すべての子どもたちは美しい名前を持っています。
ひとりずつ、ひとつ、かけがえのない名前を。
しかし、その、燃える命ともいえる名前は、
しばしば、ほかの誰かによって
「まつがわれて」しまうのです。
だからこそ可能な「名前の言いまつがい」特集!
どうぞ最後までのんびりお楽しみくださいね。 |
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私の名前は「滋木」と書いて
「しげき」と読むのですが,
小学校のとき、担任の先生は
名前を呼ぶときにしばし詰まって、
おもむろに 「じぼく君」と呼ばれました。
(きげしらわじふ) |
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僕の苗字は
「鷲野(わしの)」というのですが、
大体2分の1の確率で 「たかの(鷹野)さん」
と呼ばれます。
まぁ「鷲野」をやって27年になりますが、
一度だけ
「さぎの(鷺野)さん」
と呼ばれたことが印象に残っています。
そう言われて見れば
「鷲」と「鷺」って結構似てますね。
字面でなんとなく読む人と、
同じ猛禽類で読む人、
言いまつがいって奥が深いです。
(DJわっしー) |
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私の名字は「瀧谷(たきや)」といいます。
この間、インターホンに出たら、 「おぼろたに(朧谷)さ~ん、
宅急便で~す!」
と元気よく言われました。
なぜ「朧」が読めて
「瀧」が読めないのか謎です。
しかも表札にローマ字で
「TAKIYA」って書いてあるのに‥‥。
(るん) |
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ぼくの姉の名は文(あや)ですが、
郵便受けに見慣れぬ宛名の手紙がありました。 「○○女様」
確かに姉は女ではありますが‥‥。
(姉は黒帯) |
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うちの夫、「伸」といいます。
でも結婚して3年、
私のいとこから来る年賀状は毎回 「○○神様」
でやってきます。
すごいのと結婚しちゃったな、私。
(りえぞー) |
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職場の後輩が外線電話に出ながら取ったメモ。
先方の名前をひらがなで書いたんですが、 「かわぐち としひ子」
どうしてそこだけ漢字に変換?
(利彦さんです) |
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先日、カズキ君という男の子の
名前を呼ぼうとして思いっきり 「歯茎君!!」
と言ってしまいました。
どうしてこんなことを言ってしまったのか
未だにわかりません。
(はたちん) |
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初対面で、名乗ったあとの会話です。
「カワバタって漢字はどう書くの?」 「あ、川端じゃない方の
康成です~」
口頭だと意味不明感倍増。
いちど声に出してみてください。
(川畑康成) |
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現在アメリカ在住で、
日常生活で名前を呼び間違われることが
とても多いのです。
山崎を「ヤマカゼ」、
ふみこを「フラミンゴ」などは
もう慣れましたが、
この間電話会社に電話したときは 「ミセス・カミカゼ」と
10分ほどの電話中ずっと呼ばれ続けました。
直す気力もなく、そのままで電話を切りました。
(Yama) |
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「冨士野さん」というお宅の苗字を
電話で説明しようとした会社の人
「冨士野さんの『ふ』は
富士山の『ふ』で点がないの」
え?
「『じ』は野武士の『ぶ』」
‥‥ぶ?
「『の』は野武士の『の』」
んん?
「だーから、富士山の
くさかんむりの
点がないんだって!
で、野武士の『ぶ』で!
野武士の『の』!」
くさかんむりでもないし、
野武士の『ぶ』は『武』だし。
というか、野武士にこだわる時点で
まちがってると思う。
(発行大王) |
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私、斉藤(サイトー)といいます。
先日仕事でお客さんに電話をかけ名乗る時に、
「もしもし、サイテーです」
口が勝手に「TO」を「TE」と発音。
自ら大笑いしてネタにしました‥‥。
(サイテーなサイトー) |
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