その1341
あれあれ、あの人、あの人、
ほらほら、なんつったかなぁ、
ここまで出てるんだけどなぁ、
ええと、ええと、ほらほらほら、
あっ、そうだ! ○○○○!
そんな感じでひねり出した固有名詞が
まったく違っていた場合、
恥ずかしさもひとしおです。
さあ、行ってみましょう、
「固有名詞の言いまつがい」特集。
どうぞ、最後までのんびりお読みください。
某レコード店レジ係の話。
ずいぶん前の話です。小田和正さんの
『ラブストーリーは突然に』が
ヒットしていたときのこと。
中学生ぐらいの女の子がやってきて、開口一番
「
織田信長
のCDはありますか?」
と、聞いてきたそうです。
「小田和正ですか?」と聞き返すと、
「ハイ」と何事もなかったように答えたそうな。
(聞きたいわ!)
ドラえもんの声優さんの
世代交代が話題になっていた頃、
韓国在住の友人にその話をしたところ、
「ええー!?
大竹しのぶ
も?」
と、驚いておりました。
なんか惜しい気もするけど、
全然違う人ですから。
(オオヤマノブヨ・オオタケシノブ)
携帯電話に、ストラップをつけています。
ドコモの、きのこ型のキャラクターが
ついてるストラップ。
でもある日カバンの中を見ると、
携帯はあるのにストラップがない。
あせった私の放った言葉は
「
ドコモマン
が!!」
‥‥そこまで男らしいキャラじゃないですよね。
シャイな彼は、ちょっとお財布の下に
隠れていただけでした。
(ドコモダケ)
モーラス・テープという湿布があります。
ある日、医者が患者さんに
「湿布を処方しておきますね」
と言うと、患者さんはすかさず、
「あ、私、よそでもらった
ラモス
を背中に貼ってるので
大丈夫です」と言いました。
(ラモスを貼ったバモス)
義母の話です。
あるサッカー選手の名前を
一生懸命思い出そうとしていました。
「えーっと、あれ、ほら、うーんと
ああ、そうだ、
マンモス、マンモス
」
私は頭の中で
「ラモスのことかな」と変換しましたが、
吹き出す事も出来ず、話を合わせていました。
(シィニャンニャン)
電車の中の女子高生の話を漏れ聞いていた私。
とある有名人が仙台駅に
来ていたという話だったので、
家に帰ってから母に
その事を伝えようとしたんですが‥‥。
私「あのね、電車に乗ってた女子高生が
あの人を仙台駅で見たんだって。
デューク‥‥」
母「ああ!
デューク東郷!!
」
‥‥母よ、それはゴルゴ13の本名です。
(正解は更家)
仕事中、有線でアバの
『ダンシング・クイーン』が流れていました。
「これ誰の曲やった?」と聞かれ、
「
ノバ
や!」と
自信満々で言いまつがいました‥‥。
英会話か!
(あっちこっちこえっちゃん)
私は、毎年ピアノの発表会で
アナウンスを任されています。
でも、今から3年前
初めてアナウンスのときに、やってしまいました。
「一番、曲名
『はちみつプンプン』
‥‥あっ!」
会場の方から、笑い声が聞こえたこと
今でも覚えています。
(みつばちブンブン)
息子が大手音楽教室の
アンサンブル発表会に出演しました。
いよいよ息子たちの出番!
司会のお姉さんの紹介から始まります。
「続いては、
バソー・マニロウ
作曲、
『コバカバーナ』
です!
ではどうぞ!」
作曲者名も曲名もまつがうなんて。
コバカにしとる。
(本当はバリー・マニロウ『コパカバーナ』)
先日、医学部に合格した友人とお茶をした際、
医学方面の話になってきて、
そのくらいの話題になら
ついていけるんだぞ!
と主張したくなったわたしは
「あ、それってあの人だ。
黄熱病を発見した‥‥
野口五郎!
」
と言いました。
(うたう医学者)
旅行社に勤めていた頃、
同僚が団体旅行の添乗から帰り、
クレームの電話をしていた。
野口英世記念館で問題が発生したらしいのだが、
彼女は大きな声で
「ですからぁ、
野口五郎記念館
でですねぇ‥‥」
野口五郎記念館はないですよね。
(ゴローファン)
とある日。テレビで、
ビートルズのジョージ・ハリスンが
亡くなったニュースをしていた。
それを観ていたウチのオカンがこう言った。
「段々、ビートルズのメンバーが
少なくなっていって寂しいなぁ‥‥。
あと生き残ってるのって‥‥
ポールと、
マッカートニーと‥‥
」
って、人数増えてますや〜〜〜んっ!
(猫の手屋)
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『金の言いまつがい』と『銀の言いまつがい』
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イラスト:しりあがり寿
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2007-10-17-WED
© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN