その1361
えっ、なんだって！　そんなバカな！？
私は、思わず、自分の耳を疑った。
疑って、よかった。
だってそれは「聞きまつがい」だったのだ。
そんなわけで今日は全国から寄せられた
さまざまな「聞きまつがい」の特集です。
「たしかにそう聞こえるわ！」というものから
「ないない、それはない！」というものまで、
いろんなパターンをご用意いたしました。
どうぞ最後までお楽しみくださいませ。
あるとき、テレビのニュースをつけながら
本を読んでいると、
「フカフカ作業部会が行われました」
という声が。
どんな部会だ！？　と思い見てみると、
テレビには「非核化作業部会」のテロップが‥‥。
（すごく平和そう）
三重県に行った時、友人（美人）が
「今から、おっさんショーを
　見に行くんだ」
と言い出した。
ムサくるしいおっさんが歌ったり、
踊ったりするのだろうか。
美しくないなぁ‥‥と思いつつ
「はぁ？　おっさんショー？」と聞き返すと
「オオサンショウウオ」だった。
彼女が言うことには
「そんなのタダでも見ない！」と。
（P.N.Chiho）
たった今のことです。
学校から帰ってきた小５の息子が
「ちょっとツボ押し、
　ちょっとツボ押し」
と、繰り返し言っていました。
さらに「お母さん、意味わかる？」と
聞いてきたので、きょとんとして
「マッサージのこと？」と返すと
今度は息子がきょとん顔。
「猪突猛進」の聞きまつがいでした。
（最近、耳が遠くなりました）
ネイルサロンで働いていた時の話。
お客「おまかせでステキにお願い！
　　　私、他力本願だから」
私　「ハルクホーガンですか？」
私の発言は幸いにも聞こえなかったらしく
セーフだったのですが、
後から店長にこっぴどく叱られました。
（シン）
昨日、倖田來未さんが
出演するライブに行きました。
朝、母に得意気に言ったところ
「向田邦子が！？」
と驚かれました。
（詫び助）
車を運転しながらラジオを聴いていたときの事。
ＤＪが曲を紹介するときに
「お疲れちゃんの『○○』です」と。
変わったバンド名だな、と聞いていると
流れてくるのはかわいらしい女性の声。
歌が終わり再度ＤＪが
「大塚愛ちゃんの『○○』でした」と。
（match）
カタール航空に乗って海外旅行に行った際、
食事を持ってきた客室乗務員が
「ラーメンライス・オア・
　チキン・アンド・ヌードル？」
と聞いてきました。
おー、ラーメンライスなんて出してるんだー
とうれしく思った反面、おかしいなとも思い、
メニューが書いてある紙を見てみると
そこには「ラム・アンド・ライス」と書いてあった。
（ラム美味しかったです）
コーヒーショップでアイスコーヒーを頼んだら、
氷が小さく、すぐに溶けてしまって
ぬるくなってしまったので、店員さんに
「氷入れてください」と頼んだら、
驚いた様子で小指を立て、
何度も「入れるんですか？」と尋ねて来た。
グラスのふちに小指を掛け、
不明な行動をとろうとしたんで、
びっくりしてとめたら、彼には
「小指入れてください」
と聞こえたらしく、
彼の驚いた顔に私も驚いてしまいました。
（たみちゃんのママ）
東京で一人暮らしをしている大学生です。
こないだ実家に帰ったときに、
そろそろ関東に大きな地震がくるかも‥‥
という話をしていて、弟が
「東京なんか、すごいビル街で大変‥‥」
と言ったら、母が
「え？　みる貝？！
　津波が来るから？！」
と聞き返していました。
貝の心配はいらないと思う。
（みなみ）
４歳の息子と会社ごっこをしていたじいちゃんが、
「給料もらってきて」と息子に言いました。
すると私のところにすっとんできた息子は
冷蔵庫を開けるなり
「キュウリある〜？」
と必死でキュウリを探していました。
おお、似てるけど全然違う！
（ママバカ）
同僚が、
「リコウランって
　どう書いたらいいかわからん」と。
はて？　なぜに仕事中、
悲劇の歌姫の名前を書くことが？
とりあえずメモに「李香蘭」と書いて、
「わたしも自信ないけど」と見せる。
大笑いの彼女が示した銀行の出金伝票には、
すみっこに「備考欄」がありました。
（もも）
小さなタレント事務所で事務をやっています。
ある日、番組オーディションがあり、
所属する20代の女性タレントを送り込みました。
後日、この女性タレントの
プロフィールを教えてほしい、という
テレビ局からの問い合わせの電話がありました。
「えーと、○○大学を中退でして‥‥」
と答えると、先方は
「え！？　なかなかいないですねぇ」
という反応。
やはり大卒じゃないと
起用してもらえないのかな、と落ち込み
「やっぱ厳しいですかねぇ」と言うと、
「いえいえ。大きなウリですよ。
　そうですか。
　○○大学後、自衛隊に。へぇ〜」
（そのまま訂正しなきゃよかった？）
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イラスト：しりあがり寿


2007-11-06-TUE
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© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN