そのとき、私は、
とんでもないことばを耳にした。
ええっ、そんなバカな!
私は、耳を疑った。疑って、よかった。
だってそれは「聞きまつがい」だったのだ。
そんなわけで、「聞きまつがい」の傑作を
たっぷりとお届けいたします。
どうぞ最後まで、ごゆっくり。 |
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家族でコイン洗車に行ったときの話。
父がお金を入れると、窓の外から
「奥様のタイプをお選びください」
という音声が!
えぇっ! 奥様のタイプ?
と驚いて、母に聞いてみました。
「奥様のタイプ」ではなくて
「お車のタイプ」だったようです。
(檸檬) |
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電話で打ち合わせしていた時、
相手の方が
「6時ごろ」と言ったのを、私は 「野口五郎?」
と聞きまつがいました。
(ななぽん) |
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ツマの勤める病院にて。
事務の若い女の子がちょっと困った顔をして、
「大阪昆布からお電話です」
とツマに伝えてきた。
受話器を取ると、「大阪本部」からでした。
用件を聞きながら笑いをこらえるのが大変だったとか。
(ゴマ夫) |
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仕事中に同僚がお客様に
何やら説明をしていました。
なにげなく聞いていたら
「干ししいたけの場合はですね‥‥」
わが社では干ししいたけは扱ってません。
金融機関です。
びっくりして、振り返ったら
「投資信託」のパンフレットを開いてました‥‥。
昼食前だったせいでしょうか‥‥。
(中華食べたい) |
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私がテレビに夢中になっている中、
夫と弟が両側で会話中。
ふと会話に耳を傾けると 「シャケ入りおにぎり」
と聞こえる。
それ以降の内容はチンプンカンプンだったので
「シャケ入りのおにぎりがどうしたの?」
と会話に加わると、両側の男がきょとん。
「だから、
シャケ入りのおにぎりがどうしたの?」
と聞き返したら
「シャキール・オニール」の話だった。
人の名前だったとは‥‥。
(夫はNBA大好き) |
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4月初めのある日、車の運転中に
ラジオの天気予報のお姉さんが
「明日がヒゲ屋敷という
小中学校も多いようですが‥‥」と。
春の学校行事かな?
昔はそんなのなかったよな~と思って
1秒後、気付きました。
「始業式」でした。
(さちこ) |
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毎年冬になるとやって来る灯油の販売車。
軽快な音楽とともに
「○○の灯油販売です。
勇気を出してお待ち下さい」
というアナウンスが‥‥。
今年は灯油が高かったから
買う時は確かにちょっと勇気がいるかも、
と思いましたがよく聞くと
「容器を出してお待ち下さい」でした。
(さおり) |
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先日、あるサークルのイベントに
初めて行った時のこと。
3人で談話していたら、一人がもう一人に言った。 「花言葉知ってますか?」
いきなり何言ってるんだろ? とか思って
「えっ? 花言葉?」と聞き返したら、
「たばことか吸ってますか?」
と言ったそうです。
確かに言ってみると似てる、と感心されました。
(糸井さんと同じく11月10日生れ) |
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就職活動中、エントリーシートを何枚も書きました。
会社規定の、履歴書のようなものですね。
エントリーシートの締め切りに追われ、
必死で書いては出し書いては出し‥‥。
そんなことを繰り返していたころ。
買い物をした際に、レジでおつりを手渡しながら
店員さんが言いました。
「エントリーシートのお返しです」
え? と思いよくよく考えてみたら
「5円とレシートのお返しです」
と言っていたのでした。
頭が就職活動でいっぱいだったときの
聞きまつがいです。
(むぎっこ) |
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気持ちよく晴れた日の夕方、
小2の娘と洗濯ものをたたむ。
すると、娘が言った。
「お父さんのパンツ、
おっさんの臭いがする!」
日ごろ、若く見られるのが自慢の夫。
なのに、加齢臭がするってか?
お父さんが聞いたらショック受けるよ、
とたしなめようとして娘の顔を見ると、
ニコニコしている。
「お父さんのパンツ、
お日さまの匂いがする!」と言ったらしいです。
というか、洗いたてとはいえ、
父のパンツをにおったのか、娘よ。
(ぱた) |
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後輩に「休みいつ?」と聞くと、
不思議そうな顔をして 「ナス三つ?」
と聞き返してきました。
かわいい後輩です。
(ぷらす5歳) |
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ああ、そうです、そのとおり。
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