その1384

言いたいことばと
違ったことを言ってしまうというのが
「言いまつがい」であるわけですが、
そのパターンというのは本当にさまざま。
ひと文字違うだけで大違い、なものもありますし、
ぜんぜん違うのになぜかわかる、ものもあります。
さあ、今日も元祖「言いまつがい」。
クスクス笑える愉快なエピソードを
たっぷりお届けしますので、どうぞお楽しみに。
先日、自分のマヌケさにむかついて、
ひとりごとで
「まったく!」と吐き捨てるつもりが、
口を突いて出た言葉は
「まったり!」でした。
それまでピリピリしてたのに、
突然ほんわかしてどーする、私。
(みなっち)
私の苗字は「よしの」と言いますが、
小さい頃、電話が苦手だった私は慌てて
「はい!
 よしよし、もしのです!
と出ました。慌てすぎ。
(よしの)
ケーキ屋店員(女子)です。
本日、胸を張ってまつがいました。
「お釣り、三円であります!
忙しかったせいかお客さんはスルーでしたが
自分のツボに入ってしまい、
後のお客さんのお釣りに苦戦しました。
(軍曹)
ものすごーく散らかってる
小4と小1の子のこども部屋。
片付けても片付けても
次の日には同じ状態。
ついにぶちきれて、2人に怒るつもりが
「いいかげんにしなさらん!!
と言ってしまいました。
当然笑われてしまい、
部屋は汚いまま‥‥。とほほ。
(サンジの母)
夕食時、小学校3年生の次男が
体を揺らして踊りながら食べるので、注意した。
ところが、何度注意しても、
踊りを止めない次男。
そこで、母親の私。
「お母さんが
 踊りだすまで
 怒ってる気?!」
おいおい、私、踊るのか?
(こんこん)
最近、テレビに出てくる人の名前が
覚えられないという母が言い放ちました。
「このごろ、物覚えが激しいのよね!」
家族一同、一瞬の沈黙の後、爆笑。
気がついた母上も明るく
「あ、物忘れだった!」
(物覚えが激しく良いこども)
Kさんは朝礼で
「準備8割、仕上げが2割」
と言うべきところを、元気よく
「準備8割、
 にあげがしわり!
と言い切ったそうです。
(1日1cm)
ちょっと前、彼と理想の住まいについて
話していたときの事です。
彼は自信たっぷりに、
「俺は、屋根付き一個だけで、
 犬を飼う!」
と、言いました。
「庭付き一戸建て」って、
言いたかったんだろうけど。
犬小屋やん!
(まる)
わりと最近の話。
自分の机の上にリュックを立てて、
ちょっと離れた所で友人Aと会話中。
ふと見ると、リュックが
ゆっくり倒れかかっているではないですか!
机の近くには友人Bがいたので、多分私は
「それ止めて〜!」とか「倒れる〜!」とか
言いたかったんでしょう。
しかし口をついて出た言葉は
「ラディッシュ―――――!!」
唖然とする友人二人の視線を感じながら、
床に落ちたリュックを拾いに行きました。
(三文同人作家)
飲み会で、べろべろに酔っ払った友人が
志村けんさんの「あい〜〜ん」のポーズで
「だっふんだぁ!!」と。
しかもやり足りなかったのか、
もう一度大きい声で
「だっふんだぁ!!」
でもポーズはやっぱり「あい〜ん」でした。
そんな彼もいまや公務員で真面目に働いており、
昨年結婚したようです。
(チョコ)
桃太郎侍の決め台詞ってどんなだっけ?
という話になりました。
「ひと〜つ、
 人の生き血をふたり!
増えてる!!
(ハルヤ)
お金を忘れたと言おうとして、
「おかねた」
省エネです。
(華麗なカレー)
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イラスト:しりあがり寿


2007-11-29-THU
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© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN