本日は「読みまつがい」の特集です。
といっても、いつものような
「おこと教室」を「おとこ教室」と
読んでしまうような認識の「まつがい」ではなく、
本当にその読み方を「まつがって」しまったという
「本当の読みまつがい」をお届けします。
ひょっとしたら、身に覚えのある
「読みまつがい」もあるかもしれませんよ。
どうぞ最後までごゆっくりお楽しみください。 |
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某音楽大学でのまつがいです。
リヒャルト・シュトラウスの交響詩に
『英雄の生涯』という曲があるのですが、 「ヒデオのイキガイ」
と元気よく読んでいた女の子、
今どうしているのでしょうか‥‥。
(M) |
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友達が「悪い言葉はもう使わないよ」と言うので
「なんで?」と聞くと、
「言葉にはゴンレイが宿るからね!」
と得意気に言い放ちました。
「ゴンレイ」ではなく、
「言霊」は「ことだま」と
読むのですよ、めぐみちゃん‥‥。
「ゴンレイ」のほうが強烈な威力がありそうだけど。
(n) |
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国語の授業の時、急に先生にあてられた私。
目の前の文字を読もうとして、
「吾輩は猫である」を
「吾郎(ごろう)は猫である」
と言ってしまった‥‥。
実はその時、「吾輩」の「吾」の字は、
SMAPの吾郎ちゃんの
「吾」の字といっしょなんだなぁ‥‥
なんてことをボンヤリ考えていたので‥‥。
(吾郎ちゃんごめんなさい) |
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ダンナに「小豆(あずき)の缶詰」を
買ってくるように頼んだ。
しばらくすると旦那から電話が。
「あずきの缶詰探したけどないよ~。
こまめの缶詰ならあるんだけどさ~」
ダンナよ‥‥。
(KJ) |
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主人は納豆の豆の大きさにこだわりがあり
「小粒」と決めている。
ある時台所から
何やら叫んでいる主人の声が聞こえた。
台所に行ってみると主人が
冷蔵庫に入っていた納豆を手に持ち
「なんで大粒を買ったの?
大粒はダメだって~!」と怒っていた。
私が「小粒」であることを
説明しても信じてくれない。
主人は包装に書いてある
「大豆使用」の文字を
「ダイズ使用」ではなく 「おおまめ使用」と読んでいた。
(ウサギちゃん) |
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お土産で明太子をいただきました。
パッケージの裏の説明を
なぜか声に出して読む夫。
夫「‥‥イキモノなので
お早めにお召し上がりください」
私「!?」
夫「あ、セイブツか!」
正しくはナマモノ(生物)です。
どうしても生きていてほしかったみたいです。
(明太子の子は明太子) |
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中学一年の娘は
去年兄が東京の大学に行ってから
大学に興味を持ち始めた
娘「おかーさん、アボソア大学って?」
母「ん? ロシア系の名前だねえ」
娘「漢字で書いてあるよ」
母「? どんな字?」
亜細亜大学さま、よ~く教えておきました。
(kem) |
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ジャニーズ好きの妹が中学生だった頃。
某グループのメンバーの一人が
出演している映画のCMを見て
妹「これ観たいんだけど、
このへん田舎だから来ないんだよね、
まつたけ系の映画‥‥」
家族全員「??? まつたけ?」
しばらくの沈黙の後
妹「えっ、松に竹と書いて
まつたけじゃないの?」
一同大爆笑。妹の将来を案じた姉でした。
(今や立派な銀行員) |
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居酒屋でバンドマンらしき人たちが
重い雰囲気でメンバーの一人を叱咤していました。
「やる気が出ないって言うけど、
他に何かやりたいことがあるんならいいよ。
でも、今のまんまじゃ何したってダメだよ。
とことんやって
もう無理だってところまで追い詰められて、
初めて本当のやる気が出るってもんだよ」
「‥‥うん。
うん、そうだよね。俺やるよ。
『キュウチュウ猫を噛む』
って言うもんね」
「キュウチュウ?」
どうやらその人は窮鼠(きゅうそ)を
「キュウチュウ」と読むのだと思っていたそうで、
「あれってねずみだから
チュウって読むんじゃないの?」
と言っていました。
つまり、動物をあらわす漢字の
音読みがわからないときは
鳴き声を当てはめるというアーティスティックな
離れ業をやってのけたようです。
その後はなごみムードで会話していました。
よかったね。
(okadakenji) |
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知人のオフィスの机の上に 「ヌヌヌヌ社様」
と書かれたメモがあったので
「ぬぬぬぬ社って何?」と尋ねると
「双双(そうそう)社だ!」と叱られました。
(ごえもに。) |
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どのような「まつがい」であろうとも、
私たちはそれを大歓迎いたします。
琴線に触れる「まつがい」がありましたら、
すかさず下の「投稿する」ボタンをクリックし、
ことのあらましを簡潔に書きつづって、
できたところで送信ボタンを押してください。
長時間の移動で時間つぶしが必要なら、 『金の言いまつがい』と『銀の言いまつがい』が
きっと役に立つのではないかと思います。 イラスト:しりあがり寿 |