その1416

大晦日ですよー。
今日で2007年は終わり、
明日から2008年がはじまります。
行く年来る年とはこのことです。
いろいろあったこの1年の終わりは、
元祖「言いまつがい」でしめくくりましょう。
今年も読んでいただき、
ありがとうございました!
去年、紅白の出場歌手を見ながら
友人と電話をしていた時の話です。
友「ねぇねぇ、今年の紅白の
  みどころって何だと思う?」
僕「やっぱり
  青組のSMAPでしょー」
友「‥‥青組?」
(紅白は「赤」と「白」の二色でお願いします)
遠くに住むおばあちゃんに
電話で年末の挨拶をさせようと、
2才の娘に「よいお年を」という言葉を教えた。
何回も練習したが、本番では受話器に向かって
「よいお年より!」
と声をはりあげていた。
(それって、ホメことば~?)
職場の先輩(40代後半・独身・男性)との会話で、
合コンの話題になったとき。
「いやー。僕、合コンとか
 行ったことないからさあ。
 やるんでしょ。殿様ゲームとか」
和洋の違いだけなので、
確かにニュアンスは伝わりますが‥‥。
(江戸川ポーツネル)
会社帰りの道すがら、かわいい帽子に目が留まり、
一緒に歩いていた同僚にそれを伝えようとした瞬間、
隣のカレー屋の「薬膳カレー」のチラシが目に入り、
口をついて出たのは、
「ほら、かわいいカレー!
(おいしい帽子)
スーパーでトイレに向かおうとした時のこと。
真っ赤なトマトが目に止まりました。
値段もなかなかお手頃です。
つい、私は言ってしまいました。
「うわぁ。
 おいしそうなトイレ‥‥
(トイレは野菜に入りません)
以前、運送屋に勤めていた時、
「お届けモノ」を
おとぼけもので~す!
 はんこお願いしま~す!」
って言ってしまい、自分でウケてしまいました。
(まるおか ななめ)
某ショップで買い物をしてきました。
お金を渡して、おつりをくれるときに
「研修中」の腕章をつけた店員さんは
思いっきり
「おつりをおましまめくまさい!
と言いました。
おつりはきちんとありました。
(私は「ぱ」行が好き)
ファミレスで後ろの席のおばさま集団が
大声でおしゃべりしてました。
「で、○○さんとこの息子さん、
 仕事やめて、パチンコかなんかで
 お金を稼いでいるらしいよ」
「あー、いるいる、最近よく聞くね。
 ニータローでしょう」
「あれ? 『プ』で始まるのなかったっけ」
「ああ、プリーター?
ブリーダーじゃないの」
「ああ、そうそう、それ、ブリーダーよ。
 ほんとに困るわよね~、ブリーダー」
終始こんな調子で、
笑えてご飯の味がわかりませんでした。
(M-1出たら絶対優勝)
名古屋で銭湯に入った時のことです。
お年寄りの方が仲良くおしゃべりしていて、私が
「さすがに物知りですね~」と言ったら
「おみゃ~さんよ~‥‥昔からよ~
 イカの甲より年の功って言うだろう~」
‥‥名古屋ではイカの甲なの??
もう一人のお年寄りが
「おいおい‥‥イカでのうて
 亀じゃにゃあきゃァ?」
「‥‥おお~ほ~だわ。
 イカには甲がにゃあわな~‥‥
 亀じゃ亀じゃ」
(イカと亀)
年が明ける時間帯に
食べる方もいらっしゃるようですが、
我が家は大晦日の夕食が年越し蕎麦。
今回の大晦日も母が
「美味しいお蕎麦いただいたから、
 今年はとろろ蕎麦にしよう」と提案し、
母の指示で買い出しの途中わざわざ遠回りして
冷凍とろろのある店まで行って買ったのに、
夕飯時、食卓に並んでいたのは
なぜか普通のご飯とエビチリ。
首を傾げながらエビチリを頬張りつつ‥‥。
私「お母さん、年越し蕎麦は?」
母「あっ! 忘れてた!」
結局年越しとろろ蕎麦は
『ゆく年くる年』を観ながらの夜食になりました。
(今年こそは夕食で)
しみじみと今年1年を振り返り、
「こんな『言いまつがい』があったなぁ」
などと思い出した場合は、
すかさず下の「投稿する」ボタンを押してください。
今年の「言いまつがい」は
今年のうちに投稿しましょう。
それではみなさま、どうぞ、よいお年を。

イラスト:しりあがり寿


2007-12-31-MON
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© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN