私たちの生活は、
小さな「まつがい」で満ちています。
恥じることなかれ。隠すことなかれ。
その「まつがい」が多くの人の心を温める
愉快なエピソードであることを忘れるなかれ。
さあ、本日も全国のそそっかしいみなさんから、
たくさんの「まつがい」が届いてますよ。
どうぞ、最後までごゆっくりお楽しみください。
大学生の時、食堂の中を通り抜けて
教室棟につながる中庭に出ようとした時、
両手がふさがっていたので
ガラス戸を肩で押し開けようとしたら、
ガラスに激突してメガネが歪みました。
扉だと思っていたのはただの窓でした。
(視界がゆがんで授業どころじゃなくなった)
アルバイトから、車で帰宅していました。
忘れ物ないよなーと頭の中で確認してたところ、
「はっ、車のキイは?!」
と一瞬本気で不安になりましたが、次の瞬間、
自分が運転中なことを思い出しました‥‥。
なかったら運転してないですよね‥‥。
(はにわん娘)
大手古本屋へ本を売りに行きました。
査定を待つ間、マンガを見たり、趣味のカメラを物色。
やがて私が呼ばれ、元気のいい店員さんが
「こちら○点で△△円になります!」と。
それを聞いた私は財布を出し、
お金を出してしまうところでした。
(とろろ)
陶芸一日体験教室を運営しています。
作業中、プリンカップに水を入れて
各自の手元に置いておき、
その水を手に付けて粘土の表面をならしたりします。
作業中盤の疲れたころに、生徒さんにお茶を出します。
作業に夢中になった生徒さんが、
かなりの確率で、湯飲みに指をつっこむ!
または、プリンカップを口に運ぶ!
みんな寸前で気づいて爆笑になるんですが、
今日は何人やってくれるか、ひそかに楽しんでます。
(じゅん)
うちのオカンはよくオナラをします。
今日も洗濯物を干しながら
ブー! ブー!
そこへ父が急いで来て、
テーブルの携帯を見ながら
「おかしいなぁ〜
 確かに鳴ってたのに
 着信ないなぁ〜」と。
私とオカンは笑って
なかなか説明できませんでした。
(タン)
車で接触事故を起こしてしまった私。
幸い怪我もなく相手の車両に
擦り傷程度で済んだのですが、
一応お互いの氏名、住所を確認しておこうと
免許証を交換しました。
小さいとは言え事故直後で
動転していた私は、相手の免許証を手に
「お名前は
 ガンキョウ ヒトシさんですか?」
「それは『眼鏡等』ですよ‥‥」
きゃあぁ! これは免許の条件だったのねぇ〜!
(やまぎし)
父が入院したときのことです。
夜中に具合が悪くなって救急車で運ばれたのですが、
処置室で手当てを受けてる間、私は外に出されてて、
処置が終わって中に入ったとき看護師さんから
「これ、お父さんの身体に
 貼ってありましたのでお返ししておきます」と
セロテープのついた大量の1円玉を渡されました。
そのころ父は、1円玉を
身体のいたるところ(ツボ?)に貼るという
健康法を実践していたんです。
身体中に貼ってあったようで、
病室に運ばれたあとも、
「まだあったのでお返ししておきます」
と持ってこられました。
さすが看護師さん、よく訓練されています。
私だったら身体中に1円玉が貼ってある患者なんか、
吹き出してしまってまともに見れないでしょう。
娘としては恥ずかしくて顔から火が出そうでした。
(1円玉健康法)
結婚式の直前予行練習で、
チャペルの前でタキシードの父とドレスの私は
並んで式場スタッフの説明を聞いていました。
「本番のつもりでやってみましょう」という段になり、
「では腕を組んでゆっくりと歩き出してください」
と言われ、あがった父は私の腕に腕をまわしました
ウェディングドレスの私が父をエスコート?!
本番、感動の挙式のはずが、
思い出し笑いをかみ殺すことに
必死の父と娘でした‥‥。
(涙を期待したのに
 「終始にやにや笑いの父」の娘)
雨の日も風の日も、
晴れた日も曇った日も、
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どうぞよろしくお願いします。

イラスト:しりあがり寿


2008-01-06-SUN
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© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN