その1451
言おうとしたことと
違ったことを言ってしまう。
けっきょくは、それだけのことなのです。
ああ、それなのに、どうしてこんなに味わい深い。
今日も全国から集まった傑作を
ずらりと並べてお届けします。
ご存じ、元祖「言いまつがい」!
どうぞ最後までのんびりとお楽しみください。
おじいちゃんが、ぐずる孫に
「男が泣いていいのは
月に2回だけや!
」って‥‥。
一生に2回じゃないのかなぁ。
(早起きは二束三文の父)
飲食店に行った時の事です。
近くにいたお客さんが急に咳き込み
「変な気管に入った!」
と言っていました。
言いたいことはよくわかりました。
(かみや)
私の彼が
「あの島は絶海の海だ」
と言いました。
「絶海の孤島」
でしょう。
(黒猫)
友人が、パワーストーンの中では
「タイガーアイが好き」
と言おうとして、
「
ブラックタイガー
が好き」と。
そっ‥‥それ‥‥エビ‥‥。
(ブラックタイガーも好き)
先日、テレビに中川翔子ちゃんが
出ているのを見た母が、
「この娘って、
ブクロの女王
なのよね!」と
さも得意そうに父に言っていました。
一体どこの組の姐さん‥‥?
(母さん、それはブログです)
元・プロ野球選手の
村田兆治さんをテレビで見て、
「あ、この人
カマキリ打法
の人だ!」と私。
「‥‥マサカリ投法だよ」と姉がひと言。
(そめこはん)
職場で仕事を手伝ったお礼を言われ
「いーえ、どういたしまして」
と言おうとして
「
いえーい
、どういたしまして」
と言ってしまった。
(ノリノリ)
友人の職場での話です。
友人の上司が「コスモ石油」に
急いで電話をしなければいけなかったときのこと。
その上司、よほど慌てていたのか、
相手が電話に出るなり、
「コスモス?
コスモス?」
と。
それを聞いて友人は「ええ!!」と
びっくりしてしまったらしいのですが、
近くにいた上司の同僚が冷静に
「おい、落ち着け」と声を掛けたそうです。
にもかかわらず上司はまだ
「コスモス?
コスモス?」
と
言い続けていたそうな。
相手の反応をぜひ見てみたかった。
(コスモとモシモシとなぜかコスモスと)
高校生の頃、友達とファミレスで
バイトをはじめたときのこと。
本当ならば、
「こちらサラダボウルになります。
あちらがサラダバーですので
ご自由にどうぞ」
と言わなくてはいけないところを、
バイト初日で緊張してた友達は、
「こちら
サラダボウルでござる。
あちらサラダバーで
よろしく」
と言いまつがい、ダッシュで逃げた。
しかもそのあと転んでお客に水をぶっかけました。
(いちご)
以前、和食の店で働いていたときのこと。
御髪の寂しい方のお席に
お料理をお持ちしたとき、
「なまこ酢のお客様は?」
と言うところ
「なまはげのお客様は?」
と言ってしまいました。
もう、あとは言葉になりません。
そのお客様が「俺だ、俺だ」と
言ってくださったのは
大人な対応でありがたかったです。
(だって、つい)
久々晴れた昼下がり、
旦那と二人で道を歩いているとき。
私 「いやー、
空ひとつない雲
だね〜」
旦那「‥‥いや、空はないと困る」
たしかに困る。
(よしでん)
こういう「言いまつがい」は、
もうとっくに掲載されたかな‥‥。
そんなことを気にしてられますかっての!
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イラスト:しりあがり寿
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2008-02-04-MON
© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN