その1459

な、なんだって?!
耳に飛び込んできた、世にも意外なことば。
私は思わず、耳をうたがった。
うたがって、よかった。
だってそれは「聞きまつがい」だったのだ。
不思議な不思議な脳内変換。
なかには思わず「お見事!」と言いたくなるものも。
「聞きまつがい」の妙を
どうぞじっくりお楽しみくださいませー。
昼過ぎに部長が
「そろそろパチンコでも行くかな」
と立ち上がりました。
全員耳を疑いましたが、
行き先は「パシフィコ横浜」で
開かれている展示会でした。
(春巻き)
とある施設がオープンした時の
所長さんのコメントを聞いてびっくり。
猿が屁こいて
 入ってくるのが心配です」
何言ってんの? このオジサン‥‥と思ったら、
「猿が塀越えて入ってくるのが心配です」
の聞きまつがいでした。
(トガリ)
先日、特急に乗っていたときのこと。
「次は〜○○、降り口は右側、
 ミラクルドアにご注意ください〜」
ミラクルドア!?
ドラえもんのポケットから
出てきそうな名前でしたが、
「開くドア」の聞きまつがいでした。
(ちび)
テレビから
600セットのティーカップ」と聞こえ、
一面のティーカップを想像しつつ顔を上げたら
「6客セット」でした。
どうりで多すぎると思ったんだ。
(Melvy)
母とテレビを見ていたら、
ある若い女優さんに
司会者が家族構成を聞いていて、
「父と母と、よっつ上の兄がいます」
と答えているのに、母は
「へ〜、行方不明の兄がいるの!
 可哀想にねえ」
と言っていました。
母の聞きまつがいは、まさにミラクルです‥‥。
(ブーキン)
父(73歳)が目の前に飛んできた
虫を両手で叩きつぶし、
「反射神経はまだ鈍ってないね」と言った。
私が、「蚊ね? ハエね?」と聞いたら、
「カネ返せ?」と驚いていた。
反射神経は大丈夫だが、
耳はだいぶんいけない。
(もとぎん)
とある居酒屋にて
「梅サワー、お願いします」と注文。
待つこと、数分。
やってきたのは、シメサバ
ぜったい言い間違えてないのに?!
聞きまつがいと思いたい。
(梅サバもいいかも‥‥)
現在、僕は映画館でチケット案内の
バイトをしているのですが、
先日、起こった聞きまつがいです。
普段通りに、働いていると、
男の子がツカツカツカっとやってきて‥‥
「今、島根さん
 何をやっているんですか?」
と一言。
「島根さん?」
そんな人いたっけかな〜と思いもう一度聞くと、
「シネマ3では何をやっているんですか?」
ああ、シネマか。
(ロバラヂオ)
今日、職場の集団検診で心電図をとりました。
台に横になると係りの人が
目の上まで
 服とブラジャーを上げてください」
と言うので、どうやって上げたらいいのだろう?
と一瞬考えて、次の瞬間
「胸の上まで」の聞き間違いだと気がつきました。
澄まして服を上げて、心電図をとり始めましたが、
笑いを押し殺すのが大変。
顔は真っ赤になるし、ヒクヒクするし、
結果が心配です。
(やらなくてよかった)
アパートの2階ベランダで洗濯物を干していたら、
自転車に乗った小学校4、5年生くらいの
少年が中庭に入ってきて、
自転車を停め、帽子を取り、礼儀正しく
「すみません、
 『クワマンショー』はどこですか?」
と尋ねます。
え? クワマンが来てるの?
でもこんな昼間にショーを? どこで?
しかも小学生が一人で観に行く?
頭の中クエスチョンマークで
いっぱいになりながら
「わかりません」
それでも「ありがとうございました」と
お礼を言って去る少年。
その後、姿を目で追いながら気がつきました。
あっ、「コア・マンション」!!
お友達のうちを
訪ねるところだったのね‥‥ごめんね。
(もとぎん)
街を歩いていたら
スーツ姿のサラリーマン風お兄ちゃんが
歩きながら電話をかけていた。
「あ、もしもし、ガンダムです!
 どーも、おつかれさまです」
‥‥さすがに、
「今、ほんとはなんて言いました?」
と聞くわけに行かなかったので
これが聞きまつがいなのか、
実は彼はガンダムだったのか、
答えはただ風に吹かれている。
(なぼちん)
「聞きまつがい」「言いまつがい」
その他なんでも募集しております。
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『金の言いまつがい』と『銀の言いまつがい』
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なにかの機会にぜひどうぞー。

イラスト:しりあがり寿


2008-02-12-TUE

 

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