その1474

あるところに人がふたりいて、
仮にそれを甲と乙とした場合に、
甲は乙のことばが聞き取れず、
乙は甲のことばを誤解した。
このような状況において生まれるのが
「かみ合わない会話」である。
いったい原因はどこにあるのか。
どこからどうかみ合わなくなったのか。
そのあたりに注意しつつ、
どうぞおしまいまでのんびりお楽しみあれ。
旦那とのかみ合わない会話。
「オークションでWii落札しちゃった」
「へえ〜、いくらで?」
「3つで5000円」
「安っ! でもなんで3つも?」
「僕のと君のと○○(息子)の」
「え? あれって
 1人に1ついるんだっけ?」
「いや〜たまには
 ちょっと贅沢してもいいかな〜と思って」
「贅沢って問題じゃないような‥‥」
「ほら、卵とじにしてもおいしいし」
‥‥「うに」でした。
(Wiiのたまごとじ)
我が家は東京。
息子「きょう帰りに福岡に行って来る」
母 「え!? 帰りに寄るの?」
息子「そうだよ。なんで?」
母 「あした学校はどうするのかと思って」
息子「ふつーに行くけど」
母 「福岡まで行って日帰りするの?」
息子「なに言ってるの?
   服を買いに行ってくる、
   って言ったんだよ」
(しーく)
昨日、母と交わした
ネバーエンディング・カンバセーション。
母「江口洋介のドラマ録画しとこうかしら。
  何時から?」
私「クジ」
母「何チャンネル?」
私「フジ」
「だから何チャンネル?」
私「フジ!」
母「だから、何チャンネルっ?!」
私「フジっ!!」
母「だから‥‥!!」
‥‥続く‥‥
(やよい)
大学の先生から
ある人に書類を送るように
と頼まれました。
先生「送付先は○○マサルさんへ」
私 「マサルさんは漢字では
   どのように書きますか?」
先生「優良可(ゆうりょうか)の
   優(ゆう)です」
私 「へ? 有料化の有ですか?
  (ヘンな例え‥‥)」
先生「そうです。優良可の優です」
私 「有料化の有ですか‥‥」
有でマサルと読むんだっけ?
と思いながら電話を切って、書類を準備して、
切手を貼るときにようやく気づきました。
大学の先生だもんねー。
(優・良・可とせめて区切ってほしかった)
入社したばかりの後輩に、
「ゆみこさんって
 下痢系統な方ですか?」
と聞かれ、比較的軟便なので、
「どちらかといえば」と答えました。
妙な質問なので問いただしてみると、
「デリケートな方ですか?」でした。
お腹がデリケートという意味では
まあ、どちらも同じですけど。
(ショー)

職場の同僚Yさんが
「父が給料をたくさん送ってくる」
と言うのでびっくり。
「父が自分の給料の大半を娘に送ってくる」
という意味なのか?
それともお父さんは会社経営でもしていて
娘を社員ということにして
多額の給料を送ってくるのか?
ちょっとうらやましいけど、
結婚もして共働きで、
30歳過ぎの娘に? と思いつつ
「そっ、そんなにたくさん?」と訊くと
「そうなの〜、
 さすがに主人もいい顔しなくってね」
「‥‥そりゃそうだよね
 (プライド傷つくよなあ)」
「むちゃくちゃ曲がってるし、
 調理法があまりないでしょ?」
え?
「家庭菜園に凝るのも
 ほどほどにしてほしいわ」
ああ!
キュウリをたくさん送ってくる」
だったのか。
(三毛猫)

隣の席の先輩社員がやらかしたまつがいです。
向いの席の人が
「ポストイット貸して」と言ってきたところ、
先輩は、引き出しをゴソゴソと探りはじめました。
「机の上にポストイットあるのになぁ」
と思って見ていると、
「あ! あったあった、はい」と先輩。
先輩が渡したのは「細い糸」でした。
受け取った人も私も一瞬ポカンとした後、大爆笑。
「ポストイット」と「細い糸」。
見事なまつがいでした。
(わびすけ)
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イラスト:しりあがり寿


2008-02-27-WED
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© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN