こう、ぼんやりと、
目の前のものや、まわりの風景を、
見るともなく見ておりますと、
なにかものすごい違和感がありまして。
なんか、ありえない文字列が、
視界にひゅっと飛び込んできた気がして。
え? うそ? なに? マジ?
ってな感じであらためてそれを見直すと、
なんのことはない、
ただの「読みまつがい」でした、と。
そういう例を集めてみましたよ。
どうぞのんびりお楽しみくださいな。 |
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いつもの駅で電車を待っていると、
行き先の横に 「決意」
と書いた電車が入ってきました。
思わず二度見したら
「快急」(快速急行)の見まちがいでした。
毎日乗ってるのになぁ‥‥。
(ザネ) |
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朝、寝ぼけまなこで電車に乗りこむと、
ある雑誌の中吊り広告に 「イグアナの愛と性」。
なんだこりゃと思い見直すと
「ダイアナの愛と性」でした。
(そーまの父ちゃん) |
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雑誌を読んでいたら、 「フラれに行かない?
ハワイに。」
という広告が。
何でわざわざハワイまで行って
ツラい思いをするんだろ‥‥
と思ってよく見たら、
「フラしにいかない? ハワイに。」でした。
ドキッとした。
(ポン) |
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疲れていました。
エレベーターに乗りました。
すると「卑弥呼」という
押ボタンがありました。
「卑弥呼」かぁ、ふーん‥‥。
‥‥「非常呼」でした。
字が全然違うじゃん。
(スプーンヌ) |
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近所の商店街、食料品店の前を通りかかった時、
「たくあん 大体350円」
の文字が目にはいりました。
なんて曖昧な‥‥さすが田舎!
と思ってよく見たら
「たくあん 大1本350円」でした。
(田舎のタヌキ) |
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冷蔵庫にマグネットで留めてあった
雑誌の切り抜きに何気なく目をやると、
「油かすだけで、
カフェラテ風の飲み物に‥‥」とある。
へぇ~。油かすで! と思ったら、
「溶かすだけで」でした。
(おいわ) |
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料理屋さんのメニューの中に見つけた 「チャレンジご飯」。
チャレンジ? と店員さんに聞いたら
「チャンジャご飯」でした。
でも隣の席のお客さんもまつがえてた。
(♪momo♪) |
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入院中の父を見舞ったあと、
ひさしぶりに姉と晩ご飯を食べることになりました。
駅ビルの地下の食堂街を
「なに食べようか?」と歩いていると、
とある店のポスターを指差して姉が、
「へえ、バニラ定食ってのがあるよ」と。
おねえさま‥‥。
黒字の「バニラ」の前に、
ドンブリの黒に重なって
白抜きの字がもうひとつあるでしょ。
あれは「レバニラ定食」です。
(レレレ) |
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新聞のテレビ欄を見つめて
しばらく固まっていたオットが申すには、
「ここに、『京鴨川』って
書いてあるじゃん?
『哀川翔』って読んじゃった」。
全然違うじゃん!
ってツッこもうと思ったんだけど
意外と近い気もしてきた。
(なぼちん) |
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仕事で疲れきった会社帰り、
コンビニで見かけた新製品の缶コーヒーに 「怒りを沈めた」
とのキャッチコピー。
最近特にむしゃくしゃしていたので
「そうだよ、こーゆーのが必要なんだよ」
と手に取ってみると
「香りを極めた」でした。
よっぽど疲れているんだと再認識しました。
(カンクロー) |
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どこかの壁にはってあった
小学生の描いたポスター。
それには湾の絵とともに 「ノリを大切に」
と書いてありました。
最近は海が汚れて海苔が取れなくなってるって
前テレビでやってたっけかなと
5秒位考え、気付きました。
「ノリ」じゃなくて「川」!
(エストラゴン) |
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大学入試直前の追い込みの時期、
部活のTシャツにプリントされた
「一球入魂」の文字はいつ見ても 「一般入試」に見えた。
(春から大学生) |
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