どこから読んでも大丈夫。
いつ読みやめても大丈夫。
読まなくたって大丈夫。
とことん読みあさっても大丈夫。
さまざまなメディアが
人の余暇時間を奪い合う現代に最適な娯楽。
それが「言いまつがい」ですとも。
ようこそ、ようこそ、どうぞ、どうぞ。
元祖「言いまつがい」でゆっくりしてください。
いかような形でもお楽しみいただけます。 |
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先日、新しい口紅を購入した際に、
店員さんが、
「この商品は、
くちびるがかさかさするこの季節に、
もってつけ‥‥
うってこい‥‥
ぴったりの商品なんですよ」
と教えてくれました。
(かよらん) |
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久しぶりに友人と会ってうれしくなった私。
「つのる話でもしようよ~!」
と友人に言ったら
「話はつもる、思いはつのる」
と友人に訂正されました。
そんな友人は有名大学卒。尊敬してます。
(国語は苦手) |
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本屋でバイトしてます。
昨日レジでやっちまいました。
「文庫のカバーは
ご入用ですか?」と尋ね、
「いえ、結構です」と言われたら、
「恐れ入ります」と返す。
はずが‥‥。 「おみそれいたしました」
何者だ、客。
(カーバ) |
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ある日疲れて帰ってきて
「あー疲れた。足だるい。腰だるい」
とぼやいていると、父が
「有馬記念にでも行って来いよ」
と言い放ちました。
有馬記念ってあの年末の競馬のレース?
行ったことないけど
行ったら疲れがとれるのかしらん。
と思ってたら父が
「間違えた。有馬温泉だった」
(競馬初心者) |
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スーパーでお手洗いに入りました。
洋式2室は使用中、
和式1室は空いていました。
私が洋式の空きを待っていたら、
後からもう一人いらっしゃいました。
「和式でよかったら、お先にどうぞ」
と言おうとして口から出た言葉は
「和室、空いてますよ」
‥‥ここはドコ?
(ぶつぞう) |
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この前、母と
韓流ドラマについて話していた時、
母が言いまつがいました。
「あの服、なんだったっけ、
えーと、あれ、
‥‥チョモランマ?」
それじゃ、着られませんから。
(正解はチマ・チョゴリ) |
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会社の上司のことで悩んでいる同僚。
○○さんに相談してみなよ、と勧める私に
「え? 今日? これから?」
と驚いていたので、きっぱりと 「鉄は熱い打て!」
ちょっぴり急ぎすぎました。
(鉄は熱いうちに打て) |
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体調の悪そうな同僚と
居酒屋へ行きました。
飲んで騒いで帰り際、
「体調大丈夫?」と聞くと
「なんか治ったみたい!
酒、良薬、苦しだね!」
酒好きの彼女は、
なんだかんだ言って飲みたいだけです。
(モリコ) |
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会社内でやってしまいました。
頭の中で「郵便」と「私信」が混ざったようで
「出掛けるから
シビン出しとくね!」
と笑顔で叫んでしまった。
フロア中爆笑の渦でした。
(シビンは出すなと言われた) |
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イタリア料理店でバイトをしていた時のこと。
初めてのバイトで、初めてお客さんに
料理を出しに行く私はカナリ緊張気味‥‥。
料理名を頭の中で繰り返しながら、テーブルへ。
「こちら、
ナーコンとベスの
スパゲッティーになります」
慌てて「ベーコンとナスのスパゲッティー」を置いて、
背中に笑いを感じつつ、カウンターに逃げ帰りました。
(ハナコ) |
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友人と『妖怪人間べム』について話していたとき。
私「懐かしいなあ、『妖怪人間べム』」
友「あれやろ、
『早く妖怪になりたい~!』
ってゆうやつ」
‥‥すでに十分妖怪やから。
(黒毛和犬) |
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今日の夕飯の時、母が
「味噌汁にしみじみが入ってるからね」
入っていたのはしじみでした。
しみじみ食べました。
(ふいづ) |
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たんにこういう失敗があっただけだよ、
と侮ってはいけません。
それってとってもおもしろい話かも!
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イラスト:しりあがり寿 |