その1496
どこから読んでも大丈夫。
いつ読みやめても大丈夫。
読まなくたって大丈夫。
とことん読みあさっても大丈夫。
さまざまなメディアが
人の余暇時間を奪い合う現代に最適な娯楽。
それが「言いまつがい」ですとも。
ようこそ、ようこそ、どうぞ、どうぞ。
元祖「言いまつがい」でゆっくりしてください。
いかような形でもお楽しみいただけます。
先日、新しい口紅を購入した際に、
店員さんが、
「この商品は、
くちびるがかさかさするこの季節に、
もってつけ‥‥
うってこい‥‥
ぴったりの商品なんですよ」
と教えてくれました。
(かよらん)
久しぶりに友人と会ってうれしくなった私。
「
つのる話
でもしようよ〜!」
と友人に言ったら
「話はつもる、思いはつのる」
と友人に訂正されました。
そんな友人は有名大学卒。尊敬してます。
(国語は苦手)
本屋でバイトしてます。
昨日レジでやっちまいました。
「文庫のカバーは
ご入用ですか?」と尋ね、
「いえ、結構です」と言われたら、
「恐れ入ります」と返す。
はずが‥‥。
「おみそれいたしました」
何者だ、客。
(カーバ)
ある日疲れて帰ってきて
「あー疲れた。足だるい。腰だるい」
とぼやいていると、父が
「
有馬記念
にでも行って来いよ」
と言い放ちました。
有馬記念ってあの年末の競馬のレース?
行ったことないけど
行ったら疲れがとれるのかしらん。
と思ってたら父が
「間違えた。有馬温泉だった」
(競馬初心者)
スーパーでお手洗いに入りました。
洋式2室は使用中、
和式1室は空いていました。
私が洋式の空きを待っていたら、
後からもう一人いらっしゃいました。
「和式でよかったら、お先にどうぞ」
と言おうとして口から出た言葉は
「
和室
、空いてますよ」
‥‥ここはドコ?
(ぶつぞう)
この前、母と
韓流ドラマについて話していた時、
母が言いまつがいました。
「あの服、なんだったっけ、
えーと、あれ、
‥‥チョモランマ?
」
それじゃ、着られませんから。
(正解はチマ・チョゴリ)
会社の上司のことで悩んでいる同僚。
○○さんに相談してみなよ、と勧める私に
「え? 今日? これから?」
と驚いていたので、きっぱりと
「鉄は熱い打て!」
ちょっぴり急ぎすぎました。
(鉄は熱いうちに打て)
体調の悪そうな同僚と
居酒屋へ行きました。
飲んで騒いで帰り際、
「体調大丈夫?」と聞くと
「なんか治ったみたい!
酒、良薬、苦し
だね!」
酒好きの彼女は、
なんだかんだ言って飲みたいだけです。
(モリコ)
会社内でやってしまいました。
頭の中で「郵便」と「私信」が混ざったようで
「出掛けるから
シビン
出しとくね!」
と笑顔で叫んでしまった。
フロア中爆笑の渦でした。
(シビンは出すなと言われた)
イタリア料理店でバイトをしていた時のこと。
初めてのバイトで、初めてお客さんに
料理を出しに行く私はカナリ緊張気味‥‥。
料理名を頭の中で繰り返しながら、テーブルへ。
「こちら、
ナーコン
と
ベス
の
スパゲッティーになります」
慌てて「ベーコンとナスのスパゲッティー」を置いて、
背中に笑いを感じつつ、カウンターに逃げ帰りました。
(ハナコ)
友人と『妖怪人間べム』について話していたとき。
私「懐かしいなあ、『妖怪人間べム』」
友「あれやろ、
『早く
妖怪
になりたい〜!』
ってゆうやつ」
‥‥すでに十分妖怪やから。
(黒毛和犬)
今日の夕飯の時、母が
「味噌汁に
しみじみ
が入ってるからね」
入っていたのはしじみでした。
しみじみ食べました。
(ふいづ)
たんにこういう失敗があっただけだよ、
と侮ってはいけません。
それってとってもおもしろい話かも!
どうぞ下の「投稿する」ボタンを押してください。
印象的なそのエピソードをシンプルに書き表し、
できあがったところで送信ボタンを押してください。
連載の傑作をそれぞれ700以上も収録した
『金の言いまつがい』と『銀の言いまつがい』
は
「ほぼ日ストア」
からも注文できますよー。
イラスト:しりあがり寿
はじめて投稿する方へ
2008-03-20-THU
© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN