その1540

さて、本日は、たまにやる、
ちょっと変わった特集をやってみましょうかね。
いったいどういうものかというと、
ずばり、「まつがってない」特集です。
え? 「まつがってない」なら、
当たり前すぎておもしろくないんじゃないかって?
ところがねぇ、「まつがってない」のに、
どういうわけか、どことなく、
「まつがってる」ような気もするんですよ。
ま、四の五の言うより、読んでもらいましょう。
「まつがってる」のか「まつがってない」のか、
考えながら読むのも、また、一興。
どうぞ、おおらかな気持ちでお読みくださいな。
まつがいではないのだが‥‥。
友人Aが好きな俳優の話をしていた。
それを聞いていた友人Bが言った。
「あっ、その人だったら、この前、
 黒柳徹子の部屋で見かけた!」
まつがってはいないのだが、何か変。
(徹子の部屋)
買い物から帰った母が、私に言った。
レーズンパン買ってきたけど食べる?
 ‥‥あ、違う、ぶどうパンだった」
母‥‥。言いまつがってなかったのに‥‥。
(ガン乙)
コロッケぽいもの
 食べたくなって‥‥」
と、ヒレかつを買ってくる夫。
本人的にはまつがっていないらしい‥‥。
(謎の思考回路)
とある生命保険の
熱心なセールスレディさんから
勧誘を受けていた父。
その熱意に押され、
「まあ、じゃ、
 保険のつもりで一口入っておくか」と。
いや、父。
「つもり」じゃなくて、マジ保険だから。
(瀬里)
まつがってはいないんですが、
うちの会社の
大阪支店長は「福岡さん」です。
福岡支店には「大坂さん」がいます。
ややこしいです。
(春巻き)
仕事帰りの満員電車で
駅を発車した直後に3歳位の男の子が、
「ママ、ウンチ。でちゃ〜う〜」
といかにも苦しそうな声で叫び、
母親が「ええ〜!」と驚いておどおどしてます。
次の駅までは5分程で到着ですが、
男の子は「で〜ちゃ〜う〜」と、何度か叫び
「我慢できない〜」と
いまにも泣きそうな声でいうのです。
母親が「次の駅までがんばって!
と言うと男の子はすかさず、
「がんばったら、
 出ちゃうよ〜‥‥」

母親は「我慢して」という意味で
言ったと思うのですが‥‥。
男の子の答えも、まつがってるような、
まつがっていないような。
(ノリ)
休日の夜に、父親の仕事場の同僚の方から
自宅に電話がかかってきました。
そのとき父親は、すでに寝ていました。
相手方の
「○○(父の名前)部長は、いらっしゃいますか?」
という問いかけに対し
電話に出た私はついいつもの仕事口調で、
「申し訳ありません。
 部長○○は、
 ただ今就寝中でして、
 これから起こしてまいります」
と言ってしまいました。
そばにいた母親も大笑い。
どういう対応をすれば自然だったのか、
いまいちわかりません。
(ちらんちゃん)
中学生の頃、I先生は
授業中生徒が騒がしくしていると
「やかましい!」ではなく
「やまかし!」と注意していました。
しかし効果はてきめんで、
みんな「えっ?」といった表情で
先生に注目するのです。
わざとだったのでしょうか。
ちなみに国語の先生でした。
(国語は学年1位)
おみやげの鯛焼きを渡したら
夫「あんことクリームか」
私「違うよ。小倉カスタードだよ」
‥‥違わない。
(ぴよきち)
「まつがってる」ような‥‥。
「まつがってない」ような‥‥。
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イラスト:しりあがり寿


2008-05-03-SAT
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© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN