その1549

文章を「まつがって」作成され、
修正されることなく、
そのまま先方に送られてしまったメール。
それを私たちは「誤メール」と呼んで
おもしろがっているのです。
ほんの数文字の「まつがい」がかもしだす
なんとも微妙なおもしろさを
どうぞゆっくりお楽しみくださいませー。
友人に「結婚する」とメールをしました。
返ってきた返信がただひとこと。
「何ガッツ?」
‥‥。
(9月です)
結婚する姉に、メール。
「結婚してもいつまでも優しい
 私のお姉ちゃんでいてね」
姉からの返事メールに
感動するはずだったのに、
そのメールには‥‥。
「結婚しても、私はたわし。
 いつまでも仲良くしようね」
‥‥おねえちゃーん!
たわしにならないでー!!
感動のメールを思い出すたびに
大笑いしてしまうのでした。
(zm)
会社の先輩と夜中まで遊んだ翌朝、
送信メールを見たらこんな文章が。
「今日はせそっていただいて
 ありがとうこ、いまさぢ。
 たのさかったです。でぱ、」

よほど眠かったんだろうな‥‥。
(きり)
岡崎さんという人から来たメール。
内容は、とても真面目なものだったのですが、
文章の最後、署名の部分が
「おかき」となってました。
「岡崎」と打つつもりだったのでしょうが‥‥。
(あいこ)
友達からのメール。
「ランチに誘った
 新人ちゃんが食べたいというから。
 石焼ばばんぱ食べてきました。」
ばばんぱって!!
(どどんぱ)
会社帰り、妻と外で落ち合う時間を
メールで連絡しあっていると、
やや待たされたあと、
こんなメールがきました。
「ごめん。今からドレス
??? パーティ? 衣装合わせ?
いやいやそんなはずはない‥‥
後で確認したら、「今から出ます」と
打ったつもりだったそうです。
(おいら)
一緒に飲んだ友達と別れて帰宅。
部屋に着いたっていうメールを送って寝ました。
次の日の朝起きると、友達から
「何がおきてるの? 大丈夫?」
というメールが届いてました。
送信したメールを見ると
侮辱部屋に到着したよ」
アタシが送りたかったのは
「無事部屋に到着したよ」
(携帯の予測変換を選ぶのは苦手‥‥)
取引先とのメールにて、
「いつも大変お世話になっております」
と打ったつもりが、
「いつも大変に
 なっております」
で送ってしまった。
その相手と電話したときに
「だいじょうぶ?」と気遣われた。
‥‥大変です。
(テンパー)
よく漫画のネタなどでもとりあげられる
「汗」と「汁」。
熱を出してクラブを休んだら友達から
「昨日のクラブのあとで
 ちゃんとふかなかったからだよ〜」
というメールが。
最初は内容も冗談ぽい内容なので
気にしなかったのですが、その後のメールでも
「まあ、ちゃんと寝て、かいて
 明日はクラブきなよ!」と。
書き間違えるならわかるけど、
メールで打つときなんて
間違えるはずないのに、何でだろう?
と思い次の日聞いてみると、
本気で「汁」と「汗」を逆に覚えていたということ。
しかも、「汗」と「汁」という漢字は
とても変わっていて
「あせ」と打つと本当は「しる」を意味する
「汗」がでてきて、
「しる」と打つと本当は「あせ」を意味する
「汁」が出てくる、と思っていたそうで。
こんな変な思考回路を持った人を初めてみました。
ちなみに彼女の高校は県内でもトップの私立、
その中でも彼女は学年ひとけたの成績の持ち主です。
(汁と汗が書けても成績があがらない現役女子高生)
「誤メール」かぎらず、
あらゆる「まつがい」を募集中です。
下の「投稿する」ボタンをクリックし、
どういうことがあったかを簡潔に書き表し、
できあがったら、思い悩むことなく
送信ボタンをタン! と押してください。
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イラスト:しりあがり寿


2008-05-12-MON
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© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN