ほぼ日刊イトイ新聞 - 『言いまつがい』

その1552

誰かにとってのちょっとしたミステイクがほかの人たちにとっての大きなエンターテイメントになることを私たちはよく知っています。そうです、その典型が、このページ。ご存じ、元祖「言いまつがい」！わずか数文字のミスが導くビッグな愉快をどうぞご堪能くださいませ。

	家族で長野の山間をドライブ中、突然目の前に開けた景色を前に、私は思わず叫びました。「あっ、井戸だ！」 ‥‥ダムでした。（ゆう）
	レジを担当しています。ある日、つり銭を用意しながらふと目を上げると、立ち去ろうとするお客様の後姿。「お客様！　お釣り銭です！！」と言ったつもりが「お客様！　お賽銭です！！」と。周りに響き渡る大絶叫だったらしい。（ソラシド）
	高速でダッシュする子犬をテレビで見ていた娘。どうやら「すげっ」と「はえっ」が混ざったらしく、思わず「はげっ！」と。（ふじお）
	先日の会話中、「ほんとに？！」と「どんだけ？！」が交じって「ほんまけぇ～？！」と絶叫したＮちゃん。（うぇんでぃ）
	夫が食事の支度をしてくれたとき。空腹が限界に達していた私は夫に「あと何分でできる？」とたずねようとして、「あぷ～ん？」とかなり省略してしまいました。夫は何を言われたか全然わからなかったらしく（そりゃそうだ）私が解説すると「お腹すきすぎてうまくしゃべれないんだね」と超特急で支度をしてくれました。（さば子）
	映画に出ていたイスラム系建築の美しさに感動していたとき偶然友達に海外旅行の写真を見せてもらったので、「トルコやモロッコはタイルが綺麗だよね！」と言おうとして、モスクの写真を指差し「トロッコ！！」と叫んでしまい唖然とされました。（登山？）
	私の会社のロッカーは６つ並んでいます。そのロッカーの中の荷物が必要になったため「ロッカーに荷物を取りに行く」と同僚に伝えようとして言いました。「ロッコー‥‥」ロッカーと６個（ろっこ）が混ざってしまいました。（ごはんがおいしくなるスーパー）
	私「最近、近所の　　ゴールデンウィークが、　　元気ないっちゃんね‥‥。　　前は私ば見つけたら、　　しっぽ振って寄って来よったのにね‥‥」弟「姉ちゃんそれって、　　ゴールデンレトリバーやろ」元気がないのは、私のＧＷでした‥‥。（我がＧＷに、１件の誘いも無し！！）
	いつも自家製野菜を分けてくださる近所のおじさんに、旅行のおみやげを持っていった時のこと。「いつもありがとうございます。　野菜ばっかりいただいて」 ‥‥言ってから、何か気持ちの込め方がおかしいと気づいた。「ばっかり」の位置をミスってしまった！「野菜をいただいてばっかり」と言いたかったのに‥‥。（トシ）
	アメリカの大学で数学のクラスをとっている時のこと。英語で数式を読むことに慣れてきたある日、円周率3.14を、ついうっかり「さんてんいちフォー」と読んでしまいました。小声でブツブツとつぶやいていただけなので人様の知れるところとはならなかったのが幸いですが、ものすごく恥ずかしい気分になり、いてもたってもいられませんでした（三沢のタックス）
	病院で受付事務の仕事をしています。お会計時に患者様の名前を呼んだ時のこと。患者様は怪訝な顔をするし、同僚は慌てた顔をしていました。何が起きたか理解できない私。よくよく思い返してみると、患者様の名前ではなく「360円です」と金額をアナウンスしていたのでした。（受付嬢）
	先日、姉が「恩を仇で返す」と言おうとして「ありがたみを恩で返す」と言いました。（そんな姉が好きな妹）

もう我慢ならん！　投稿する！ああ、でも！　しかし！　むあっ！という人にご忠告いたします。どうぞ我慢などせずご投稿ください。下の「投稿する」ボタンをクリックし、それを書いて送るだけですよ。連載の傑作をそれぞれ700以上も収録した『金の言いまつがい』と『銀の言いまつがい』は全国の大手書店やネット書店などで発売中です！イラスト：しりあがり寿

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2008-05-15-THU