その1573
だいたいにおいて、
日々はなにかとあわただしく、
やることはいろいろあって、
片づけきらないものが
こまごまと積まれていたりするのです。
そんなときこそ、このページ。
そうです、元祖「言いまつがい」！
今日も些細な傑作が満載です。
どうぞ最後までごゆっくりー。
友人と、職場環境について会話。
私「うちの職場、アットルームだからさ。
　　ん？　‥‥アットルーム？？」
友人「アットホーム？」
その通りです。友よ。
（温室育ち）
昔の話ですが、近所に
「肉のびっくり市」
という精肉店がありました。
ある日、休日出かけるときに、
待ち合わせをそのお店の前で、と
友だちが言おうとして
「びくのにっくり市」
と言いまつがいました。
お互いその場に伏して笑い転げました。
（マキコ）
夫がワイシャツの下に、
半袖シャツを着るか、
ランニングシャツを着るかで
悩んでいました。
で、出た結論が
「うん、ラン袖ニングシャツにする」
よくそんな語呂の悪い言いまつがいに‥‥。
（なだ）
うちの母の趣味は家庭菜園です。
そんな母が嬉しそうに言います。
「ほら見てごらん、
　こんなにテレビがいっぱい取れたよ」
‥‥それはトマトです。
「ほら、タマゴがこんなにいっぱい」
‥‥だからそれもトマトですってば。
（ポマト）
外出中に、子どもの小学校から
携帯に電話があった。
「熱があるので迎えに来てください」
とのことだったが、なぜか私は
「いま外出中なので、たぶん
　一週間くらいかかると思います」
と言ってしまいました。
自分では「１時間」と
言ったつもりだったのですが、
近くにいた友人が噴出したので気がつきました。
どんだけ遠くに出かけてるんだっ、私。
（旅に出たい）
会社で先輩と議論しつくして
ふたりで沈黙して下を向いた後。
先輩が僕のほうを見て、
「ぎゃー‥‥（またも沈黙）」
「えっ？　何ですか？」
って聞いたら
「『じゃー、逆に』って言おうと‥‥」って。
（satoshi）
中学生の頃、号令係をしていました。
居眠り常習者だった私、
いつものように居眠りをしていると
授業が終わり、寝ぼけてた私は
「起立！」
そして‥‥
「コンドル！」
いやいや、ちゃうねん！
頭の中でアンデス山脈をコンドルが雄大に飛んでてん！
と言い訳しても、
大声で言ってしまった事実は消えなかった。
（礼！と言えなかった少年）
商店街の親睦会でのこと。
顔だけ知ってる人たちと年齢の話になり、
私と一回り違うことが判明。
そこで思わず、
「うそ！　おんなじ、かに座？」
って言ってしまいました。
言いたかったのは「辰年」なんです。
（12才年上のおばさん）
うちのおばあちゃん、孫娘に
「うちの前にカエルの親子がいたよ」
って教えてくれました。
でもそれは、カエルの兄弟です。
血縁関係にあるとすれば。
（かよらん）
どのような「言いまつがい」であろうと
私たちに送りつけるべきです。
下の「投稿する」ボタンをクリックし、
ことのあらましを簡潔に書きつづり、
できたところで送信ボタンを押してください。
連載の傑作をそれぞれ700以上も収録した
『金の言いまつがい』と『銀の言いまつがい』は
大手書店やネット書店などで好評発売中ですよ。

イラスト：しりあがり寿


2008-06-05-THU
もどる
© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN