おやおや、またお会いしましたね。
金曜日の「言いまつがい」はピンク色、ですって？
とぉんでもない！　空気抵抗が少ない！
それは黒です。ブラックです。
世の中のあらゆるサラブレッドが真っ黒になって
競馬ファンや中継するアナウンサーが
超困ってしまうほどの激烈ブラックです。
嗚呼！　「言いまつがい暗黒編」！
心臓に毛が生えていない方は、
読まないでください。
あなたは‥‥。
ポーカーフェイスを貫くことができるか？
ぎゃあああああああああああ！
先日、学校の授業で、先生が
「ディスプレイ」と書くところを、
「デスプレイ」と書いていました。
（Yumiko-ring）
このまえ、おばあちゃんに
「おばあちゃんいてる？」
と言おうとしたら、まちがえて
「おばあちゃん生きてる？」
と言ってしまいました。
（なんとか）
仕事でどうにもならなくなり、
友人に相談の電話をしていたとき。
「人間、死んでやれば
　どうにかなるって」
と温かい助言をもらいました。
「死ぬ気でやればどうにかなる」
と言いたかったのでしょう、きっと。
（それでも友人）
この前、会社の上司が
名古屋に出張に行くというので、
会社の先輩と名古屋の名物について
話してたときのことです。
ういろう、みそかつ‥‥と言い合ってて
「あっ、アレもありますよ‥‥
　えーっと、うなぎ‥‥うなぎ‥‥
　うなぎつぶし！！」
本当は「ひつまぶし」と言いたかったのに‥‥。
（ピンクのふせん）
夫が子供の頃に住んでいた所が
スラム街のような所だった事に驚いて友人に
「うちの旦那、
　モスラ街みたいな所に
　住んでたんだよ！」
と言うと友人も
「エエーッ！　モスラ街？」と。
モスラではなくスラムだと気づくのに
10分くらいかかりました。
（こめこめ）
私の大学時代の友人は、
「議論に一石を投じる」というところを、
「議論に投石する」
と言って平然としていました。
（睦）
先日、家で久しぶりの休日を楽しんでいた私。
インターホンが鳴ったのですが、
母は手が離せないということだったので、
渋々応答しました。すると、
「戦時中のクレンザーを
　届けにきました！」
と言う若い男性が。
不審に思い、母に聞いたが覚えがないと言われ、
恐る恐る戸口にでてみるとお隣のお兄さんが。
以前、くれると言っていたカレンダーをくれました。
「先日のカレンダー」というのが
「戦時中のクレンザー」と聞こえたのです。
私の耳は呪われてしまったのでしょうか。
（くるりんぱ）
夫から宝くじを手渡されました。
しばらくして夫がニコニコと話しかけてきました。
「さっき預けた‥‥」
「ああ、宝くず？」
ごめん。
夫は「あたる気がしねぇ」と脱力していました。
（まりこ）
ぎゃあああああああああああ！
いかがだったでしょうか？
ひょっとしたら、
つぎに暗黒の「言いまつがい」を耳にするのは、
あなたかもしれません‥‥。
ひょっとしたら、
2016年の東京オリンピック開催を
微妙に望むようになってきたのかもしれません‥‥。
それはそうと、ですが‥‥
『金の言いまつがい』と『銀の言いまつがい』にも
身の毛もよだつ暗黒編が
たっぷりと収録されています‥‥。
あと‥‥投稿もお待ちしています‥‥。
ご縁がありましたら
またお会いしましょう。
ぎゃあああああああああああ！

イラスト：しりあがり寿


2008-06-13-FRI
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© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN