すべての子どもたちは
美しい名前を持っています。
ひとりずつ、ひとつ、かけがえのない名前を。
ところがその、燃える命ともいえる名前は、
しばしば他者によってあっさりと
「言いまつがわれて」しまうのです。
そんなわけで、「名前の言いまつがい」特集。
誰しも一度くらいは「まつがわれて」ますよね?
今日も愉快なエピソードが満載です。 |
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いつも「ハヤサキさん」と
「ハヤサカさん」を
言いまつがってしまいます。
申し訳ないと思いつつも、
人に話すと納得してもらえます。
でも、「ササキさん」と「スズキさん」を
まつがえるという話には、誰も納得してくれません。
こっちの頻度の方が高いんですが~。
(女はシジュウカラ) |
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私の名前は「みち子」です。
地元は津軽で、親戚のおばさんに訛って 「みんつこ~」と呼ばれていました。
でも訛っているだけだと思っていたら
あるお正月、お年玉袋には 「美津子」と書かれていました‥‥。
(いっぱい入ってたから不満はありません) |
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昔の話ですが、小学校の時クラスに
父親が議員をやってるM君がいました。
うちらの町内で彼の父の名前
「Mやまテツオ」は
選挙のたびに聞いてるから
いやって言うほど浸透してました。
ある日その友達がM君の家に電話をしたんですが
いつもあだ名で呼んでいるので、
とっさに本名が出てこず
その友達は思わず
「テツオ君いますか?」
と言ってしまったそうです。
その話を聞いておまえの友達かよ! と大爆笑。
M君の名前は今も思い出せません。
(くまくま) |
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高校時代の先生に、
レポーターの「梨本勝」さんに
よく似た理科の先生がいた。
生徒の間では当然「ナシモト」と呼ばれていた。
その先生を友達と訪ねて職員室に行った際、
不在だったので隣の席の先生に友達が聞いた。
「梨本先生はどこにいらっしゃいますか?」
その先生、
「理科準備室じゃないか?」と普通の返事。
職員室を出るまで笑いをこらえるのに必死だった。
やっぱり先生達もそう呼んでいたのね。
(うさこ) |
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会社の先輩「ともこ」さんの
披露宴に呼んでもらいました。
新婦の上司、N課長はスピーチ中、
用意した原稿をしっかりと握り締めながら 「ひろこ」さんは‥‥と言い続けました。
私たちは少し離れたテーブルから、
「名前が違います! 『ともこ』です!」
と伝えようとしたのですが、
遠かったためか、緊張のためか、気づいてくれません。
仕方ないので、伝言ゲームのようにして伝えてもらい
スピーチ終盤でやっと直してくれました。
課長の原稿にはしっかりと
「ともこ」さんと書いてありました。
そして「ひろこ」さんが「ともこ」さんの
双子の妹だということは
知らなかったそうです。不思議です。
(ともひろ) |
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私が研修医として働いていた頃のこと。
珍しく外国人の患者さんが来ました。
カタコトのやりとりで緊張しながら診察した後、
点滴の準備ができたので、
待合室で待っている患者さんをマイクで呼びました。
「ゴンザレスさ~ん、
お入りくださ~い」
でもなかなか来ません。
おかしいなぁ~、外人さんだから、
私の発音が悪くて聞き取りにくいのかな?などと思い、
アクセントを変えたりして何度か呼んでいたら、
看護婦さんがこっそりと、でも笑いをこらえながら、
「先生、あの外人さんの名前は
モハメッドさんですよ」と教えてくれました。
(なぜゴンザレス) |
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会社で席に戻ったら電話メモが残っていました。
珍しい名前だと思いながら電話を掛けて
「シエロさん、お願いします」
相手は怪訝そう。正解は江口さんでした。
(桜吹雪) |
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