当事者にとっては
恥ずかしい失敗談でしかない
「まつがい」ですが、
第三者にとってはたいへん愉快な笑い話。
たくさん集めて並べてみると、
ちょっとした娯楽として立派に成立します。
てなわけで週末恒例の「まつがい」特集。
今日も楽しいエピソードがそろってます。
どうぞ、最後まで、ごゆっくり。
子供を寝かしつけてホッとしつつ、
コンタクトレンズを取り出し
洗浄しようと洗面台に向かいまして、
まずは手を清潔に‥‥とハンドソープを手のひらに。
ん? にゅるーり?
いつもと違う感触にきょとんとする私の鼻腔を、
ミントの香りがくすぐります。
はい。ハンドソープと間違えて、
歯磨き粉のチューブ
を
たっぷりと絞り出していたのでした。
(ミュータンス)
不精して、近視の左目だけ
コンタクトレンズを入れて外出しました。
右は乱視なので、なくてもなんとかなります。
帰宅して、さてレンズを外そうとして
「うぎゃっ!?」
裸眼の右目に指を入れ
、
目玉をつまんじゃいました。
(ゴマ夫)
最近寒いので、
温めた牛乳にハチミツを入れて飲みます。
昨日の夜もマグカップに牛乳を注ぎ、
電子レンジで温めて、
ハチミツを入れて飲みました。
その
ハチミツを、
電子レンジの中にしまった
ことには、
翌朝電子レンジを使おうと
ドアを開けて初めて気付きました。
(今夜はまつがわない)
雨の日、保育園に着いてカッパを脱ぐと
制服のスモックの下がス〜ス〜。
スカートをはき忘れて登園しちまいました。
笑いながら先生が自宅に連絡してくれて、
雨の中怒ったばあちゃんが
スカートを届けてくれました。
数十年前の強烈な一日でした。
(アキレッコ)
海外生活が結構長いのですが、
あれは何年か前の一時帰国中。
親戚が集って楽しく過ごした後、
さあ帰ろう、という時です。
暑い夏だったので、伯父が私に車のキーを渡して、
クーラーをつけて待っていてくれ、と言いました。
はいはい、と伯父の車のとめてある所へ行き、
キーでドアを開け、
乗り込んでエンジンをかけようとすると、
イグニションが見つかりません。
あれ、どこにあるのよ、おっかしいなあ、
と探すこと5分。それでも見つからず、
そうこうしている間に親戚たちが
車まで来てしまいました。
キーを握り締めたままあちこちを
手探りしている私を怪訝そうに見つめます。
「イグニションが見つからなくってさあ」
と言い訳した時の親戚たちの顔。
「反対でしょ、反対」と言われて初めて
自分が助手席に乗り込んでいた
ことに
気づいたのですが、イグニションの前に、
まずハンドルがないってことに
どうして気づかなかったんだろう。
(結局車は暑いまま)
レジで前に並んでいた人が
持っていた花柄の財布が
「ボンタンアメ」
に見えました。
(1969)
読みながら
自分の「まつがい」を思い出したら、
忘れないうちにぜひ投稿を。
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どなたさまも、お気軽にどうぞ。
明日も「まつがい」の特集ですー。
イラスト:しりあがり寿
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2008-11-08-SAT
© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN