その1739
すべての子どもたちは
美しい名前を持っているのです。
ひとりずつひとつ、かけがえのない名前を。
ところが、その燃える命ともいえる名前は
しばしば他者によってあっさりと
「言いまつがえ」られてしまうのです。
そういった例を多数、お届けしましょう。
さぁ、「名前の言いまつがい」特集。
最後までのんびり、どうぞ。
職場で同僚と会話中、その場にはいない
「オクムラさん」の話題を
出そうとした所、口から出たのは
「オクルマさん」でした。
(よんすん)
以前勤めていた会社にて。
「小田切」さん宛ての
郵便物が来ていたのですが、
なんだか文字間が変。
よーく見てみると
「小田 功様」となっていました。
妙に感心したのを覚えています。
(ほる)
職場のひとが「よしこ」と
タイプしようとしてうっかり
「ゆしこ」になっていました。
しかもそれは変換されて
「油脂子」さんになっていました。
(ほんとは淑子さん)
友人との会話です。
私 「加藤ゆうこってさぁ‥‥」
友人「‥‥それ、どっちも私」
友人の名前は「加藤ゆうこ」です。
(にょっち)
母の同僚が出産。
出産祝いに行ったときの話を
私にしていたときの事。
「子供の名前がねー。
 ほら、あれよ、あれ。
 宮崎駿の映画の‥‥
 そうそう! トトロ!
子供の名前にトトロってつけるかね‥‥。
その子の名前は
「千尋」ちゃんでした。
(同期の名前も覚えられない娘)
以前友人と二人で
国内線に乗った時のこと。
友人の下の名前は「レナ」ですが、
航空会社が聞きまつがったらしく、
航空券には
「デナ」と印字してありました。
それを見て散々からかった私の航空券には、
「テケシ」
印字されていました。
それから当分はお互い
「デナ」「テケシ」と、
下の名前で呼び合う仲でした。
(タケシ)
結婚の決まった彼と
ドライブをしていたときのこと。
もうすぐ彼の苗字になる私は、浮かれ気分で
「あ、福田だって、同じだね♪」
と窓の外の看板を指差しました。
でも、彼はなぜか怪訝な表情‥‥。
それを見て、ハッと思い当たりました。
彼の名前は福田じゃなかった‥‥。
(福沢)
友人に「スズキクニユキ」というやつがいます。
ある日クニユキ宛に届いたDM。
なぜか宛名が
「ウウイ ウイウイ」
すべて母音で書かれていました。
(ニユ)
いやぁ、最後の
「ウウイ ウイウイ」はすごいなぁ。
どういう理由でそうなっちゃうんだろう。
それはさておき、みなさん、
どのような「言いまつがい」であろうと
私たちを喜ばせるということを
どうぞ忘れないでください。
投稿を試みるならば
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憶えている「言いまつがい」を
だいたいの感じで書き表して、
できたところで送信ボタンを押してください。
『金の言いまつがい』と『銀の言いまつがい』
どうぞ、よろしくお願いしますー。

イラスト:しりあがり寿


2008-11-18-TUE
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