その1746
みなさん、こんにちは。
げんきですか。ぼくは、げんきです。
きょうは、「こどもの言いまつがい」を
たくさん、おおくりします。
こどもは、こどもなので、
「まつがう」のがふつうです。
だから、いつもはのらないんだけど、
こういうときに、たくさん、のります。
おもしろいので、さいごまでよんでね。
じゃあね。また、あとでね。
ドアをいきなり開けたら
反対側に立っていた
もうすぐ3歳になる息子が
びっくりして言った。
「あーっ、ゆっくりしたなあ、もぉ」
(BD)
5才の娘が夏の朝、
暗い玄関から
太陽のさんさんと輝く外に出て
大きな声でひとこと。
「あー、まずしい!
「ず」じゃなくて「ぶ」でしょ。
近所の目もあるんだから。
(とと)
3才になる息子と車に乗っていました。
太陽にてらされた息子が切ない声で言いました。
「ママ、まずしいよ。
 まずしい〜よ〜
そんな切ない顔で間違えないで!
(k)
美しい月をながめて
小学校5年生の息子が言った。
テロンマックや」
ゲームかなにかの
専門用語かと思って聞き返すと、
「テロンマックはテロンマックやん?
 知らんの?」と。
しばらくして、私はひらめいた。
「ロマンチック」だった。
(ギイコ)
小学校6年の娘が突然聞いてきました。
「向こうずねってどこ?」
6年生にもなって
そんなことも知らないのかよと、
あきれて実際に部位を指差して教えたら、
源兵衛の泣き所だっけ?」
‥‥町人か。
父は二重にショックだ。
(けちすけ)
小学生だった頃のとある冬の日、
友達どうしで
「昨日の晩ごはんは何だったか?」
という話題になりました。
その日は月曜日。
日曜日の晩ごはんは各家庭で豪華。
お寿司、すきやきなど
プチ自慢になってきたところ
Tちゃんが発した一言。
「うちはな‥‥
 あったか〜い、水だけ!
「水炊き」と言いたかったらしいです。
その時の幸せそうな表情と、
発した言葉の侘しさのギャップを
冬になると思い出します。
(フラッペ)
小学校からの下校途中、
友達と雪遊びをしていた時。
突然後ろから友達が、
ほっぺたに雪を押しつけてきた!
「しゃむたい!!」
友達は爆笑しつつ、
「しゃっこいの? 冷たいの? ねぇねぇ」と。
方言交えて言いまつがっちゃったよ。とほほ。
(当分の間流行語になった)
7歳の息子がWiiの
『スーパーマリオギャラクシー』のソフトを、
知人の上田さんに買っていただいたのですが、
興奮した息子は
マリオさん
 上田のソフト買ってもらったぁ!」
と連呼していました。
(アンドレアス)
どうでしたか。おもしろかったですか。
ぼくは、おもしろかったとおもった。
こういうのを、しってたら、おくってね。
したの、「投稿する」という
もじがかいてあるところをおして、
かいて、メールで、メールしてね。
あと、ほんも、うってます。
『金の言いまつがい』と『銀の言いまつがい』です。
じゃあ、さようなら。ありがとう。

イラスト:しりあがり寿


2008-11-25-TUE
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© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN