「もしもし、○○さんのお宅ですか?」
「いいえ、違いますよ」
「失礼しました」‥‥ガチャン。
というのが、いわゆる間違い電話の典型ですが、
私たちがお届けする「まつがい電話」は
こういったありふれたものとはわけが違います。
ひと言でいってしまうと、ドラマティック。
「まつがい電話」にまつわる珍妙なやり取りを
どうぞ、お楽しみくださいませー。 |
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会社の電話に出ると、
社名を名乗る隙も与えず
「あ、もしもし、マリちゃ~ん」
と、男性の声。
「こちら、○○(社名)でございますが」
「すいません、間違えました」
少しして電話に出ると、また同じ声で
「もしもし、マリちゃ~ん」
「あの、こちら、○○でございますが‥‥」
「ごめんなさい、間違えました」
しばらくすると、また同じ声で
「もしもし、マリちゃん?」
おじさん騙されてるよ、と思いながら
「○○ですが‥‥」と言うと
「えっ、(困惑した感じで)番号は
△△△-△△△-△△△△だよね」
「はい、確かに
△△△-△△△-△△△△ですが」
「本当に?」
「はい、こちらに移転してから、
ずっとこの番号を使ってますから」
「おかしいな、この番号って聞いたんだけど‥‥。
押し間違えたのかな、ごめんなさい」
さすがにウソの番号を教えられたと気づいたらしく
それ以来かかってきませんでした。
(まりちゃん) |
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10年ほど前のこと。
部屋の留守電を聞くと
「○○スーパーの
総菜(コーナー)ですが、
急いで、牛肉コロッケの追加を
お願いします!」
と、慌て気味のおばさまの声。
その日の売上に
響いていなければよいのですが‥‥。
牛肉コロッケをみると未だに気になります。
(コロ助) |
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朝、起きると携帯に
メッセージセンターからの着信が。
聞いてみると
「3件のメッセージを
お預かりしています」との事。
1件目。 「なぁ~。なんで出ぇへんのぉ?
みかちゃぁ~ん!
ぼくですよぉ~」と
かなり、へべれけに酔っ払った声が‥‥。
きっと 酔っ払って彼女に
かけるつもりがまつがったのでしょう。
2件目。 「酔っっってまぁーーーーすっ!
最高でぇぇぇーーーーすっ!」
という1件目とは
また違ったヨッパさんのまつがい電話。
3件目。 「I almost die~fuu」
となぜか英語でためいき息つきの
どうも日本人らしきおじさんの声のまつがい電話。
忘年会シーズンなんですね。
(下戸下戸) |
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親の携帯から電話がかかってきたので、
受話器を取って
「もしもし、何?」と応対した。
が、電波の状態が悪いらしく、
こちらは聞こえているのに
向こうは聞こえてなかったようで
切られてしまった。
数分後、再び母から電話がきたが、
やはり向こうには聞こえなかったようで
「おかしいなぁ‥‥」と切られてしまった。
また数分後、母から電話がかかって来たので
少しイライラしながら応対するも、
やはり不通で切られてしまった。
またまた数分後、電話が鳴ったので怒り爆発!
「もう、いい加減にしてよ!」と出ると、
電話越しにいたのは、 弟の習い事のコーチでした‥‥。
(これは仕方ないよね‥‥コーチ、ごめん!) |
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小学校の頃、危ないので
お稽古が終わったら帰る前に電話しなさいと
心配性の母から言われてました。
先生に電話を借りて、
「今から帰るよ」と言うと
電話の先からは「え?」と聞き返す声が。
自分で言ったんじゃん! といらいらしつつ、
「今から帰るんだよ!」と言うと、
更に「誰?」と言われた。
自分の子供の声もわかんないのか!
とさらにいらいらして
「○○だよ!」と言ったところ、
「ここ、
○○ちゃんの家じゃないけど‥‥」
と言われました。
はっとしてよくよく考えたら、
ほぼ毎日遊んでた友だちの家だった‥‥。
ふだん友だちの家では
猫かぶったいい子だったので
恥ずかしくて泣きそうでした。
先日その友達にこの話を暴露したら、
おばちゃんは覚えていたのに友だちには
何年も言わないでいてくれたようでした。
ありがとう! 今思い出しても恥ずかしい~。
(かなこ) |
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どうぞよろしくお願いしますー。 イラスト:しりあがり寿 |