もしも私たちの生活に
「まつがい」というものがなかったら、
毎日はどんなにか味気ないことでしょう。
発明だって、進化だって、恋だって、
きっとある種の「まつがい」があればこそ。
とるにたらない日々の「まつがい」も、
見方を変えれば愉快な出来事だといえます。
さあ、週末の「まつがい」特集。
どうぞ、最後まで、ごゆっくり。
朝食のトーストを食べ終わって
いつものようにビタミンCの
サプリメントを口に放り込み、
水を口に含みました。
ふと見ると、テーブルの上に
パン屑が少しだけこぼれている。
まあ、ちょっとだし吹き飛ばしちゃえ、と
水を飲み込まないうちにフーッと‥‥。
テーブルの上には水たまりと
半分溶けたサプリメント、ふやけたパン屑。
なんだか朝から疲れました。
(きたなくてすいません)
職場で左手にお菓子を持ちながら、
右手でシールを剥がしていたところ、
同僚から声を掛けられ、
二言三言返事をして、
作業に戻ろうと思い、
口をあけてお菓子の残りを
食べようとした瞬間、
剥がしたシールが口元まで来ていました。
(食い意地たっちゃん)
会社で睡魔と闘いながら
必死でPCを入力した。
あとで確認すると、
部品だとか機械だとか修理だとかの
文字が入るはずの欄に
違和感のあるひらがなが。
「おたのしみ」
ど、どこから出てきたその言葉?!
腹筋を駆使して笑いをこらえた自分。
(可南子さんファン)
私が中学の時、一人で留守番をしていると、
母(公務員)の同僚を名乗る男性から
電話がかかってきました。
母はまだ帰ってきていない旨を伝えたところ、
つぎのような会話が‥‥。
男「お母さんにはいつも団体購入で
パンティー
をたくさん
買ってもらってるんだけど、
もうすぐ締め切りなんだよね。
何か聞いてない?」
私「いえ、何も聞いてません」
彼「じゃぁ、白とか紫とかピンクとか
色もいろいろあるから
お母さんに何色がいいか聞いておいて」
そんなことを言うじゃありませんか。
パンティーなんか職場で団体購入するの?
しかも男の人が注文とる係なの?
母が帰ってきてすぐに伝えたところ
「パンティーなんか
団体購入するわけないじゃないの!
それはいたずら電話だよ!」って。
えー、いたずら電話に引っかかって
まじめに答えちゃった! って
うら若き私はちょっとショックを受けました。
が、次の日仕事から帰ってきた母は
「あれ、いたずら電話じゃなかったよ。
パンティーじゃなくてパンジーだった」って。
パンジーの種の団体購入だったのです。
(トム)
友人の息子(6歳)は、
まだ漢字が読めないため、
冷凍室に入っていた冷凍食品の
「
レバニラ
炒め」を
「
バニラ
(アイス)」と思い、
つまみ食いをしたそうです。
(YK)
あなたの「まつがい」が
ほかの誰かを楽しませるのです。
いわばこれは経験のリサイクル。
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明日も「まつがい」の特集ですー。
イラスト:しりあがり寿
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2008-12-20-SAT
© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN