その1792
やぁ、みなさん、こんにちは。
今日は「まつがい電話」の特集ですよ。
「まつがい電話」といったって、
「もしもし、山田さんのお宅ですか」
「いいえ、うちは田中です」
「失礼しました」ガチャン、というような
ありきたりのやつじゃありませんよ。
私たちがお送りする「まつがい電話」は
もっともっとドラマティック!
どうぞ最後までお楽しみくださいませー。
自宅に帰ると見知らぬ男性から
留守番電話が入っていました。
「ああ、俺だけど、
今日はごめんな。
あんまり飲みすぎんなよ。
明日の朝電話するな。じゃあ」
翌朝電話があるかもと、
どきどきして待っておりましたが、
電話は掛かってきませんでした。
(ななしのごんべ)
携帯に「まつがい留守電」が
たまに入っています。
しかも毎回同じ人あて。
「○○銀行ですが、
お客様がお申し込みになった
カードの件
で‥‥」
「教務の者です。
病理学の教授から
呼び出しが‥‥」
「
宅配のもの
ですけど‥‥」
毎回けっこう重要な内容で、
名前、住んでいるところ、
通っている大学まで、個人情報ダダ漏れ。
ここまで来ると逆に愛情がわいてきました。
(ませませ)
ときどきまつがい電話がかかってきます。
しかも同じ人から。
相手は年配の女性です。
はじめのうちは、
本来かけるべき相手の娘さんとまちがわれ、
「いえ、○○です。何番におかけですか?」
と必死で説明していましたが、最近は
「ちがいますが‥‥」
と言うだけでわかってくれるようになりました。
そして、ついに今日は、私が
「もしもし」と出た瞬間に
「ああ、
あなた
にかかったのね。
いつもごめんなさいね」
と言って電話は切れました。
いつかお会いしてみたいです。
(サンジの母)
関西に移り住んで3年。
私が遭遇した人達だけかもしれませんが、
関西ってまつがい電話で謝らない人が多いです。
「もしもし○○屋さん?」
「いえ、違います」
「違います言う!!」
関西ならではのつっこみなんだなーと
つきあっていると、
「で、おたくさん、誰?」ときます。
さすがに他に言う事はないのか!
と、ちょっとかちんときて
「失礼ですが、どなた様ですか?」
と聞くと
「あのねえ、葬儀を頼んでたものだけどね、
注文してたみかんが
何時に来るのか〜うだうだうだ〜」
とまくしたてられるので面倒になって、
「はいはい。わかりましたー。
すぐ参りますー」
がちゃん。
えー、関西の方にお聞きしたいです。
正しい返し方というものを‥‥。
(関西人にはなれないヨメ)
10年くらい前のことですが、
家に帰ると
1枚のファックスが届いていました。
見ると、
「料理の鉄人スケジュール」
とあるではありませんか!
さらに読むと
「陳さん○○時入り‥‥
○○時スタート‥‥etc」
ちょうど料理の鉄人はよく見ていたので、
かなりリアルに感じました。
間違いですよ、とは教えませんでしたが。
(原宿に住んでいたときなので、
近くにスタジオがあったんだろうな)
父からの電話。
父「ああ、俺、俺」
私「ああ、うん」
父「今、会社なんだけどさ」
私「うん」
父「明日、A(友人)とB(Aの奥さん)で
C(友人)の見舞い行こうって言ってんのね」
私「??? うん」(話がみえない私)
父「そんでさ、帰りに飯食いにいかない?
って言われたんだけどさ、」
私「うん?」(なんか様子がおかしいと思う私)
父「お前も行く?」
私「???」(意味不明)
数秒の間‥‥。
私「‥‥そう、ママに伝えればいいの?」
父「はあ?
あ、お前M子?
」
‥‥おい。と、いうわけで、
実の父に母と間違えられました。
確かに母と私は口調もそっくりです。
だけどさ‥‥30年近く連れ添った
妻の声くらい聞き分けてやれって‥‥。
(M子)
「まつがい電話」「言いまつがい」
その他、どのような「まつがい」でも
私たちにお送りくださいませ。
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やってみると、意外に簡単ですよー。
イラスト:しりあがり寿
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2009-01-10-SAT
© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN