その1832
どこから読みはじめても大丈夫。
どこで読み終えても大丈夫。
そのように極めて気軽である点が、
この「言いまつがい」の
大きな長所だといえるでしょう。
さぁ、元祖「言いまつがい」。
本日もささいな愉快が満載です。
どうぞ、最後まで、ごゆっくり。
相方が言いました。
「日本には
108人の神様
がおるからな」
108は煩悩の数やし!
「やおよろず」は八百万やし!
(煩悩と神様じゃ正反対)
久しぶりに会った友達に、
近況を報告していた時のこと。
「いろいろ大変だけど、
二人三脚でがんばってるよ」
と言おうと思ったところ、何を思ったか
「
三人一脚
でがんばってるよ」
と言ってしまった私。
何で3人になったのかもわからないし、
どんなにがんばっても転びます。
(三人四脚)
娘とケーキを食べに行ったとき。
でてきたケーキには
フォークしか、ついてなかった。
「食べにくいね、
フォーク
が
ついてたらいいのにね」と私。
「ナイフのこと?」
「そうそう」
そのまま食べていると、
やはり切れなくて食べにくい。
そこで思わず言いました。
「
フォーク
があればいいのにねぇ」
「ナイフでしょ」
「そうそう」
(バンドリ)
昨日友達と話をしていた時のこと。
「まとめて」と言うか
「あつめて」と言うか迷いながら、
焦って言ってしまいました。
「で、それを
まつめて
‥‥あれ?
違う、
あとめて
‥‥じゃなくて!」
(つまようじ)
ある日、家に大きな宅急便が届いた。
今度、母方の祖母が十数年ぶりに
我が家に遊びに来ることになり、
足の悪い祖母のため、
イスを買ったのだという。
父は自慢げに言った。
「このイス、
ロッククライミング
が
できるんだぞ!」
想像してみた。崖を上る祖母を‥‥。
なんだかタイミングを失い、父に、
「それ、リクライニングだよね?」
の一言が言えませんでした。
(ニャンギラス)
友人がしみじみと、
自分自身にいい聞かせるために
こう言ったのです。
「あまやきんもちだな」
甘えは禁物だな、
と言いたかったらしいのですが‥‥
噛みすぎなうえになんか美味しそうです。
(@王子)
上司に提出済みの書類の計算が
間違っていたことに気付き、
自主的に直して再提出。
上司が不在だったため机に上げておいたのですが、
戻ってきた上司が再提出に気付き不思議そうな顔。
慌てた私は「計算が間違っていて」
と言おうとして
「計算が
まつがっていて
」
と普通に言ってしまい、
上司は「まつ‥‥?」と言いながら
さらに怪訝そうな顔。
言いまつがいの読みすぎに注意!
(コズ)
バイト先で、お客様が1万円札を出したので、
「1万円入ります」と
大きな声で言わなくてはならなかったのですが、
「
1円
入ります」
と言ってしまいました。
言い間違いを隠すため、
新しい1円玉の束を割ってレジに入れました。
(1円が溢れた)
あなたの心に残っている、
その「言いまつがい」を
全国の多くの読者が待っているのです。
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『金の言いまつがい』と『銀の言いまつがい』
、
まだお読みでない方は、ぜひ、どうぞ。
イラスト:しりあがり寿
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2009-02-19-THU
© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN