あるところに甲と乙の二者があって、
甲は乙に、あることばをかけた。
ところが乙はそれをうまく聞き取らず、
当てずっぽうで返したそのことばを
今度は甲が誤解した。
そのようにして、互いの理解はなくとも
先へ先へと進んでいく会話を
私たちは「かみ合わない会話」と呼んで
にやにやと楽しんでいるのです。
さぁ、今日の「かみ合わない会話」の
原因はどのへんにあるのかな。
のんびりさぐりながらお読みください。 |
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美容室での隣のお客さんとスタッフの会話です。
スタッフ「お仕事は何をされてるんですか?」
お客さん「水族館に勤めてます」
スタッフ「え〜、水道管ですか?
なんでですか?」
お客さん「好きだからです」
スタッフ「じゃあ、土日が休みなんですね。
(考えぬいた末、
水道課…公務員だと思い、
話をあわせたらしい)」
お客さん「一番忙しいので、
土日はあまり休めません」
スタッフ「? そうですか〜大変ですね」
お客さん「好きだから楽しいですよ」
スタッフ「本当に好きなんですね〜(水道管)」
あ〜〜、教えてあげたい。
あなた、まつがったままです。
(いのまてぃ) |
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彼氏が唐突に、
「ねえ、ヒロインやりたい派?」
と聞いてきました。
「へ? ヒロイン?」
「うん、ヒロイン」
(学芸会で主役を
やりたがる子だったかってことか‥‥?)
「いや〜私目立つのは
あんまり好きなタイプじゃないから‥‥」
「ほんと〜?
俺もヒロインやりたくない派!」
「へ!? あんたヒロインはできないでしょ!」
「‥‥披露宴だよ?」
披露宴をヒロインと聞きまつがえました。
そういえば結婚予定でした。
(耳の遠い花嫁) |
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その日は珍しく早く
午後2時くらいに下校していたら、
友達がいきなり 「アゴ突き出てる!」
と言ってきたので、
「え? 誰の?」と聞くと
「何が?」と聞き返されました。
「あ、もう月出てる!」
と言ったんだそうで‥‥。
(あご美) |
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小学生の娘が聞いてきた
「『ヒーローに敵』
ってどういう意味?」
「は? 何?」
「ヒーローに敵」
考え中‥‥。
「んーと、ヒーロー?」
「に敵」
「ヒー、ロー、に、敵?」
「ヒー、ロー、に、て、き」
考え中‥‥。
「ヒーローって、何のヒーロー?」
「知らない」
「敵って誰?」
「知らない」
考え中‥‥。
「何に出てきた言葉なの?」
「テレビ」
「何の番組?」
「えーとね、ガリレオ先生」
考え中‥‥考え中‥‥考え中‥‥。
「そうかっ『非論理的』のことかーっ」
「わたし最初から
『ひろんりてき』って言ってたよ」
実に面白い。
(よなよな) |
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一昨年、中学校1年生のときの話です。
社会の授業の時間。
先生の話を聞き、ノートに
黒板に書いていることを写していました。
その先生には失礼な事ですが、
40歳くらいなのに、
見た目にもフサフサとは言えず、
はっきり言って、
先生も自覚するほどの薄い毛なのです。
そして、黒板の内容を写しているときに
その先生は、まつがってはイケナイことを
まつがってしまいました。
「け」の字を書かないといけないところに、
「け」の字がなかったのです。
それを見つけた僕はこう指摘しました。
「先生、『け』がない!」
そして教室内は大笑い。
すると、その先生がまつがいに気づかずに反撃を。
「毛がないとは失礼なやっちゃな!」
「いや、そっちの『毛』じゃなくて
『け』の字‥‥」
そして僕はまつがっていたところを指で教えると
ようやくまつがいに気づき一言。
「あ、そっちか。
お前、そーゆーときは
『けがぬけてる』って言え!」
そう言ったってたぶん
「毛が抜けてる」と思われていたかも。
(Y) |
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東京で雪が降った日に
外出先から戻った時の会話。
私 「だいぶ積もってきたよ。」
同僚「‥‥え? 何の大仏?」
大仏は持ってこられません。
(ゆいちょ) |
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