あるところに甲と乙があって、
甲の言ったことを乙はうまく聞き取れず、
曖昧な返事を返したのだが、
その乙のことばを甲もまた誤解した。
そして、ここにおいても
両者は互いのことばを互いが
理解していないということに気づかず、
なおもしばらくはっきりしないやり取りを続けた。
これが、いわゆる「かみ合わない会話」である。
両者の会話はいったいどのあたりから
かみ合わなくなったのか。
そのあたりにも注目しながら
最後までお楽しみいただきたい。 |
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20年来の友人が
「俺のじいちゃん、バカだったんだ」
と真面目な顔で告白。
とりあえず、
「‥‥バカだったんだ」と答える私。
「そう。バカだったんだ」
「‥‥すごいバカだったの?」
「うん。結構売ってたよ」
「‥‥バカって売れるの?」
「はぁ??? 画家なんだけど」
しばらく、笑いが止まりませんでした。
(私がバカです) |
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腕の毛に小さな虫がからまって
死んでいるのをジーっと見ていると、
後ろから先輩が話しかけてきた。
先輩「○○ちゃんって、毛足が長いよね〜」
私 「ええっ! やっぱり目立ちますぅ?」
先輩「うん」
私 「実は虫がからまって死んでたんです。
ショックだわ‥‥」
先輩「ええっ!?」
私 「やっぱ脱毛した方がいいかなー」
先輩「何言ってんの!
手足が長いって言ったんだよ!」
私 「えっ?
腕の毛足のことじゃないんですか?」
先輩「毛足って‥‥犬じゃないんだから‥‥」
(腕毛も手足も長い女) |
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職場のAさんは、
同期のハマノさんのことを「ハマノっち」と呼ぶ。
以前、ばりばり働くハマノさんの外出中に、
Aさんと私の間でこんな会話が。
A「いやー、ハマノっちはすごいねぇ」
私「ああ、死んじゃいましたけどね」
A「は!?」
私「ニュースでやってたじゃないですか」
A「え? ニュース??」
私「見ませんでした?
パヴァロッティ‥‥あっ」
子音が似てるんですってば、もぅ。
(キング・オブ・ハイC) |
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子供の頃、テレビで巨人戦を見ていたのですが、
当時怪我で休んでいた原選手が復帰し、
出場した時のことです。
巨人ファンのおじいちゃんが
お風呂から出てきたので、
「おじいちゃん、原、出てるよ!」
と教えてあげると、
おじいちゃんはなぜか自分のおなかを見ています。
私も意味がわからなかったので
「おじいちゃん!
原が出てるから見てよ〜!」
と強めに言ったのですが、
やっぱりおなかを見つめるおじいちゃん。
「出てねーぞ」
「だーかーらー!」
しばらく二人で同じことを
繰り返していました‥‥。
(腹さん) |
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ある日のこと。なにげなく、
トラの生態についてのテレビ番組をみていました。
すると隣の部屋でゲームをしていた息子(小3)が
「これライオン?」と聞いてきました。
どう見てもトラなのにと思いながらも
「トラだよ」と返事をするとまた、
「これライオン?」と。
「トラだよ」
「これライオン?」
「トラだよ」
すると切れ気味の息子
「僕だってトラぐらい見ればわかるよ〜」
息子はずっと「これやろ〜」と
一緒にゲームをやろうとさそっていたのでした。
(難聴母さん) |
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「こないだ、宇都宮さんと
会ったんだって?」
と、ある人から聞かれました
でも、会ってなかったし
宇都宮さんは苦手なタイプの人だったので
「会ってないよ。会いたくもないけど」
と言ったら、すごーく微妙な表情に。
しばらくして、記憶をたどっていったら
「うちの嫁さんと」
って言ってたらしいと、気づきました
ごめん!
(とんこ) |
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海外ドラマが好きな私。
知り合いに
「『24(TWENTY FOUR)』見た?」
って聞いたら
「明日は雨だよ〜」と返された。
最初、ハテナがいっぱいだったけど
すぐにわかったよ。
「天気予報見た?」って聞こえたんだね〜。
(こぐま) |
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どのような「まつがい」であろうと
私たちに送ってみるといいでしょう。
まずは下の「投稿する」ボタンを
クリックしてみるといいでしょう。
記憶に残る愉快なエピソードを
だいたいの感じで書き表してみるといいでしょう。
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まだお読みでない方は 『金の言いまつがい』と『銀の言いまつがい』を
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イラスト:しりあがり寿 |