その1913

上司に怒られているとき、
座禅や瞑想の最中、
シーンと静まりかえったエレベーターの中で
フロアー表示をじぃっと見つめているとき、
プロポーズの直前(もしくは直後)、
「言いまつがい」のネタを
思い出したりしてはいけません。
ほら、この下に掲載されてるようなやつですよ。
さぁ、元祖「言いまつがい」。
甲子園で選手宣誓するときは、
以下のような話を思い出してはいけませんよ。

先日、「キムラ君の車」を
「くるま君のキムラ」と‥‥。
(とんがり)
日頃、髪を洗う時は
シャンプーしかしない母が、風呂上がりに一言。
「ねえねえ、今日は
 ドレッシングもしてみたんだけど、
 どう?」
‥‥パサつきは解消しそうですが、
それ以上に大きなトラブル発生の予感です。
(ごま入り中華トリートメント)
職場の人とお寿司屋さんにランチに行った。
店員さん「ご注文は?」
部長  「にぎりで」
Aさん 「私もにぎりで」
店員さん「お客様は?」
今日はちらし寿司にしよう、と思って言った。
私「ちりしで」
なんて古風な‥‥。
(kota)
飲み会の後、二次会に行くことになった。
後輩のEちゃんは、ATMを見つけ、
「あ、私お金おろしてきます!
 小林で行って来ます!
 ‥‥あ、違った、コバヤシ!
 ‥‥あれ? とにかくコバヤシで!」
と、「小走り」で駆け込んでいました。
みんな大笑いでした。
(コバヤシって誰よ?)
お出かけ前の妹の服装を母がチェック。
母「それ、中は白じゃない方が
  いいんじゃない?」
妹「じゃあ、何色がいいの」
母「ストロベリーグリーンとか?」
‥‥それ何色?
(緑苺)
友達みんなと、好きな男の子の話をしていた時、
「だってあたし、かわいくないもん」
といじけている友達に、
「全然かわいくなくないよ!」
と急いで言おうとして
「全然かわいくないよ!」
と力強く言ってしまい、
予想外の発言に、
友達みんなも固まっていました。
(素直に「かわいいよ!」って言えばよかった)
昨夜見た夢です。
夢の中で私は誰かと話していました。
このごろ、『八甲田山死の彷徨』の
原作小説を読み、
映画も続けて見たからでしょうか。
その相手が
「このままでは、人がおおぜい死ぬ‥‥」
と言い、私はそれに対して
「しとがひぬ!?」
と返してしまいました。
続きは覚えていないので、
そこで目が覚めたんだと思うのですが、
思いっきりシリアスに返した私、
夢の中にそのままいたら、
笑ってしまったのかなあ。とぼけたのかなあ。
(かよらん)
宅急便の「再配達」をお願いする電話で
「もしもし、はいさい‥‥
 いや、さいさい‥‥
 えっと、はいさい‥‥」
「お名前とご住所、お願いします」
用件は伝わったようでした。
(沖縄のあいさつではないのです)
きのうは満月でした
会社を出ると大きなオレンジ色の月。
思わず
「うわぁ! おっきな太陽‥‥
 じゃなくて‥‥」
隣を歩いていた同僚は
そ知らぬ顔で帰って行きました。
(線香)
どのような「言いまつがい」でも
ためらわずにお送りください。
蛇口をひねってコップに水を注ぐように
当たり前のこととして取り組んでみましょう。
まずは下の「投稿する」ボタンをクリック。
ことのあらましを簡潔に書き表し、
できたところで送信ボタンを押してください。
連載の傑作をそれぞれ700以上も収録した
『金の言いまつがい』と『銀の言いまつがい』
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どうぞ、よろしくお願いします。

イラスト:しりあがり寿


2009-05-11-MON
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© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN