ほぼ日ブックス
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俺と言いまつがい

『言いまつがい』の本では、
みなさまから寄せられたネタを
47のジャンルに分けて掲載しています。
このコーナーでは、
いち早く『言いまつがい』に目を通し
ひとしきり笑い転げた「ほぼ日」乗組員が、
各自おすすめのジャンルについて
勝手に熱心に語っていきます。



本日の担当:スガノヤ
言いまつがう全国の店員さんに
愛を告白します。

「ほぼ日」乗組員、酒屋の娘、スガノヤです。まいど。
高校生のとき、親にひとりで店番をさせられて、
電話に「スガノヤざす」「スガノヤでごぜえます
「井上ぴゃまですね」と出たのはもちろんのこと、
「いつものお米ください」
出雲のお米? 出雲のお米でござるね
というようなことを、さんざんしでかしていました。
店員というものは、店内に身を置くそのとき、
店のピーアールリーダー、
商品を知りつくした語り部(ジ・エンド・オブ・物流)、
そしてなによりも、愛想の帝王にならなくてはいけません。
目の前にいるのは、二本足で歩き
深いまなざしでこちらを見、財布を開こうとまでしている
ニンゲンの「お客さん」ですから、
店員は、重要な任務を、ときには時給何百円で
朝から晩まで背負っているのです。
こんな状況ですからね、
ザックザク、出るわ出るわ、言いまつがいが!
もくじにある「店員」のページを繰ってみましょう。

アルバイト先でのことです。
レジをした後、
商品をお客さんに渡すとき
私は思いっきり
「またご利用くださいませ!
 ありがとうございませ!
と言ってしまいました。
(ゆりころ)

welcome=ませ!
いらっしゃいませ!
どうぞごらんになってくださいませ!
ありがとうございませ!

抽選のくじ引きの
アルバイトをしていた時、
「どうぞ1枚お引き下さい」が、
だんだん疲れてきて、
「どうぞお引き取りください」
になっちゃいました‥‥。
(ひさこ)

わはははは!身もだえ。
いやー、疲れるほどに、くり返したんですね。

現場にいるお客さん、店内スタッフ全員に
真顔で見つめ返される、言いまつがった人!
そのまつがいは、客と商品と店を
いっぱいいっぱいに大事にしているからこそ、
日の目をみたのです。
こんなとんちきで魅力的な店員さんたちがつまった
『言いまつがい』の「店員」シリーズに
わたくしは、底知れぬ愛を禁じえませ!

2004-02-07-SAT
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