今泉 |
糸井さんは、法政大学に入って、
どういうところに住んでいましたか? |
糸井 |
学校に入る時に
父親と中央線沿線のアパートを探して、
ともだちのお兄さんが学校に行ってるということで、
そのお兄さんの話を聞いてみると、
「1年生なら3畳でいいんじゃねえか」
と言われた。 |
今泉 |
(笑)「1年生なら」って。 |
糸井 |
3畳って、思えばすごい狭いんだけど、
経験者の話だから、いちいち、
「そうだよなぁ」と思ってたんですよ。
何か、ツラそうなほどよく見えるんです。
ほんとに押し入れもないんですよね。
フトンも、棚の上に乗っけるようなところで。
もちろん、隣の音は全部聞こえるし、
穴が空いてて、「あのさあ」とか言えるんだよ。 |
今泉 |
(笑) |
糸井 |
ずいぶん後で見にいったらね、
2つか3つぶん、つなげて貸してた。
あまりに狭くて。 |
今泉 |
ぼくらの頃にも、ありましたね。
6畳っていって行くと、
畳が6枚、一列に並んでいる部屋があって。 |
糸井 |
(笑) |
今泉 |
「なんだこれ?」って思ったんです。
あれの半分ですから、
3畳って、ほんとに狭いですよねぇ。 |