7月13日の「今日のダーリン」

・いつごろからか、ぼくのひとつの願望は、
 「お通夜のにぎやかな人」になりたい、でした。
 ノーベル賞をもらおうが、金メダルをとろうが関係ない。
 偉い人である必要なんかなんにもないわけです。

 亡くなった人のことを、ああだったこうだったと、
 そこにいる人が順番を争うようにして語りあう。
 小さなエピソードやら、いっしょにやった悪事やら、
 しょうもないくせのこと、失敗やら、ご近所の冒険、
 カラオケで歌った曲、食べたものやら行った場所。
 そういう思い出がつきないような通夜がいいな、と。
 ぼく自身が、そういう通夜をされる人として生きたいと、
 ずっと、そして、いまでも思っているんです。
 
 その話は、岩田さんとも何度もしていて、
 宮本茂さんや、秘書のWさんといっしょに、
 先代の山内さんについての雑談をさんざんしました。
 それぞれが、亡くなった人のことを語って、
 温泉につかっているように血行がよくなって、
 だんだんとうれしい気持ちと、
 そして、さみしい気持ちで満たされていく。
 そんな時間でした。
 歴史に名を残すなんてことは、おまけなんです。
 人のこころに思い出や気持ちを残すことのほうが、
 人間としていい人生をやってきたなぁということです。
 
 実際、公の立場のある人のお通夜は、
 そんな落語のなかの八つぁん熊さんの場所じゃないので、
 また別に場所をあらためてということになりそうです。
 ただ、そのたまらなく素敵な場所には、どうやら、
 岩田さんが欠席らしいということだけが残念です。

 ほめたり、からかったり、なつかしんだりで、
 立派でもなければ偉大でもない「いいやつ」の話が、
 いつまでも続いていくような集まり。
 いまのところ、ぼくはそれを、ひとりでやっています。
 ときどき、よくいっしょに食事をしてた
 家内が聞いてくれたりしていますが、さみしいものです。
 岩田さん、ぼくのお通夜に来てくれるはずだったのに。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
たくさんのファンの声も、いっぱい聞いてます。ありがと。

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社長に学べ!
おとなの勉強は、終わらない。

任天堂の岩田社長が遊びに来たので、
みんなでご飯を食べながら話を聞いたのだ。

星空の下の仕事観。
岩田社長と、はたらくことについて話す。

適切な大きさの問題さえ生まれれば。

はじめてのひとも、
もういちどのひとも。

宮本茂はどういうふうに
構造をつくっていくのか。

ゲーム機の電源を入れてもらうために。