7月13日の「今日のダーリン」

・「じぶんのことは、なんでも後回しにして、
 ずっといつも、だれかの助けになろうとしていた」と、
 そういう人は、ほんとうにいるわけです。

 その人が、「ほんとうにやりたいことをやってごらん」
 と言われたら、なにをするんだろうね、
 と、本人と話したことがあります。
 「なんだろうなぁ」と、本人はにやにやしました。
 そして「たぶん、その、だれかの助けになることを、
 したいんじゃないでしょうかねぇ」と言いました。
 ぼくも、「そうなんだろうねぇ」と納得しました。
 「だって、それ以上に
 じぶんが一所懸命にやれてうれしいことって、
 ないんじゃないかと思うんですよね」
 うちの犬のボールを拾っては投げてやりながら、
 いつものような会話が続いていました。 
 ぼくが京都の家にいるときには、
 かならずこんな時間が流れていました。
 
 目の前に問題が置かれると解決したくなる病。
 ぼくは、そう言ってからかっていたのですが、
 だれかの助けになって「よかった」と思われるのが、
 とにかくいちばんの大好物だったのです。
 ちなみに、なるべく気づかれないようにしていたけれど、
 嫌いなものはたったひとつで、漬け物でした。

 目の前に解決されたい問題があると、
 ついついなんとかしたくなるという病の人は、
 目の前にお菓子があると、なくなるまで食べます。
 これも問題解決の病気だね、と、おもしろがって、
 うちの会社にきたときには、わざと、
 目の前にお菓子を山積みするようなわるい人もいました。
 
 急に遠くへ行ってしまったご本人の顔を見ながら、
 ぼくは「だめじゃんっ」と言ってしまいました。
 でも、しばらくして、心からそれを謝りました。
 彼は、じぶんの体内にある病という問題にだって、
 なんとか解決しようとしていたに決まってますから。
 お医者さんたちや家族や会社の助けになることを、
 ほんとうに一所懸命にやったはずなのですよね。
 そんなに一所懸命にやった人に、なんにも言えません。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
そう、今日は、遊んでもらってた犬の誕生日でもあるんだ。

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社長に学べ!
おとなの勉強は、終わらない。

任天堂の岩田社長が遊びに来たので、
みんなでご飯を食べながら話を聞いたのだ。

星空の下の仕事観。
岩田社長と、はたらくことについて話す。

適切な大きさの問題さえ生まれれば。

はじめてのひとも、
もういちどのひとも。

宮本茂はどういうふうに
構造をつくっていくのか。

ゲーム機の電源を入れてもらうために。