「がんばれ自炊くん!」の傾向と対策
ふおっふおっふおっふおっ。
自炊老人じゃ。みんな、自炊しとるかの?
わしは、朝飯にナメコと豆腐のみそ汁、
カタクリをつけた豚コマ炒めワケギかけ、
ナスのオリーブオイル焼き醤油あじ、
ラッキョウの漬物にアイスティー、
玄米ごはんじゃった。
「おめざ」に、水ヨウカンも食べたぞ。
……こりゃ食い過ぎじゃ。いかんな。
うまいもんで、ついつい食い過ぎてしまうのじゃ。
わしは、どんなに眠くともメシだけは作れるのじゃ。
時には作ったことを覚えていないこともある。
食べながら「はっ! これをワシが!?」
と驚愕することもあるほどじゃ。
自動筆記ならぬ自動自炊じゃな。かっかっかっ。
ところでの。
嬉しいものじゃ。
この二日で、80通のメールが寄せられたのじゃ。
さっそくわしも編集部に寄って、
皆からのメール、読ませてもらったぞよ。
どぅれ、どれ……
ふぅむ。
やはりな。「安くおいしく手軽に」のレシピ、
を書いてくれた人が多いようじゃ。
全体の7割近くが、そういったレシピじゃな。
だが。
やや、こんな方程式も見えておる。
ビンボーなのだ
=外食できないのだ
=安上がりな食事なのだ
=しょーがないから、自炊なのだ
ビンボーゆえに考え出したアイデア献立、
レトルト食品の上手な使い方、
コンビニ食材の活用法、なども多かった。
いや、それが悪いと言うとるのではないぞ。
自分を愛せよ。自炊で愛せよ。いいことじゃ。
こういったレシピを集めた特集も、
近いうち、できそうじゃな。
しかし、な。
そればっかりに偏るのはどうかと思うのじゃ。
たとえば、趣味としてのゼイタクな自炊、
「たまには豪華に個性的に」
という、食のチャレンジャーからの投稿がない。
ちょいと寂しいのぉ。待っておるぞ。
残る3割は、
便利な台所用品、失敗談、参考図書、自炊の意義、
などへの投稿じゃった。
楽しく読ませていただいたぞよ。
これも、日を改め、
紹介させていただくことになるじゃろうな。
ほかのテーマに関しては、まだ手薄じゃな。
自炊に関することであれば、テーマは自由じゃから
糸井翁の出したテーマに縛られず、
遠慮なく投稿するがよいぞ。楽しみじゃ。
投稿してくれる諸氏は、
すでに自炊をしている者たちというわけじゃ。
先輩、じゃな。
自炊の先輩は人生の先輩じゃ。
キミの大事な後輩が
「えー? 自炊ぃー? 超めんどー。
ファーストフードで、いいじゃーん」
と言っていたらどうするかの?
そこを、考えて欲しいのじゃ。
そういう迷える者たちの手をとり、
肩を抱き、導くのが自炊者の務めじゃ。
あなたがつけた足跡にゃ、
一束の稲穂が実るのじゃ。
ふおっふおっふおっふおっ…………。
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