がんばれ自炊くん!
「ふだん食」はじぶんで作るって、どう?

先輩自炊人たち、スパゲティを考える。その9
〜500円でつくるごちそうパスタ〜
●パスタは無国籍・多国籍が旨い!



先輩自炊人たちよ。
いきなりじゃが、嬉しいメールじゃ!

●こんばんわ。
 「がんばれ自炊くん!」のおかげで
 今日はお金を使わずに食べられましたよ。
 満足、満足。。。
 家に着いたのが22:30頃。
 いつもなら、コンビニに寄ってしまうところを
 やめて、冷蔵庫にあるものでパスタ作りました。
 なす、たまねぎ、おくら、
 さけの水煮缶&シーチキン。
 ベーコンがあったはず・・・っと思って帰ってきたけれど
 賞味期限をうんと過ぎていたので、やめました。
 代わりに、缶詰めを使うことにして、
 味付けは、ほんだしとレモン汁としょうゆ。
 空腹に勝てず、ちょっと雑な味付けに
 なってしまいました。
 まあまあの出来です。
 パスタの味よりも、帰ってきてから1時間かそこいらで
 作って食べられたことのほうが、なんかうれしい。
 やる気になれば、できるもんですねぇ。
 「がんばれ自炊くん!」を読んでいて
 少し肩の力が抜けたのかも。
 おかげさまです。ありがとうございます。
 これからも、楽しみにしています。(コバヤシユキ)


嬉しくて、5回くらい再読してしまったぞ。
ユキ殿の「なんかうれしい」気持ち、
わしもわかるのじゃ。わしも、いまだにそうじゃから。
忙しくて作るのが「面倒じゃな」と思うことも、ある。
あるが、「でも作るかの……」と思ってつくった
一皿のスパゲティは
面倒の山を越え空腹の谷を渡って
ちゃんと幸福をわしのところに届けてくれる。
それはコンビニ弁当や出前では、味わえんものなのじゃ。

  

さあ、今日も元気に自炊じゃよ!
和風・洋風の垣根がどんどんなくなり
今日は「パスタ多国籍軍」じゃ。


●こんにちは。三十路村入村を前に家を追い出された
 自炊歴3カ月の女子です。
 夕食は私もほとんどパスタです。
 夕食はそうそうキチンと作るのは、無理です。
 電磁調理コンロ1台のみだし。作りながらお腹が空くし。
 夕食なんて後は寝るだけだから、簡単に済ませて、
 夕食後に朝と昼の普段食の充実にいそしみます。
 最近のヒットパスタは、ニンニクとアンチョビペースト、
 ちょい柔らかくなったトマトの細かく切ったものと、
 ブラックオリーブ、冷凍したブロッコリとタコを
 スライス(うっかり丸ごと買った)冷凍したものを使用。
 1台のコンロでは、まず湯を沸かし、
 沸いたらフライパンと交代してニンニクを炒め、
 トマトとペーストを入れて、鍋と交代。
 パスタがゆで上がる寸前に
 刻んだプロッコリーとタコをさっと入れて
 (タコが固くなるから)フライパンに交代。
 パスタと絡めて終了です。(onuma)

 
うっかり丸ごと買ったタコ……。
人は果たしてそういうものを
「うっかり」買うものかと思うが、
それはさておき、タコとオリーブは、合う。
地中海的なパスタじゃな。
アンチョビを除いてサッパリ味にして
冷製にしてもうまそうじゃの。
しかし、電磁調理器1台でここまでやるとは、
あっぱれじゃよ。

  

続いては、コンロが1台なら
鍋もひとつでつくるパスタじゃ。

●アンチョビとキャベツのパスタです。
 1人前の食材は、アンチョビはチューブ入りペーストなら
 絞って3cmくらい、フィレなら1〜2枚、
 キャベツを好きなだけ(おおきめの葉で3枚もあれば充分)
 大蒜ひとかけ。
 <作り方>
 1:ユキヒラでパスタを茹でます
   (洗うのが面倒ですので、鍋はこのひとつで
    乗り切ります。もちろん他のお鍋でも構いません)。
   茹で汁は、海水くらいの塩加減にしてください。
   茹でている間に、大蒜をみじん切りに、
   キャベツを色紙(正方形)切りにします。
   キャベツの芯が気になる方は、薄くそいでも、
   芯だけ別にして千切りにしてもよいと思います。
   アンチョビがフィレの場合はこれもみじん切りです。
 2:パスタを好きな茹で加減の少し手前でざるにあげます。
   この時、茹で汁は決して捨てないで下さい。
   他のソースを作る時も同じですが、
   茹で汁を“塩の素”として使うことで
   ソースとパスタに味の繋がりが出来ますし、
   この場合のように、パスタを茹でてから
   炒めるまでに少し時間が経ってしまっても、
   茹で汁を通す事でパスタがほぐれるので、
   油を絡ませておく必要がなくなります。
   更に、食べる時に使う深めの器に
   茹で汁を受けておけば、器もあったまって
   一石二鳥です。
 3:あいたお鍋にオリーブオイル(少し多め)と
   大蒜・アンチョビを入れてから火を付けます。
   弱火で炒めて、アンチョビが溶けて大蒜の良い匂いが
   してきたら、茹で汁をおたま1杯くらい入れて
   焦げ付きを止めます。
 4:キャベツをどさっと入れ、
   好きな柔らかさまで炒めます。
   (固めも、くたっとなったのも、
    どちらも美味しいです。)
 5:ざるにあげてあったパスタに残りの茹で汁を
   全部かけてほぐし、鍋に入れて満遍なく
   炒め合わせます。
 6:先程の器に入れて、いただきます。(Mia)

 
「鍋ひとつでもおいしくできる!」という心構えやよし!
大事なことを教わった気がするのう。
もちろん、コンロ2口、鍋とフライパンを使えば
茹でたてのスパゲティをあえて
2で好みの茹でかげんまで調理しておき、
5の過程を省くことができる。
が、それがないとできない、ということは、ないのじゃな。
こういうことは、アウトドア・クッキングでも
応用できそうじゃな。

  

次はそば・うどんの「めんつゆ」を使うとな??

●『鶏と青ネギのおろしパスタ』
 外食で食べたものを自分なりに再現してみました。
 簡単ですし、サッパリしていて誰にでも美味しいです。
 教えた人からはかなりの好評を得ているレシピです。
 細かく切った鶏肉、万能ネギをオリーブオイルで炒めます。
 塩・胡椒、コンソメまたは中華ダシの素などで味付け。
 塩を入れたお湯で茹でたパスタと合えます。
 大根おろしをのせ、好みでしょうゆか
 めんつゆをたらします。
 お好みで海苔・煎り胡麻・万能ネギをトッピング。
 一味・七味唐辛子をかけてもよいでしょう。(zac)

ネギは、万能ネギはたしかに便利じゃが、
香りの強いものが好きなら長ねぎでも旨いじゃろうな。
思い切って、にら、というのも手かもしれんぞ。
めんつゆはあまり甘くないタイプのほうが合う気がするのう。
思い切って「ぽんず」もいけるかもしれん。
可能性が広がりそうなレシピじゃ!

  

次も、意外な食材を使ったレシピじゃよ。

●以前テレビで神田うのさんが作っていたものですが、
 えーっっ、と思いながらもやってみたら意外にいけました。
 1.オリーブオイルをフライパンで熱し、
   みじん切りのにんにくと
   鷹の爪をいためる。
 2.にんにくがきつね色になったら、
   塩辛を(つけ汁ごと)入れる。
 3.塩辛と油が混ざって、白っぽくなってきたら、
   牛乳を少しずつ加える。
 4.なじんできたら、固めに茹で上げたスパゲッティを
   加え、ソースが麺によくなじむまで煮詰める。
 仕上げにキザミ海苔や細切りの大葉をのせて食べても
 おいしい。塩味が強すぎないように、
 塩辛の量は調節してね。(Nobuko Sato)

 
おそらくここでいう塩辛とは、
イカの塩辛のことじゃろうな。
このパスタはわしも食したことがないが、
オリーブオイルで加熱すると生臭さが消え、
アンチョビーのような風味が出るんじゃろうな。
ただ「ソースが麺によくなじむまで煮詰める」と
どんどん軟らかくなってしまうから
パスタは硬めに茹でておくとよいじゃろう。

今日はこれにて。明日もあるでな!
おっと、今日はおまけ付きじゃよ。


★自炊の道具コラムじゃ!★

後片づけ、面倒じゃのう。
鼠穴には「自動皿洗い機」なるものがあるそうじゃが
我が家にはそんなハイカラなものは、なーい!
手で洗うしかないのじゃ。
スパゲティは一皿ですむからまだラクなほうじゃが
それでもフライパンや鍋などの洗い物が出る。
これを放っておくとキッチンが汚れ、
次に自炊する気も失せてしまうでな。
いつもキレイなキッチンにしておくことは
自炊人は「あたりまえ」にしたいものじゃな。

ちょうど、そのテーマでのメールが届いたので
紹介しようかの。やや長文じゃが。

●自炊も含めてお料理で一番大変なのは
 実は後片付けだったりします。
 後片付けの中でも洗い物は大変だ。
 洗い物を大変にしている最大の要因は「油汚れ」ですね。
 料理に動物性の油をほとんど使わない禅寺では、
 食器はお湯でチャッチャと流して終わりだそうですよ。
 ということは一般の家庭での洗い物ってのは
 「如何に油汚れを落とすか」という戦いなのですね。
 油汚れを落とすというと先ず「洗剤」ってのが
 頭に浮かびます。
 最終的には洗剤を使うことになるのですが、
 その前にちょっと考えてください。
 洗剤は「化学変化」で油を分解するわけですから
 油汚れの表面から徐々に分解していくわけです。
 となると油汚れが分厚くついている食器は、
 何度も洗いなおさないときれいにならないわけですね。
 これはちょっと面倒くさいよね。
 そこで「化学」がだめなら「物理」じゃ。
 そうです。油汚れを物理的にこそぎ落とすんですよ。
 そこで必要になってくるのが三種の神器
 「ゴムベラ、たわし、スポンジ」なのです。
 先ず、「ゴムベラ」で鍋や食器の食べ残しや油を
 こそぎ落とします。
 次に流しの流水と「たわし」でこすり洗いをして、
 最後に洗剤をつけた「スポンジ」で洗うと
 「ありゃ。うちの洗剤ってこんなに落ちたっけ。」
 思うこと確実。
 しかも「急がば回れ」の言葉どおり、
 この手順の方がかえって片付けの時間は
 短くてすみますのさ。
 選び方ですが、
 まず、たわしはシュロたわしを買うこと。
 プラスティックのたわしは安くてきれいですけど、
 熱に弱いですね。フライパンなどの手入れは
 道具が熱いうちの方が汚れが落としやすいです。
 その時に天然繊維でないプラスティックたわしは
 溶けてしまいます。ひどいときには
 道具にこびりついてしまいます。
 つぎにスポンジです。
 なるべく2cm程度の厚さのセルローススポンジを
 選んでください。普通に売っている4cmくらいの
 ウレタンスポンジは汚れが内部にたまりがちになります。
 そのうえセルローススポンジは熱に強く
 煮沸消毒とか出来ますけどウレタンは出来ません。
 (みのる)

 
なるほど。みのる殿、さんきゅうじゃ。
わしはゴムベラは、つかっとらんが、
シュロたわしは常備しとる。たしかに便利じゃよ。
なお、鉄のフライパンは洗剤を使うと、
鍋肌になじんだコーティングの油まで落ちてしまい、
サビる原因になるから、注意が必要じゃな。

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みなさんのレシピ、引き続き募集しています。
メールでjisui@1101.comまでお送りくださいね。

もちろん、スパゲティ以外のレシピや
自炊に関することがらの
いろんなおたよりもお待ちしていますよ!

ワシじゃ。メール待っとるぞ。

2000-07-27-THU

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