先生 はい、みなさんこんにち‥‥は‥‥ん?
(ドタドタドタッ)
どうしたの、みんな、そんなにあわてて。

モギコ
(はぁはぁはぁ)んぐっ、こ、こんにちは!

オガー
(ぜーぜー)先生ったら
落ち着いてる場合じゃないですよぅ!
今日はもう8月の19日ですよ。
夏休みが終わってしまうんですよ!

べっかむ3
(はっはっはっ)そ、そこで今日からぼくらが、
ちょっぴりのんびり屋の先生にかわって
みんなの参考になりそうな研究結果を
紹介していくことにしましたー!

モギコ
今日は、まだ9月1日までに間に合いそうな
「生きもの」の特集ですよ。
ひとつめは、定番とも言える「アリ」の
意外な研究結果からです。どうぞー。


辛党

小学校2年生くらいの時、
おままごと遊びの小さいお皿に
砂糖やら塩やら蜂蜜やらいろんな調味料を入れて
庭に放置、そしてアリがどの位集まるか、
という実験をしました。
(もちろん、母親考案→実行)
私は1時間おきに庭の様子を見て、
どの調味料にどんなアリが集まってるか
ひたすら統計を取ったのでした。
今でも覚えているのは、
「アリは砂糖が好き」という期待が外れ
塩の入った容器がアリの一番人気になってしまい、
発表にとっても困った覚えがあります。
(Lumi ♀ 26歳)


べっかむ3
はっはっは。
いや、これ、昆虫学会の固定概念をひっくり返す、
大発見かも知れないよね。
「スクープ! アリは実は砂糖より塩を好む!!」
大発見すぎて、発表に困る、みたいな。

オガー
ほんとほんと!
小学2年生のLumiさんも困ったでしょうけど
提出された先生もきっとすごく困ったよね。
これを学会に発表するかしないか迷ちゃったあげく、
とりあえず「よくできました」のハンコを押して、
そのまま返しちゃったりして。


オレンジの‥‥

私が自由研究の課題を出されたのは、
中学2年のときが最初で最後でした。
当時、生まれてはじめて出された課題にあせり、
研究テーマが本当に決まりませんでした。
そんなとき、仲の良かった男の子から電話で
「カタツムリは食べたものと同じ色のう○こをするらしい」
という話を聞きました。
そのとき私は「これしかない」と思い、次の日から、
(母が捕まえた)カタツムリに毎日ニンジンを与えつづけ、
数日後にオレンジ色のう○こを出させることに成功。
自分ではものすごくがんばったつもりだったけど、
レポート用紙は中2の3月頃、
ポンと判子が押されて寂しく返ってきただけでした。
(ビンゴ)


べっかむ3
いえいえ、落ち込まなくてもいいですよ。
中学2年生の女の子が課題ができずにあせって、
仲のよかった男の子に電話しているシーン、
「ほんとうだった!」っておかあさんと
喜んでいるシーンが、
もうなんだか、とってもいいじゃないですか。

モギコ
そうだよね! 
これぞ家族との時間をたのしみながらやる
自由研究の醍醐味なのかもしれないわ。
それにしても、色つきうん○なのか!
やってみたいぞ。それ。
カタツムリ以外だとだめなのかな?
カタツムリってところにインパクトがあるのかな?
そういえばわが社の金魚たちも、
えさの色にあわせた○んこをしている気がします。
金魚でも試してみたくなってきた!


姉の巣箱

たしか私が3年生、姉が5年生の夏休み。
山で丸太を拾ってきて、ノミで穴を掘り、
鳥の巣箱を作りました。
なかなか良い出来で自信満々に提出。

しばらく教室の後ろのロッカーの上に
展示されていました。
数日後、姉の教室ではシロアリが大発生。
クラス中でシロアリをプチプチと退治する大騒動に。
発生源は明らかに姉の巣箱。
木造の校舎じゃなくて良かった‥‥。
(カバコ)



べっかむ3
「9月10日、教室の中でシロアリ大騒動!」
クラスの文集で誰かに書かれてしまいそうな
小学校ならではの楽しいエピソードですね!
提出前にシロアリが巣箱を食べて、
芸術的な模様とか作ったら、
「シロアリ・コラボ・巣箱」として提出できたかも!?

オガー
べっかむ3、さすが「ほぼ日」のデザイナー!
って言うてる場合か。
カバコさんの言う通り、木造校舎だったら、
「シロアリ・コラボ・校舎」じゃないですかー。
んぎゃー。


おとうさんは一石二鳥

思い出す自由研究は、小学6年生時のもの。
理科教師のおとうちゃん監修のもと、
「モグラのトンネル研究」をすることに。
山と畑に囲まれた我が家の敷地には、
わんさかモグラが生息しており、
いたるところにトンネルが存在していました。
研究内容としては、
「もぐらのトンネルをひたすら掘り進み、
 どのようになっているかをまとめる」
というものでした。
「とりあえず、畑を掘り返せばええか」
と簡単に考えていたのですが、
おとうちゃんは何を血迷ったか
「モグラのトンネルにコンクリートを流し込み、形を取る」
という、モグラさんを窮地に追いやるアイディアを
出してきました。
当時、モグラのせいで
おとうちゃんの趣味の畑に被害が出ていたので、
モグラ対策と娘の自由研究を一緒にやっちまおう!
という魂胆だったらしく、
大規模なトンネル掘り返しが、
私の意志とは関係なく進んでいきました。
おかげで、夏休み最後の日まで出来上がらず、
泣きながらまとめていました。
その甲斐あってか、私の研究は市の科学展に出品され、
表彰までされました。
「もぐらの穴を掘っただけなのに、
 何で表彰されたんだろう‥‥」
と腑に落ちませんでしたが、
おとうちゃんは大喜びでした。
あんな大規模な自由研究は、後にも先にもこれだけでした。
大変でしたが、今となってはいい思い出です。
(のんぴぃ)


オガー
おとうさんが募らせていたモグラへのアツイ思いが、
のんぴぃさんの自由研究によって結実したわけですね。
とまどう娘をものともせず、
穴を掘ってはコンクリートを流し込むおとうさん。
なんとも情景がおかしいね。

モギコ
父と子で土を掘り返す機会なんて、
そうそうないよね!
投稿を読んでいたら、土の香りがしてきたよー。
ところで、市の科学展というのは、
おうおうにして、おとうさんの手によって
受賞していると言っても過言ではない気がするぞ。


いちばん年下

数年前、今高校生の娘が小学校4年生のとき、
ハムスターを飼うのがはやっていました。
うちでも知り合いの人からオス、メス1匹ずつもらい、
飼い始めたので、夏休みの自由研究は
当然のことながら、ハムスターの観察。
でも、ごく普通の飼育日記ではおもしろくない。
当時かなり売れていたと思いますが、
ハムスターの生態や飼育方法を
かわいいイラストや4コマ漫画などで
楽しく紹介していた本をまねし、
観察した生態やハムちゃんとの日々を
4コマ(時には8コマ)漫画でまとめることに決め、
夏休みいっぱい、
そのネタ探しで楽しい苦労の日々を過ごしました。
たとえば、飼育本でハムちゃんの月齢と人間の年齢を
比較した表を見つけた子供、
「ふーん、ハムちゃんて1ヶ月で人間で言えば6歳か‥‥。
 ねえママ、うちのハムちゃん何ヶ月くらい?」
ママ(私)
「(何も事情を知らず、歯みがきしながら)ウーン、
 春先に生まれたから‥‥6ヶ月くらいかな」
子供
「6ヶ月って言うと、19歳か。
 ‥‥ガビーン! ショック、
 うちの中で○○(自分の名前)が
 一番年下だなんて!」

ひと夏ネタ探しに
親子で頭をひねってできたハムちゃん観察日記は、
とても愛着を持てる力作となり、先生から返されたあとも
親子で時々読み返しては楽しんでいました。
その後引越しと共になくなってしまいましたが、
今でも「ちゃんととっておけばよかった」と
惜しい気がしています!
(けろけろ)



オガー
最後はしみじみしちゃう投稿でしたね。
じぶんがハムちゃんより年下って知った
娘さんのショックが
たまらなくかわいいし、
おかあさんと二人でつくった観察日記を
先生から返却された後にも読み返していたというのが
すごくいいなぁ。

モギコ
うん。しみじみ。
ところで、けろけろさんちの娘さんも、
けろけろさんにも
すごい画才があるってことだよね。
だって、どう見ても、ハムスターには見えない
ハムスターの絵とか描ける人もいるわけでね
(と言って自らの描いたハムスターを見つめ
 さめざめと泣くモギコ)。

べっかむ3
まぁまぁ。
自分のこどもが、小さいころに一所懸命作ったものって
おかあさんにとっては、きっと宝物なんだろうなあ。
ぼくが小学生のころ、
仲のいい友達と作ったマンガの切り抜き集、
「ガキデカ・こまわり君ベスト名場面集」は、
親にみつからなくてよかったなーと、
いただいたメールで思い出しました。
無邪気に作ってたけど、今思えば、
結構、過激な内容だったなあ。
あ、友達のところにまだあったりして。



オガー
さてさて、夏休みもいよいよカウントダウンに入りました!
われら「自由研究相談所。」では
まだ研究テーマが決まっていない現役小中学生のために、
ギリギリすべりこみセーフな
研究テーマをお待ちしています!
「たった1日で仕上げた!」
「超かんたん、ひとりでできたよ!」なんていうプチ自慢を
postman@1101.comまでジャンジャンお送りください。
8月の最後の週に大発表しますよ!



タイトルを「自由研究」とするほかは、
投稿のきまりはありません。
postman@1101.comまでお気軽に
メールをお送りくださいね!
ただし、本名を掲載したくないかたは、
ハンドル(ペンネーム)を
書き添えるのを忘れないようにしてくださいね。