オガー
みなさん、こんにちは!
朝晩は過ごしやすい日が増えてきましたね。
‥‥ってことは、いよいよ夏休みも終・わ・り! が
近づいてきてるってことです!

モギコ
こらこら、いたずらに煽ってないで
今日も小中学生のみんなにお役に立てるよう、
先輩がたの自由研究を紹介していこうよ。

べっかむ3
よーし! じゃあ、行ってみよー!
まず最初は、
すてきな木工作品をつくったおともだちからの発表です。


勢いあまって

木工がかなり好きだった私は、
本棚を作ることにしたのです。
よくあるカラーボックスのような本箱。
設計して、のこぎりで切って、釘で打ちつけて。
父親の会社でせっせと作っていたのですが、
設計ミスで1センチほど長かった板を、
泣く泣くかんなで削っていました。
小学校6年の手ではなかなか削れない板‥‥。
そこで父が奮起!
ガリガリガリっと削ってくれたのはいいのですが
勢いあまって削りすぎ、
逆に1センチほど短くなってしまったのです!
せっかくキレイにできていたのに! と父親に猛抗議!
そんな私の抗議に、父は残った廃材でつぎはぎして、
なんとか完成したものの、かなり残念でした。

でも、できてからはなんとなく
お気に入りになったんですけど。
(charlie)


モギコ
父、また張り切り過ぎちゃった。
でも、サスガよね、
廃材でつぎたせるあたりに技術を感じる。
その本棚、いまはどうなったんだろうねえ。
どこかで使っているのかな?
物置のなかの整理棚とかで‥‥。

オガー
最後の2行がいいですねえ。なんてったって、
おとうさんとcharlieさんとの合作ですもんね。
おとうさんを責めたりしながらつくったことも
すてきな思い出となって、
つぎはぎを見るたびによみがえっていることでしょうね。


日本建築の犬小屋

これは自由研究とは言えないかもしれませんが‥‥。
知人(男性・40代)の話です。
夏の技術家庭の宿題に「本棚」が出されたそうです。
13歳にして大工仕事の出来た彼は、
本棚程度では飽き足らず
立派な「日本建築の犬小屋」を提出したのです。
結果は 0点。
なんと酷い、と思いますが
出された先生も到底本棚とはいえない作品には
そういう結果を与えざるを得なかったのでしょうね。

現在彼は立派な大工の棟梁です。
古民家の再生をしたがってますがなかなか出来ないくらい
方々に引っ張りだこ(ウチも順番待ち中)です。
(純華)


モギコ
13才で、大工仕事って‥‥。
それはもう、コーリング(天職)ってやつですねえ。
うらやましい!
いいじゃないか、先生。
良い作品には、テーマからはずれてても、いい点数を!
教育方針にはいろいろあるとは思うけどさ。

べっかむ3
先生!! 中に本を何冊か入れて、
「日本建築の犬小屋風本棚」として提出したらダメか?
ダメなんだろうな〜。
0点でも、自分の道を突き進んで棟梁になったのだから、
すばらしいです!


販売可能

うちのおじいちゃんは大工さんをやっていたので、
器用も器用。ある夏休みの日、
祖父は木工作品(自由研究)の課題と聞き、
ヒノキでそれはそれは立派なお風呂の椅子を
作ってくれました。
もう見るからにプロの作品。
販売したら何千円の価値のありそうな代物でしたが、
先生は何も言いませんでした。
先生も何も言うことが出来なかったのだと思います。
その後我が家で実用されたのはいうまでもありません。
いいすわり心地でした。
(hana)


べっかむ3
おじいちゃんが作ってくれた、
すわり心地のいい「お風呂の椅子」。
きっと、長いあいだ、家族みんなに喜ばれて
使われていたんだろうね。

オガー
ほんとですよね。
プロがつくった見るからにプロの作品!
お店で売ってる、ヒノキのいい香りがする
あの椅子を想像したらいいんですもんね。
先生がなにも言えないわけですよ。
hanaさんのおじいさんが大工さんだということを
先生もご存じだったのかな? なんだかいいですね。
つづいては、がんばればまだ間に合うかもしれない!?
壮大な自由研究の数々ですよ。


豪華装丁

私は本が大好き、
文章書くことなんでも大好き! だったので、
小学校5年の時に
1冊の分厚い目のノートに表紙だけ布で豪華装丁にして
詩、短歌、俳句、小説、エッセーを、詰め込んだ、
「自分特集文芸誌」を計画しました。
夏をテーマにした各作品は順調に仕上がっていきましたが、
筆がノリに乗った小説が思わぬ長さになってしまい
しかも、先にエッセーを書き終わっており
ページが足りなくなったため
主人公が10年前の海辺にタイムスリップしたところで
物語は「続」となってしまいました。
そのまま、先生に提出しました。
評価はあまり芳しくなかった気がしますが
今は編集のお仕事をしております。
(小説の後半はどんどん文字が小さくなっていった‥‥)


べっかむ3
こういうのをとっておくと、
大人になってから読んだときに、
まだ子供のときの自分の考え方に驚いたり、
はずかしくなったり、懐かしくなったり、
いろいろ楽しめますよね。
たいてい、「あちゃーっ」て言うことが多いんだけど。

モギコ
その小説は、後に「完」となったのでしょうか?
自由研究って結局好きな物を題材にするから、
その後の職業に繋がってる方っているんですねえ。
今だと、コンピューターグラフィックの
自由研究なんかをして、
その後に仕事にする子どもがでてくるのかな?


6年連続受賞

今となっては過去の栄光ですが、
私は夏休みの科学研究(自由研究)で小学校6年間、
県で表彰されました。
1年生の時はスタンダードに
「アサガオの観察」だったのですが、
それが準特選という高い評価を受け、
味をしめた(?)母は
年々エスカレートし、前年の冬から準備を始めていました。
2年生は「あわふき虫」、
3年生は「ウキクサ」、
4年生は「テントウムシ」(5、6年は忘れました)と
母の指導の元、実験(観察)データを取り、
(母の手が入った)まとめを書き、
と夏休み中、科学研究に追われていました。
原稿用紙50枚くらい書いていたような気がします。
普通なら十分なはずなのに、母は妥協せず、毎年
「なぜこんなつらい思いをしなければいけないのだろう」
と泣きながら原稿を書いていました。本当に大変でした。

苦労の甲斐あってか、
「あわふき虫」は県内にとどまらず、
文部省かどこかから賞をもらい、
学研の雑誌から取材を受けたこともあります。
ただ、高校以降は理科は全然ダメで、
今では国語の教員です。
あ、原稿書きは役に立ったのかもしれませんね。

「ウキクサ」は手に入りさえすれば、
手軽に実験ができるので、一般の人にもお勧めです。
日陰と日向の増え方を比べたり、
肥料を入れてみたり、どんどん増えると楽しくて、
あの観察はそんなにイヤではありませんでした。
(りんりん)


オガー
おー、まさに、自由研究から
将来の仕事につなげたりんりんさんです。
この自由研究のおかげで
文章を書くことが得意になって国語の先生に。
自由研究、あなどれないわ!

モギコ
「ウキクサ」いいじゃないですか!
あと、10日もあれば、きちんと増殖してくれるはず。
デジカメプリントで様子を逐一写真に撮ったりして、
かなり、いけるんじゃないかしら?
透明な瓶なんかでやると、根っこの状態もみれるし!


自作自演

いつも楽しく拝見させて頂いております。
みなさんの自由研究の壮大さに比べたら
しょぼいものですが、
私がやった自由研究を知ってもらえるチャンスは
なかなかないのでメール致しました。

私は小5の夏休みに友達と朗読をやり
カセットテープに録音をして提出致しました
(理由はクーラーがきいた部屋でできることと
 新学期の荷物が少なくてすむことから)。
最初は、普通に朗読していただけなのですが、
二人で何人もの声をやっているだけでは
むなしくなってしまい、
お互いがピアノをやっていたので
なんと作曲・演奏してしまいました
(家にあるピアノ・キーボード・エレクトーン
 ・リコーダーなどで)。
3日ぐらいで終わらせようと軽く考えていたのに
自らがハードルをあげてしまい、
1週間かかってしまいましたが
それはそれは自己陶酔してしまうほど
素晴らしいものが出来ました。
しかし、学校で発表されるときは
なんだかとてもはずかしかったな
ということを思い出してしまいます。
先生はすごくほめてくれましたが、
他の友達は少し引いていました。
それでも私達は聞く度にうっとりしていました‥‥。

今の子供達はカセットなんか使わずに
きっとボイスメモかなんかに録ってパソコンにおとして
CDやいたりしちゃうのかなと思ってしまいます。
時代はぐんぐん進んで行くんですね‥‥。
(元演技派小学生)


モギコ
全然しょぼくない! むしろ壮大。
自分たちの得意なことが遺憾なく発揮されてる!
その後、このお二人はどんな職業についたんだろうねえ。

べっかむ3
ははは、ほめる先生、ひくクラスメイト、
さぞ壮大な楽曲が演奏されたんじゃないですか?
『スター・ウォーズ』のオープニングテーマみたいな。
「ジャーン!!チャッチャチャッチャッチャ・
 チャッチャッチャッチャッチャ‥‥雲、まっ白い雲」


マッチ鯛

私のものではなく、兄のものですが。
小学校の時の自由課題に
当時はどこの家庭にもおいてあったマッチ
あれの赤いのと白いのの先っぽだけを折って
それをA2判くらいのサイズのベニヤ板に
ボンドでぎっしり貼り付けて「鯛」の絵を描きました。
徳用マッチ箱を何箱消費したのかは覚えてませんが
学校から返却されたその力作はずっと兄の部屋に飾ってあり
私はいつかそれが発火元になって
家が火事になるんじゃないかと
夜寝る前にいつも
消化器の場所を確認せずにはいられませんでした。
‥‥今思うとよく学校に飾ってもらえたもんだ。
(イチ)


オガー
わあ! 新ジャンル「取り扱い注意」の絵画!
どこかの伝説に出てきそうな、火の鯛。
いや、燃えてないか。
それにしても、A2ってでっかいなぁ。

べっかむ3
これぞ、超鯛作! でもあやうく佳(火)作に!
言うてる場合か!


カレンダー1年ぶん

小学4年生の時の夏休みのことでした。
終わり2日前まで自由研究の存在を忘れていました。
その時点で、私は溜まった問題集を解き
母が工作の手芸をしていたため、
手があいているのは父だけでした。
そして、父が選んだ研究は
「秋田県(出身地)にある市町村の数を調べる」
というもので、地域の歴史に興味がある父が
もともと持っている資料から
カレンダーの裏(家の中にある紙で一番大きかった)に
<秋田県>をトップにした構成図を作成していきました
(父下書き)。
ところが当時の秋田県、9市郡50町10村‥‥。
50町が書ききれません。
カレンダーを継ぎ足しますが、
もともと書き始めの文字が大きかったため
こりゃカレンダーが何枚あっても足りないということに
気が付き、1回目はボツに。
2回目は町の名前から、先ほどより小さ目に書き始め
書き終わると、カレンダーを縦に4枚つなげていました
(横長に使用)。
さらに、その上下に市・村、そして最後に県を書き完成!
終ってみると、カレンダー1年分
(失敗しているため紙質が統一されてない!)を
使用していました。
さらに、父がその土地の特産物やお祭り・行事、
地域の特色などを書き加えたうえ
当時の私にとっては難しい字を使っているため
清書が終ったのは、夏休み最終日の夜でした。

そして、なんとその研究は学年の代表の1つとして
校内で発表することになったのですが
そこで初めて気が付きました。
夏休みの課題は「理科の自由研究」。
毎年発表会で使われていた横断幕には
「理科研究発表会」と書かれてあり
私の担任の先生が、
その年だけ「理科・社会科研究発表会」と
書き直してくれました。
さらに、理科の自由研究は市や県での発表会があるのに
社会科は無いため
「出してあげられない」と悔やんでいた先生と、
なんだかホッとした自分が忘れられません。
(秋田県民)


モギコ
いやあ、これは担任の先生のやさしさに、
ホロリときちゃったよ。
一生懸命にやったこと(お父さんだけど‥‥)を
どうにか発表させてあげたいっていう気持ちにうたれた。
やさしい先生には弱いわ〜。

べっかむ3
「自由研究」の思い出は、どんなおかしな失敗談でも、
ちょっといい話とセットになっていることが多いですね。


どうして研究するのか

夏休みの自由研究って何を研究するのか
どうして夏休みだから
「研究」しなくてはならないのか、いつも疑問でした。
だから、ちゃんと研究したこともなかったのです。
そんな私を見かねて、いつも親が手を出してきて
なんとか提出していました。
私が小学生だったある夏、
父は当時自分が担当していた
熱帯植物園のワニのコーナーの
ミニチュアを作り始めました。
お菓子の空き缶に
なんと、コンクリートを流し込んで水辺を作り、
ゴム製のワニを買ってきて、置いていました。
結局重くて一人では運べず
休み明けに母とタクシーで学校へ持って行きました。
とっても恥ずかしかったです。
一体あれって、何を研究したのかやっぱりわかりません。
(claudia)


オガー
なぜ夏休みだからと言って研究しなくちゃいけないのか!
claudiaさんのギモンには答えずに、
コンクリートを流し込むおとうさん。シュール!
重いからと一緒にタクシーに乗り込むおかあさん、
ちょっとおもしろい!

モギコ
ほんとほんと!
「コンクリート」って
ヘンな言いかただけど 「大人素材」だよね。
子どもだと、せいぜい紙粘土だもん。

べっかむ3
きっと、おとうさん、自分が勤めていた熱帯植物園の
ワニのコーナーが楽しいよって、たくさんの子供たちに
教えてあげたかったんだろうね。



モギコ
=
まだ、自由研究が決まりません。
友達はみんな「もう終わった」と言うので、
私は最近焦ってきました。どうしたらいいでしょうか??
(m)

なんていうメールが増えはじめています。
諸先輩がた、現役小中学生に愛の手を!
われら「自由研究相談所。」では
まだ研究テーマが決まっていない
現役小中学生のために、
ギリギリすべりこみセーフな
研究テーマをお待ちしています!

「たった1日で仕上げた!」
「超かんたん、ひとりでできたよ!」
なんていうプチ自慢を
postman@1101.comまでジャンジャンお送りください。
8月の最後の週に大発表しますよ!