小学校3年生の平和学習
小学校3年生になる息子の
今年の夏休みの【宿題】の報告をさせてください。
終戦60周年にあたる今年は、
2学期に<平和学習>をすることを踏まえ
「戦争にまつわる何か資料(新聞など)を読むか
あるいはおじいちゃんおばあちゃんに話を聞くなどして
考えたことを、感想文にまとめる」
という宿題が出ました。
わが子のおばあちゃんはふたりとも田舎育ちのせいか
<戦争>へのリアリティはあまりないらしく、
疎開してきた人がいたなぁ、という程度の
記憶しかないといいます。
一方、たったひとりのおじいちゃんは
「話したくない!
今はいくらでもイイ資料があるだろう」
といって、語りたがりません
(疎開先でお母さんを亡くされたから?
だと思うのですが、詳しくはわかりません)。
そこで、わたしは息子に
「DVDで『火垂るの墓』を観て、感想文を書いたら?」
と、提案するに至りました。
そして以下が、その感想文です。
『火垂るの墓』を見て。
3年3組 ●●●●
ぼくは、弟とおかあさんと
『火垂るの墓』というDVDのアニメを見ました。
見終わって、ぼくは悲しくなった。
おかあさんが
「夏休みの宿題があるから、
早いうちに感想をメモしておきなさい」と
いったけど、何を書けばいいのか
わからない、といったら
「じゃぁ、もしキミがこの映画に出てくる
“おにいちゃん”だったら、
どんなキモチになる?
弟とふたりきりで
生きていかなくてはならなくなったら、
どんなキモチになる?」といいました。
ぼくは、そんなこと考えるのもいやです。
戦争は、ぜっ対にいやです。
わたしはこれを読んで、
あらためて『火垂るの墓』のもつパワーに驚きました。
見終わった直後、こどもから質問されたんです、
「どうして日本はアメリカと戦争したの?
どっちが先にやったの?
なんで戦争なんかしたんだ!」と。
わたしはできるだけ歴史に忠実に、
易しく説明しようと努力したつもりでしたが
彼は、少なからずショックを受けたようでした。
こどもたちの<平和学習>は、
秋の運動会を終えた頃から本格的に始まるそうです。
わたしもこどもたちを通じ、あらためて勉強したい! と
ひさしぶりに向学心を刺激された、
【夏休みの宿題】でした。
(sista) |