ほぼ日刊イトイ新聞 -ボサノバをつくった男。

ボサノバをつくった男。
ジョアン・ジルベルトが日本にやってくる！

扉の向こうのジョアン・ジルベルト。

──なんでしょう。絶対に心地よく眠くなると決めて、
　　眠ってもいい、と決めて行ったのに、
　　ずっと起きて聴いていました。
　　あのマジックのような音楽の、タネを知りたい
　　という好奇心まで生まれてしまったのです。
　　ギターの、音の動きの少ない6弦が、
　　魔法のタネのひとつなのかなぁ。
　　まったくわからないけど、ほんとに気持ちよかった。
　　（東京公演の初日をみた糸井darling重里）

ほぼにちわ！　ジョアンの日本公演、
いよいよ東京の２公演を残すのみとなりました。

きょうは、ちょっと面白いメールをご紹介します。
ほぼ日読者で、このコンサートの運営にかかわっている
スタッフのかた（仮に、Ａさんとしておきましょう）から
「扉の向こうのジョアン・ジルベルト」
というレポートがとどいたのです。
扉の向こう？　楽屋の？
いいえ、そうではありません。
「会場の外側で働くＡさんのレポート」という意味なのでした。

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６日・７日と国際フォーラムの彼のコンサート、
無事（？）に終わりました。
イベント関連の仕事に携わる僕は、
会場で働いていました。
（10・11日もいます）

６日。
本人が７時30分に到着。
（編集部註：開演予定時間は７時）
もう多くのバイト君が、
「どーなってるんだ？」と聞かれたと言ってました。
「アーティストの都合なので」としか答える他ないんで、
もう普段のコンサートとは勝手が違って戸惑うばかり。
働いてる方からすれば、主催者・スタッフ全てが、
「本人しかわからない」とまさに、
「神のみぞ知る」状態です。
終演後、空調は停止だわ、
トークなしのぶっつつけの２時間の内容に、
怒るお客さんあり、凄かったというお客さんありで、
人それぞれだなぁと思いました。
初日のこの日、高野寛さん、
沼澤尚さんであろう人をお見かけしました。

７日。
お客さんも、「どーせ、遅くなるだろう」
と思ってる人が多く、
７時近くに「まもなく開演予定です」って
入り口でトラメで言ってても
「予定でしょ」と何度も言われたのです。
でも、本人が会場入りしてることは、
知らされてたので、
「いえ、ご本人到着されてます」と答えると、
「えーーー、じゃあ始まるじゃない」と走る人あり、
７時半にやってきて、
「まだ始まってないですよね」というお客さんには、
「いえ、もう開演してます」と答えると、
「えーーー」。
もうこの時点で普通のコンサートとは違います。
20分遅れで開演したこの日、森山良子さん、
鹿島アントラーズの監督トニーニョ監督がいらしてました。
（糸井さんがいらしたのも、この日だったんでしょうか？）

６、７日は当日券発売してました。
これが結構意外だったようで、
「売ってないですよね？」とたくさんの方に聞かれて、
いえ、ございます。と答えると驚かれてました。
しかし、10、11日はSOLD OUTなので、
おそらく当日券はでないでしょう。

国際フォーラム４ＤＡＹＳですが、
間に２日空くことと、
９日に別のアーティストの公演があるので、
ステージを空けないといけないので、
撤去作業が昨日（７日）の公演後ありました。

そして、またセットを10日に組むんです。
ここでも、多くのバイトが、
「セットが椅子しかない・・・」と戸惑ってます。
（まぁ、スピーカーと照明が少しあるんですが）
僕も撤去作業手伝ったので、
このとき、Ｒ１扉前で終演待機してたとき、
扉ごしに彼の演奏聴いてました。

戸惑いばかりのジャアン・ジルベルトの公演、
残り２日どうなるか、楽しみです。

さて、ほぼ日を読み、
ジョアンの公演を楽しみにしていて、
ファンである坂本龍一さんが、
「彼を見る機会があるなら逃さず見たほうがいい。」
ともう絶賛していて、去年、公演行こうと思っていたのが、
都合で行けなかったので、
今年こそは、と思っている僕は、まだ彼の姿を見てません。

働いてるとはいえ、広い国際フォーラム。
開演中にもあれこれ終演後に向けて仕事があるので。
残り２日でなんとか見れたら、と思ってます。
（本当は仕事なんでそうもいかないかもしれませんが）

全くといっていいほど、バイト君達は、
ジョアン・ジルベルトって誰？
と、知らない人ばかりなので、話す機会がある人には、
「ボサ・ノヴァをね・・」って話し、
「機会があれば、ほぼ日読んで」とＵＲＬ教えています。
（このとき、教えやすく覚えやすいＵＲＬで、助かります）

では、残り２日。
どんな事件が起こるか、楽しみです。
３日の大阪でも、公演中40分
ジョアンが演奏しなかったという話です。
「奇跡」も事件の一つです。
どんな公演になるか、まさに「神のみぞ知る」ですが、
ほぼ日乗組員の皆様、そして、
ほぼ日枠の皆様、そして２日で１万人の来場、
お待ちしてます。

メール長くなり、すいません。

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Ａさん、どうもありがとうございました。
会場に行かれるみなさま、
もうごらんになったみなさま、
感想をpostman@1101.comまでお送りくださいね。
では、次回。

‥‥と思ったら、このページを作成したその日の深夜、
追伸がとどきました。
こちらもあわせてどうぞ。

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ほぼにちわ。
お昼にメールしたものです。

まだ、金魚の電気ついてたんで、
ちょっとお知らせしたくて再度メールします。

ジョアン・ジルベルトのコンサート。

グッズ情報。
Ｔシャツ、サイズによっては
売り切れがでそうな勢いなので、お早めに。
記念にパンフレットをご購入を。
（これもすごく売れてます）

そして、「どーせ開演遅くなるんでしょ」と思ってる人、
どうか時間通りにきてください。
「えーーー、開演しちゃったのー」
と後悔する人、僕が確認してるだけで、
２日間で30人以上います。
開演が遅くなっても、
「本人がまだ到着してません」
というアナウンスを聞く機会は
ジョアン・ジルベルトぐらいです。
ぜひ、体験してください。

国際フォーラム、ドリンクが赤ワイン、
シャンパンなどがあるので、開演が遅くなっても、
おくつろぎできることは間違いありません。

以上、ほぼ日を読んでる人は、ぜひご注意ください。

では、10、11日
僕は会場のどこかで働いていますので、
よろしく御願いします。

このページを読んでの感想や、
ジョアンへのメッセージは
メールの表題に「ジョアン」と書いて、
postman@1101.comにお送りください。

2004-10-10-SUN

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