ジョアン・ジルベルト Joao Gilberto ボサノバの創始者。現在75歳。 1931年6月10日、ブラジル北東部 バイーア州ジュアゼイロに生まれる。 本名ジョアン・ジルベルト・プラド・ ペレイラ・オリヴェイラ。 1950年、19歳でリオデジャネイロへ出て、 ヴォーカルグループ「ガロットス・ダ・ルア」に リードヴォーカルとして参加。 51年、同バンドと2枚のレコードを、 翌52年ソロレコードを発表。 58年、アントニオ・カルロス・ジョビン (トム・ジョビン)、ヴェニシウス・ヂ・モラエスによる シングル「想いあふれて<シェガ・ヂ・サウダージ>」を、 翌年にアルバムを発表。 まもなく「ボサノバ」と呼ばれるようになる 音楽スタイルで、ブラジル中を熱狂させる。 彼の創造した、複雑で誰も真似することができない 高度な演奏法のギターと、つぶやくような発声、 独自の間合いによる歌は、 彼以後のすべてのポピュラーミュージックに 大きな影響を与えることになった。 かのマイルス・デイヴィスをして 「ジョアン・ジルベルトは電話帳を読んでも 美しく聞かせることができる」と言わしめた。 ニューヨーク、メキシコシティなどを移り住んだのち、 リオデジャネイロにもどり、現在ブラジル在住。 インタビューに応じず、 滅多に外出しないというライフスタイルで、 公演数もけして多くはないため、 謎めいた伝説のような存在となっている。 オリジナルアルバムはスタジオ録音が11枚、 ライブ録音が6枚。そのもっとも新しいものが、 2003年東京でのライブ録音 「ジョアン・ジルベルト・イン・トーキョー」である。 PHOTOGRAPH by P-2 VIBRATION(仁礼博+横山慎一) |