<女王さまゲームの巻>
いや〜。
学年が上がって、学校の頭・topになってから、
もうすぐ1ヶ月がたつわねぇ。
よくさ、校庭に出て、校舎に向かって、
「ほらーーーーー、高3が外に出てるぞーーー!!!
みんなも外に出なさーい!!
こらー。聞いてるのかーーー?
高3だぞ! 高3はえらいんだぞーーーー!!!」
って、叫ぶんだよね〜。
自分たちが1番おもしろいよ。コレ。
でも、だーーーーれも出てきてくれないし、
出てる人がいても、無視だしね。
「ほら、ソコ! 聞いてるのか???」
なーんて言っても、ちーーーっとも聞いてやしない。
でもさ、これ、本気にされたら、こまるけどね。
ウチらめっちゃイヤなヤツじゃん。ねぇ?
やっぱさ、1階に教室があるから
しょっちゅう校庭に出るわけよ。
そうすると、中学1年生から、高校3年生までが、
入り交じってるわけよ。
もう、中1なんてさ、マジで小ちゃい、小ちゃい。
踏みそうになるもん。
でね、中1って、初めのうちは
ネームバッジつけさせられるんだけど。
全部で4クラスあって、
1組が黄色。
2組が緑。
3組が青。
4組が赤。
の色のバッジなんだけど、
校内で中1とすれ違うとわかるのよ。
それ、つけてるから。
「あ、赤だから4組の子なんだな」。
っていうのがさ。
んで、すれ違う時にその子の真横で
「青ということは、3組かーーーーーーー!!!」
とか言って、びっくりさせるんだけどね。
よく考えてみれば、こわいよね。中1にしてみたら。
だって、ウチらが中1の時の高3に
「お前、3組かーーーー!!!」
なんて、言われたらびっくりしちゃって、
こわくなっちゃうもんね。
それからは、その人のこと恐れて、逃げると思うな。
んで、校庭である時『OLの昼休み』
と呼んでるんだけど、
みんなで丸くなってバレーボールをしてたのよ。
ほんっとに屋上でバレーしてるOLみたいなんだけど。
「はいはーい。ポーーーン」。
って感じで。
そしたらさ、横で小ちゃい中1たちが
へんな遊びをしてるんよ。
なんか、「カニさん歩き」の走り版みたいなのをして、
ピョンピョンはね回って、逃げてんのね。
みんなで
「何だ、アレは????」って言ってたら、
別に遊んでた、他のグループの子たち(高3のね)が
その中に入って行って、一緒にやってんだ。
んで、
「あいつら、仲間にいれてもらってるよ〜〜〜〜」。
なんて言いながら、
私たちは『OLの昼休み』を続けてたんだけど。
んで、後から中1の仲間に入れてもらった子に
「アレ、なんだったの?」
って聞いたら、
「あーお昼休みの? アレね、『女王さまゲーム』」。
とか言って、すっごい興味わくじゃん。
そんなゲーム聞いた事もなければ、
見たこともなかったし。
「え?なんなの?おもしろかった??」
「うん。じゃあ、やろうよ。今」。
って事になったんだ。
授業と授業の間の10分休みに教えてもらって。
どういうゲームかっていうのを、ざっと説明しますと。
■基本的に走りは全て横走り。
(スキップの横版のギャロップみたいな)
鬼は2人。
鬼以外の人の中で1人、「女王さま」を決める。
でも、誰が女王さまかは、鬼には秘密。
んで、ふつうに鬼ごっこみたいにして逃げるんだけど、
女王さまが鬼にタッチされたら、
他のパンピーたちは一斉に死ななきゃいけない。
でも、鬼がパンピーにタッチしたらそのままつづける。
以上が中1ルールなんだけど、イマイチなのよ。
誰が勝ちとかもイマイチだし。
だからちょっと改良して、高3ルールをつくりました。
■誰が女王さまかわかんないようにみんなで
「オホホホホ」。
って言いながら逃げる。
鬼が女王さまにタッチしたら、すぐに死ななきゃいけない。
だから女王さまが
タッチされた事にすぐ反応出来なかった人は、
次の鬼になる。
鬼のタッチ出来るチャンスは3回。
3回で女王さまを見つけられなかったら鬼の負け。
こんな感じなんだけど、
改良してもイマイチおもしろくなくって。
「じゃあ、次の休み時間までに
『改良バージョン』考えとこう。各自」。
って言って、色々考えてみたんだけど、ダメで。
一人の子が
「ワタシさ、色々考えたんだけど、
このゲームって、どうやってもおもしろくならないよ。
おもしろくなるわけないもん。ムリだわ」。
ってことになっちゃって、お流れになっちゃいました。
中1って、こんなわけもわからないようなゲームに
あんなに楽しくなれちゃうんだな〜。
と思ったら、うらやましくなったね。ほんとに。
ま、うちらも『パンダ遊び』に夢中になってるけど。
ウチらの遊びなんてさ、罰ゲームメインだもんね。
ほとんどいじめみたいなさ。
お花見の時のもそうだけど。
この間も丸バレーで、
落とした人は‘カズダンス’をしながら、校庭を一周して、
最後に校庭の真ん中で、腰をクッとする。
っていうやつをやって。
他の学年とかいるしさ、冷めた目でみられるんだよね。
それとか、そのバレーで落とした人は、
冷めててこわい高1の輪の中に入って、
冷たい視線のシャワーを浴びて来るっていうやつとか。
ホースで体を縛られるとか。
先生に告白するとか。
(それやって、本当にその先生の事が
好きになっちゃった子もおるんよ〜。
今もまだ好きなんよ〜。)
もう、色々考え出しちゃうわけよ。ほんと、拷問だよ。
そんな変な罰ゲームをしてる、
ウチらが実は1番幼いっていうウワサ。よ。
きっとね、ウチらが学校行かなくなると
(来年の1月から)、校庭とかって、
やけに大人っぽくなっちゃってりして。
・・・校庭が大人っぽくなるって、
どういう感じなんだろ? ま、いっか。
きっと、下級生はみんな寂しがるんだろうな〜。
おっほっほ。
そうそう、ウチらがいなくなると言えば、卒業式ね。
気が早いって言われそうだけどさ。
卒業式って、なんでかわかんないけど、
高2しか参加しないのよ。
しかも、証書は、みんなが受け取らないのよ。
代表で1人なのさ。
だから、ウチらは中高生全員に見送られて、
しかも1人1人に証書を渡してもらいたい!!!!!!
いいじゃない!そうじゃないと、イヤだも〜ん。
卒業した気になんないじゃんか。
だから、がんばって意見だして、
そうなるようにしますよ!!!
ぐあんばっちゃいますよ〜。アタイら。
自分達の卒業式だもん。
ウチらのやりたいようにやらせていただくわよ。
そういうことで、ぃよろしくぅ〜。
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