<卒業文集・しいたけの巻>
寒い〜〜〜〜〜〜。
なんだかねぇ。せつないねぇ。
街はすっかりクリスマスだし。
夜塾帰りに、駅に行くとすごいよ、なんか。
みんな酔っぱらってさ〜。何あれ。
忘年会かよ!!!
みんな、気楽だねぇ。忘年したいよ!!!
ミレニアム!!!マジで。
でもね、私には関係ないの。
だって、受験生だもの。
いいも〜ん。
私なんて、卒業アルバムに「2000」って入るのよ!!
いいでしょ〜。いいよね〜。
そして、うまくいけば2000年入学さっ。
てへへ。
そうなるように、もっとがんばらなければ。
ピシピシ!!!(自分にむち打つ)
そうそう、卒業も近いってことで、
みんな「サイン帳」というモノを配るのよね。
コレって、昔からの伝統だよね〜?
なんか、卒業して、バラバラになるから思い出のために、
紙に色々書いてもらうやつ。
最近は種類も豊富で、普通に名前、住所、電話番号、
誕生日、星座、血液型、メッセージ・・・の他に、
私の夢、私の好きな人、好きな色、趣味、特技、
とか、すんごい色々たくさん書くところがあるんだよね〜。
なんか困っちゃうのが、「私の秘密」とかいう項目が
あって。秘密は秘密だから秘密なわけでしょ〜???
って思うんだけどね。
あとは、会話調になってるの
「私の名前は___です。
みんなからは___って呼ばれてます!
ココだけの話、今好きな人は(いる・いない)の。
ズバリその人は___です!!
こんな私だけど、趣味は___で、特技は___なの。
そして将来は___になるのが夢!!!」
みたいなさ。
結構大変よ〜。
きわどい質問とか多くて。
「告白したことは?(ある・ない)
それはいつ??」
とか。
笑っちゃうよね。
あとね私もそうしたんだけど、真っ白の名刺サイズの紙を
渡して、好き勝手に書いてもらうの。
書く方は結構考えちゃったりするけど、小さいから
そんなに悩まなくていいし。と思って。
「なによりその人の個性がでておもしろいんだよね〜。」
(↑コレは、友達が言ってたセリフなんだけどね)
でもねー、やっぱせつないよ。
こういうの書いてて、相手にメッセージ書くじゃない。
今までのコトを色々思い出しつつ。
は〜、せつない。
今はみんながバラバラになっちゃうなんて、
実感わかないけど、4月になったらバラバラに、
それぞれの新しい生活がスタートするんだよね〜。
しみじみ。
なんて思いながら、メッセージに力が入っちゃうのよね〜。
そうそう、ウチの学校って幼稚園からあって、私は
幼稚園からいた人だから、14年この学校に通い続けたって
ことになるんだけどさ、小学校を卒業するときにも
誰からはじめたのか、ナゼかサイン帳が流行って!
全員そのまま中学に上がるのに。
ただ小学校を卒業して、新しい外部の友達が増えるだけ
なのに。
わけわかんないよな〜。
なんで書くのかまったく意味がわからないでしょ。
でも、その時はなんだかみんな書いて。
みんなメッセージのトコロに
「中学に行ってもよろしく!!!」
とか、
「中学行っても仲良くしようね!」
とか書いて。
それはそれで、楽しかったけどね〜。
なんか、それなりに「卒業」というものを味わいたかった
んだろうね。
そうだ!
そしてね、小学校の卒業文集を作ったんだけど、
それの名前を決める時に、私が『しいたけ』っていう案を
出して、ウチのクラスはみんな賛成だったのさ。
でも、隣のクラスでその頃からの親友であるちー坊が、
その頃やってた内田有紀が主演のドラマ「時をかける少女」
にかけて『時をかけて』っていうのを出したの。
そしたら、あっさり『時をかけて』になっちゃって。
アレも、つらい思い出のひとつだね・・・。
一生忘れないよ。くそう。
絶対に『しいたけ』がいいと思うんだけどな〜。
なんて、根にもっちゃったりして。えへへ。
というわけで、私にとって生まれて初めての本当の
『卒業』になるんだ。
ひゃ〜〜〜〜。考えただけで、こわいね。
あ〜、でもみんなこういうのを経験するんだよね。
強くなるわけだ。
よくわかんないけど。
ま、笑って卒業式を迎えたい。
ってことかね。(まとめ)
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