ぼーっとした青春。

<チャリンコ物語の巻>


ぱいーーーーーーーん。
すっかり12月だわね。師走かああああああ。
ってゆーか、もう???マジ早すぎて、目ん玉飛び出るね。
紅白の出演者とか発表になったり、
流行語大賞発表されたり、
いかにも年末な雰囲気を醸し出してるね・・・。

去年は紅白見て、途中で渋谷にくり出て、
エンマちゃんとカウントダウンして、
2000年になった瞬間に
パンむさぼり食ったっけなああ。
受験生だったっけなあ。
おみくじ・・・懐かしい懐かしい。

ってゆーか、やっぱし寒いねぇ〜〜〜12月。
ホントに。
今年の「ぼー」もあと4回だ!!!
しまっていこう!!!!!
よろぴく!!

あのね、聞いてよ?聞きたくなくても言うよ。
なんか10月の終わりくらいに、
マイチャリ「キャサリン号」
(だっけ?名前付けといて、忘れちまった・・・)
が、いなくなってさ!!!
パクられたかなあ、と思ってたら
まんまと撤去されてて!!
ななななんと、2500円の罰金っていうの??
撤去代!
誰も撤去頼んでないっつーの!!!って感じなんだけど、
なんか撤去してくださってさああ。
だって、だって、パンクしてて、雨降ったりして、
どうしようもなかったんだも〜〜〜ん。
涙が出ちゃう。女の子だも〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん。
さ。

で、その収容所が駒沢公園の方らしくって・・・。
どうすんの?って感じじゃん。
なかなかおっくうで取りに行けなかったんだけど、
いい加減めんどくさがりは卒業して、
我が愛しのキャサリン姫を迎えに行かなくては!!!
と思って、白馬に乗ったつもりで
ゆーないと王子は
いざ収容所へ向かったわけであります!!!

んで、なんか桜新町っていう駅から歩いて20分とか
書いてあってさ。
学校に行く前に行ったのよ。
まず、駅の人に
「ここ、何口でて、どうやって行ったらいいですか?」
って、はがきを見せたら
「この地図はデタラメだなあ」
みたいな事をブツブツ言いながら教えてくれてさあ。
んで、地図の通りに歩いて行って。
そこは住宅街のど真ん中にあるから、
とりあえず住宅街に入ってさ。
住宅街だから、どこがどこかわかんなくて、
とりあえず自分には
どうも『デタラメらしい地図』と、
住所しか当てがなくって、結構途方に暮れてたの。
だって、目の前にあるバス停が
地図では全然違うふうに記されててさあ。
もう、降参!!
と思って、電話して聞いてさあ。
「今、何丁目、何番地のあたりにいるんですけど、
こっからどう行けばいいのか、
全然わからないんですけど・・・」
ってさあ。
そしたら、生き方(行き方)を教えてくれて、
私の人生はひらけたんだけどね。

んで、歩いて3分くらいですよ。
って言われたから早歩きして3分たっても目印がないのよ。
あらら?と不安になりながらも、
クイーンの「伝説のチャンピオン」を聞きながら
ノリノリで、強気にまっすぐ歩いてみたの。

そしたらなんか網網の囲いが見えてさ〜〜〜〜。
超安心して、さっさと受け取って
ためらわずお金払って
姫を連れて帰ろうと思ってたの。

まず網の扉を抜けて、
入ったらおじいさんとおじさんがいて。
まずグランパ(おじいさん)の方に
「撤去された自転車を引き取りに来たんですけどー」
って言って、はがきを渡したら
グランパは何も言わずに
アンクル(おじさん)にはがきを渡して。
「じゃあ、まずここに名前書いて」
って言われて、名前だけ書いたら
「ここも」
って住所の所も言われて、書いたら。
「ここも」
って、電話番号の所も言われて。
なんかすんごい失礼だけど、
『この人たち、おもちゃみたいだなあ』
と思っちゃって、ちょっとおもしろくなってさあ。
で、また「ここも」って
生年月日の所を言われそうになったから
「この紙全部に書き込めばいいんですね?」
ってさえぎってみたら、何にも言わなくてさあ。
してやったり、と思って書き込んで。
でも、グランパは、
じーーーーっとあたしの指先を見ててさ。
ちょっとこわかった。
ネジ巻いてあげた方がいいかな?と思った。

そしたらアンクルが小屋から出てきて、
「こっちにあるからたしかめてくださ〜い」
って。
アンクルが懐中電灯で照らす
暗い中導かれて行ってさ。
で、自分のを確認して、鍵をあけて。
で、パンクしてる事を思い出して
「このへんに自転車屋さんありますか?
パンクしちゃってるんですよー」
って聞いてみて。
ないんだって。
ガタゴトポンコツ音だしながら帰るかなあ。
と思ってたら、
アンクルが小屋の中から空気入れを持ってきてくれて、
「これ、新しいのにパンクしてるの?
空気が抜けてるだけじゃないのかなあ?」
って言って、入れてくれて。
「いやあ、前に入れたんですけど、
すぐに抜けちゃって・・・」
「そうかあ、イタズラされちゃったのかなあ?」
「ですかねねえ」
なんてやりとりしながら、グイグイ空気入れてくださって。
「これで、満タンだね。どう?空気抜けてる音する?」
って聞かれて、シューシュー言ってるから
「はーい。言ってますねえ」
「え?言ってる?ホントに?耳がいいんだねえ」
ってゆーか、普通にシューシュー言っててさあ。
で、アンクルもやっと聞こえたらしくて
「あ、ホントだ」
って言って、前輪にも空気入れてくれて。

「そうかーじゃあ、この@@@(名前忘れちゃったけど、
なんか空気入れるところのゴムみたいなやう)が、
ダメなのかなあ?変えてあげよう」
って言ってくれて!!
「なんか、自転車のプロですねえ」
なんて言って、ありがてえ。と思ってたら
ちょっと遠くの倉庫からグランパが出てきて、
手にチャリのベルを持って、
チリンチリン言いながらこっちに来て。

実は私のチャリのベル、
上の金属の部分が盗まれちゃって、
なかったのよ。
んでさ、グランパが
あたしのチャリにもともとついてたベルの
ネジをはずしはじめて。
「え?え?え?なにやってんだろ。つけてくれるのかなあ?
普通にお金取られたらどうしよ」
とか、ソワソワしちゃって。
けど、なんか超真剣にやってるから聞きづらくってさ。
で、見て見ぬ振りしてタイヤに集中してたのさ。
でもやっぱ聞いたほうがいいな、と思って。
「あのーこれつけてくださるんですか???」
って聞いたら無視されちゃって。
もう、超真剣だからさ。聞こえないわけよ。グランパには。
で、
「これ、なんか盗まれちゃったんですよねー」
って言ったら、
「右と左どっちがいいの?」
って言われて
「え?どっちでもいいですけどー・・・右かなやっぱ。
え?いいんですか?ありがとうございます」
って言ったのね。
そしたらさ、普通に左につけはじめて。
え?え?え?と思ったけど、つけてくれてるからいっか。
と思って、タイヤの方に目をやったら
アンクルがその@@@ってやつを付け替えてくれてて、
空気をもう1回入れてくれたの。
でもやっぱシューシュー言っちゃっててさあ。

「これは、やっぱり
自転車屋さんで見てもらった方がいいね」
ってことになって。
で、どこまでもつかわかんないけど、
もっと空気を入れてくれて。
ベルもしっかり左について、学校へゴー!!!!!!

道もおじさんに聞いて、
よくわかんなくなったから友達に電話して聞いて。
20分くらいかかる。っておじさんに言われたから
気合い入れてぶっとんだのだーーーーーーーーーーー★

で、五分後。
あれ?見たことある。
着いちゃったのさ〜。
グランパ、アンクルほんとにありがとう!!!!!
しかし・・・
今はまだパンクしたまま
深く深く眠っているキャサリン姫なのでした。
ちゃんちゃんっ。

教訓 『自転車はパンクすることがある』

2000-12-04-MON

BACK
戻る