|
＜これが初日の出ですの巻＞
「ねえねえ、さっき電話であたしがすごく焦ってたの、
なんでか知ってる？」
「ううん」
「ホッカイロを振ってたら、
窓からホッカイロが飛んでっちゃったんだよ！！
だからびっくりしちゃったの」
「ふう〜ん」
これはね、昨年末近所を歩いてた時に、
小学生っぽい女の子ふたりが自転車をこぎながら
大声でしゃべってたんだ。
これってさ、すごいことじゃない？？？
だって、出かけ間際にカイロを振ってあっためてたら
つるって手がすべって、勢いがついて
ぽ〜〜〜〜〜ん！！！って飛んでっちゃったんだよ！
ありえない！すごい大事件だよね。
これに負けない事件は起きてないかと考えたんだけど、
ダメだったわー。
地味に年明け早々、おやおや？
下の段の親知らずが！
芽を出し始めたよ！！！
やばいやばい！
今年は本当にちゃんと歯医者さんに通おう。
虫歯もありそうだしね。
自分には厳しく、体には優しくしてあげる年にしよう！
みなしゃまは、初日の出ご覧になって？？？
あたしの周りのビッキーズの人たちはほぼ毎年、
えんまちゃんのおばあちゃん家がある、
神奈川県伊勢原市にある大山っていう山に登って、
初日の出を見てんのよ。
あたしは、毎年この時期は家族旅行に出かけているため、
今まで一度も参加出来なくて、残念に思ってたのさ。
んで、今年はたまたま旅行なくなったから、
「絶対登ってやる！」って思ってたのね。
で、いざ、行ける人〜って募ってみたら、ああた。
みかんちゃんと、あたししかいないじゃない！
２人とも今まで１回も登ったことなくて、超不安。
他の山でもいいかなーと思って、
色々調べててさ。
標高３６５メートルの
通称「一年山」って呼ばれてるところとか、
「地球の丸く見える山公園」みたいな所とか、
名前で選んでたんだけど、
やっぱ大山がいいや！
だって大山は標高１２００メートル以上あって、
登り甲斐もあるし、登りたかったけど登れなかった
みんなの分も登ろう！
って決めましたよ。
そして１２月３０日にふいに、学校の友達と電話してて、
「ゆーなちゃん、大みそかとかどうしてんの？」
「特に何もないよー。誰もいないしねー学校の人」
「みんな実家帰っちゃってるもんね。
一緒に遊ぼうよ！」
「いいね！あ、初日の出も見に行くよ！
山登るのよ。一緒登る？？？」
こんな感じで、友達カップルもメンバーに加わって
４人で登ることになりました！
年が明けた３時に新宿集合。
あたしは早めにみかんちゃん家にいて、
一緒に集合場所に行ってて、
みかんちゃんは、丈の長いダウンコートに、
シャカシャカ素材のスポーティーなズボン。
まるで「ヤンママ」。
あたしは色が渋いコーディネートで
なぜか、まるで「こじき」。
そんな２人が、寒いから体あっためるために
変な踊りをしながらカップルを待ってたのさ。
そしたら、カップルが新宿の違う口に出ちゃって、
それが電車の出発する５分前！
間に合わないかも！！！
うちらは切符も買って、ホームで待ってたのよ。
で、電車の発車時間直前に、もう間に合わないかな。
と思って電話したら、
「乗ったよ！」
「え？」
うちらまだ乗ってない！！！
ピロロロロ〜。電車が発車しま〜す。
プッシューン。がたん！
「待ってくださ〜〜〜〜い」
なぜか、ヤンママとこじきは電車に乗れず・・・。
初っぱなからやってしまいました。
離れ離れになってしまった、
カップルとヤンママ・こじきペア。
うちらは次に出る特急で行けば、
２人が先に乗ってった電車に追いつき、
むしろ２人よりも先に着くということ判明。
ほっ。
これで、初日の出に間に合わないとかいい大惨事になったら
２００４年初っぱなから、洒落にならないもんね。
ああよかった〜。
しかも特急、少しお金を上乗せするだけのことあって、
全席指定でゆうゆう座れたし、結構いいかも〜。
そして伊勢原の駅でやっと合流！！！
「あけましておめでとう〜〜〜」
「やっと会えたねーほほほ」
あたしが持ってった甘栗をみんなで食べたり、
カイロを貼りながらバス待って、
バスで山まで。
バス降りて早速階段地獄！
お土産店が明け方５時くらいなのにやってる！
なぜかお祭りの屋台もやってるし！！
今日は夜を徹してお店やってるのね。おつかれさまです。
階段をたくさん登って、すでに息ぎれ。
いよいよ山道！
男坂と女坂の２つに分かれてて、
みんなはいつも男坂を行くらしいんだ。
女坂は電灯があって、男坂は電灯がないけど女よりも
険しい道で、ちょっと近道なのよ。
みんははいつももちろん、男派らしいんだ。
そりゃあ、もちろんうちらもO・TO・KO・ZA・KA！
はあはあ。やっぱり結構きついし、何より真っ暗だ〜。
うちらは懐中電灯持ってってたから、
だいじょうぶだったんだけど。
懐中電灯持ってない、準備を怠った人たちが、
次に進むべき道がどっちかわかってないで、
電灯持ってるうちらを待ってんの。
突然暗やみに人がいるから、
超びっくりさせられるんだよね。
見知らぬ人と
「おはようございますー」って挨拶かわしたり、
そうそう、これだこれ！
富士山に登った時も、見知らぬ人たちと挨拶交わしたりして
やけに爽やか清々しかったっけなあ〜。
だんだんカイロがあつくなって、汗かいて上着脱いでは、
少し休んでると汗が冷えて寒くなっての繰り返し。
途中でなんとみかんちゃんが気分悪くなっちゃって、
しょっちゅう休憩とっててさ。
「もう、先行っていいよ。ちょっと無理だわ」
「ばか！そんなこと言うなよ！俺らは４人で１つだ！」
なんて冗談で返せないほど、みかんちゃんは参ってて。
でも、なんとかたくさん休憩とって持ちこたえてさ。
男坂登りきったところに公衆便所があって、
みかんちゃん、そこで嘔吐！
「おせちとか、年越しそば、全部出た！
でも、すっきりした！！」
かかかかかかわいそうに・・・そして、偉い！
もうちょっとっぽいからがんばろう！
「すみません、ここから頂上まであとどれくらいですか？」
「１時間半くらいかかるよ」
「え？」
今６時すぎ。日の出の予定時間は６時５５分。
ままま、間に合わない・・・。
頂上は残念だけどあきらめて無理せず、
眺めのいい所まで行こうってことになってさ。
「５丁目まで行けば、よく見えると思いますよ。
行ってごらん。あそこまでなら３０分くらいだから」
「は、はい」
神社を通り抜けて、また超急な階段地獄を通って、
ちょっといったら、５丁目発見！！！
おじさんたちが切り株に座って酒飲んだり、
ラジオ聞いたりしてるよ。
プロっぽい人はバーナー持ってきてて、
ひとりでスープかなんか飲んでるし。
ここで、日の出を待とう！！
雲が厚くて、なかなか予定時刻回っても出なくてさ。
待ってる間も、みかんちゃんはぐったりしてて、
すごいかわいそうだったけど、
あのガッツはほんと讚えるよ！！！あんた偉い！
７時１０分すぎくらいに段々見えてきたよ〜日の出さん！
２００４年の初日の出さんにむかって、
大っきい声で挨拶した。
「あけましておめでとうーーーーーーーーーーー」
は、ちょっと馴れ馴れしかったかも！
「ございます！！！！！！！」
なぜか周囲から笑いが。
とにもかくにも、頂上まではいけなかったけど、
２００４年、大山の初日の出と共に
スタートいたしました！！！
今年は気合い入れてがんばんぜーーーーーーーーーーーー！
初日の出の逆光で見えずらいですが、
今回大山に登ったメンバー。
左からマロン、福助さん、俺、みかんちゃん。
コングラッチュレーション！！！
というわけで少し長くなりましたが、
KOTOYORO！！！ |
