ぼーっとしたミーハー通信。
なんだか一生、こうなのかしら。

<種子島にロケット打ち上げを見に行く。>

やって参りました敬老の日!
say 敬!say 老!
敬・老!!
老ちゃんたちを敬しましょう。

さて、先日のアレ見た?アレ。アレアレ詐欺・・・
じゃなくって、月の周りを回ったり
月を調べるための衛星のロケット
「かぐや」の打ち上げ!
アポロシリーズ(シリーズっていうのか?)以来の、
月の探査機なんだってね。
すごかったねー。すごかった。すごいすごかった。
すごかったのよ。
え?しつこい?
だってさ、 あたし、行ってきたのよ、種子島に!!
びっくりした?
あ、タイトルで既にバレちゃってるか・・・。
とにかく、行っちゃったんです。
鉄砲伝来じゃないんです。
誰でも持っている夢かもしれないけど、
前々から、一度でいいからロケット打ち上げって
見てみたいと思っていたのよ。
種子島に行けば、見れるじゃん!てことに気づいたわけ。
そこ、案外盲点じゃない?行けば見れちゃうんだよ?
ある意味、タダで。
で、いつ次の打ち上げが発表されるかを、
ひんぱんにチェックして待ってたの。
そしたら、8月のお盆の頃にあるってことが判明して、
それに行こうと思ってた矢先に、
それが延期になっちゃって
9月の13日になったというわけですよ。

去年に、宇宙にすごく詳しいエリコさんという人と
知り合ったから、
なんかいいスポットとかご存知かなあと思って、
聞いてみたのよ。
「あたし今度の打ち上げ行こうと思ってるんですよー」
ってさ。そしたらちょうど、
「わたしも行くから、いっしょに行く?」
って誘ってもらって、色々と教えてもらって、
限りなく私的に近い取材で
行ってきたってわけでございます!

エリコさんは打ち上げベテランかと思っていたら、
あんなに宇宙に精通しているのに、
一度も見たことないんだって!ええええ?よ。
エリコさんでも行ったことないのに、
こんな、すっごいぽっと出のあたしが、いいんですか?
例えば、JAXAで10年以上働いてる人でも、
見たことない人って多いんだって。
直接、そのプロジェクトに関わって、
現場でやる仕事があるくらいの人じゃないと、
なかなか行ける機会がないらしい・・・。
どんだけ〜っ!?
ほんと、恐縮だなぁ。もうしわけないっす。
でも、見たかったっす。
今回のメンバーは、エリコさんと仲の良くて宇宙好きの
編集者・廣川さん、
クリエイティブディレクター・東泉さん、
今回カメラマンとして同行の東泉さんと仲の良い
写真家・池田さん、あたし。
あたしはエリコさん以外は初対面!
そんな不思議な5人組が、ロケット打ち上げを見る。
というひとつの目的に向かって、いざ、種子島へ!!!

打ち上げ前日の朝に羽田待ち合わせで、
まず鹿児島空港へフライ。
まず祝初鹿児島!
一番おどろいたことは、鹿児島空港のトイレに行ったら
BGMが「北の国から」の、
あ〜あ〜あああああ〜あ〜♪のインストゥルメンタル版。
なんでえ!
なんなら、九州最南端ですけれども。
おっどろいた。早速すっごいおどろかされた。

それはさておき、鹿児島から高速ロケット船
「トッピー」っていうのに乗って種子島に上陸。
「トッピー」の船長さんかわいすぎて、パシャリ。
ミッキーか、みずらか、羊巻き


島に着いて、車で港から、
種子島宇宙センターの方へ向かうんだけど、いきなし雨。
しかも半端ない雨。横なぐり!

ご覧の通りの、イヤな天気よ。
・・・ どうすんだい!?
実は、雨とか天候が悪くて、
すでに1日後ろ倒しになっている今回の打ち上げ。
それに伴って出発も1日ずらしたんだけどさ。
みんなの不安はつのりますよ。
とりあえず、出発前に見た天気予報によると、
滞在する予定の3日間全部雨だったのよ。
だからあたしは東京は雨予報ではなかったけど、
もちろん長靴。
そこだけすっごい準備万端でも、
打ち上げられなきゃ意味ないよね。
とりあえずみんなで途中にあった商店で、
雨具関係を買う!
商店のおじさんに、ロケットを見に来たって言ったら、
「ものずきだね〜」って感じだったから、見ないんですか?
って聞いたら、
「ぜんぜん見ない。もう、見飽きちゃったよ」
ええええええええ!
あるんですか!見飽きるということが!
おどろきパート2だよ、もうすでに。

猛烈な雨の中、島内を移動して、宇宙センターに到着。
待機場所であるプレスセンターへ侵入。
すっごい報道っぽい。
そしてこれが、わたしのパス!

報道っぽいどころか、「報道」って書いてある!
実は、申し込み直前にトイレで
セルフタイマーで撮った写真入り!
このパスかっこいいんだけども、ちょっとちゃっちい??
もっと厳重な感じじゃないんだね。案外ラフ。
気づけば、そんな報道ムードの中で
うちら、めっちゃめちゃ浮いてるー!
みんないかにも新聞社!って感じの人とかなんだもん。
そらあ浮くわ。謎集団だわ。

早速、うかうかしている暇もなく、ロケットの発射場から、
1キロくらいの場所に、カメラを設置に行く。
打ち上げの時は、
半径3キロ以内には入っちゃいけないんだけど、
それよりも近い場所に、カメラセッティングだけして、
タイマーをセットして、その瞬間を押さえるわけ!
スリリングでしょー!
他の新聞社の人とかは、音の振動で
シャッターがおりる装置を作ったりしてて、すごい!
しかも、みんな雨対策もしている・・・。

超厳重。

われわれクルーは・・・雨対策も持ってない!
どうすんだい。
雨でカメラが壊れるかもしれないし、
風でカメラが倒れるかもしれない。やるorやめる?
作戦会議した結果、カメラが壊れたら、仕方ない。直そう。
でも今は出来る限り、やろう。ってことになり、
横にいた方にゴミ袋を1枚もらって、持ってる限りの
ベストを尽くす!
タイマーも、発射される時間に設定して。と。

まじスリルー!

そして、なんとなく初見の感想が
「NYダウみたいだなぁ」と感じた管制塔の見学して、
「こちら管制塔!応答せよ!!!」とか
心の中で管制塔ごっこしたり。

(ね?ダウって感じでしょ?
  証券取引所っていうのかしら?なんか、それ系。 )


宇宙センターの近所をウロウロしたりしているうちに、
次の日の打ち上げのために、ロケット本体が、
倉庫から射場に移動する「機体移動」という
ビッグイベントが!
これは、普通の人は見られないんだって。
50個以上もある車輪がついてる台車みたいなやつで、
2キロの距離を、人の歩きの速度と同じ時速4キロで
30分かけて移動するのよ!
丘の上からそれを見る&ビデオを撮る!

たぶん記者の人たちもみんなここで、
初めてロケットの機体を見る時だったと思うんだけど、
みんなの気持ちがすごいどんどん高ぶってる感じが
ビシビシ伝わってきてさ。

そわそわ。ヘルメットたち。

来るぞ来るぞー来たーーーーーーー!
って。もう、ドキドキしちゃうの。
で、遠くから見ててもちょっとずつ進んでる。
てゆーか、大きいーーーーっ!
でも、案外シンプル。
あれが、明日飛ぶの?空に向かって、宇宙に行くの?
わたしたちの夢を乗せて?
信じられまへん!
どうでもいいことなんだけど、機体移動を見ている間に、
想像したくないけど膝でなめくじ風のものを踏み、
ジーンズの左膝が、すごいべとつく・・・のを、
手で触ってみて確認しながら、機体移動見学。

そんなすてきな機体移動はこんなのよ。



どんどん進んでるのが、おわかりかと!

そして、射場にセットされたところで、記念写真!

エッヘッヘ。

ちなみに、暗くて遠くて写真撮れなかったんだけど、
倉庫の横に三角のオレンジ絞り器みたいな形の、
ピラミッド型の建物があってさ。
なんだろう?とエリコさんに聞いてみたら、
「ブロックハウス」っていうらしいんだけど、
そこで、発射のボタンを押すんだって!
ボタンを押すと270秒後にあがるようになってるから、
ふつうに
「3、2、1 ボタンプッシュ!」じゃないんだね。
びっくり。まめ知識でした。
エリコさんはなんでも知っています。

ま、そんなこんなで無事、期待の機体移動も見れて、
気づけば夜もだいぶ更けちゃった。腹超へりまくり!
だけど、お店も、だいたい閉まってるし、
仕方なく、九州を中心に展開してるらしい
ローカルコンビニ「エブリワン」にて、食べ物を調達!
のつもりが、超品薄なんですけどー!
店内の厨房でパン焼いたり、焼き鳥焼いたり、
唐揚げ揚げたりしているらしいんだけど、
何もない!
みんなショックを受けつつ、
カップラーメンに走ったり、
残り少ないおでんを食べたりして、
空腹を埋める!
そんなのも、次の日の打ち上げという明確な
目的があるからと、「旅」ってことで、
めげませんよ。そんなやわじゃありませんよ。

で、途中で、夜空に星がプラネタリウムくらい
またたきまくってる。ということに気づいて、
眺めてみたりしつつ、宿に着いてお風呂に入って、
あまりのせんべい布団っぷりに、驚愕して、
せんべいを二重三重にするかどうか、
悩みつつも、もっと敷くのすらめんどくさくて、
就寝。
次の日の早起きに備える!


(突然ではございますが長くなっちゃったので、
 次回へ続く!
 いよいよ、本当にロケット打ち上げ!乞うご期待。)

ゆーないとさんへの激励や感想などは、
表題に「ゆーないとさん」と書いて、

postman@1101.comに送ろう。

2007-09-17-MON

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