ぼーっとしたミーハー通信。
なんだか一生、こうなのかしら。

<渋谷での、新たな出会い。>

みなさまは、好きな場所って、あるだべや?
フェイバリットプレイスっつーの?
あのカフェの、あの席。とか、
あそこの公園の、あのベンチとか。
あたしのその場所のひとつは、渋谷にあるの。
渋谷の公団みたいな建物の前に、
すごくムダな、広いスペースがあってさ。
駐車場にもならないの。
なぜなら、そこのスペースの入り口には
階段があるから。
そこの、ムダなスペースの前の
階段に腰かけるのが、好きなのよ。
んで、この間そこに、みかんちゃんを招いて、
休憩しながら、他愛もない、おしゃべりしてたわけ。
そしたら、その公団の上の方の階の廊下を、
おもしろい風貌の人が
行ったり来たりしてるのが、見えたんです。
その人の風貌の詳細を、ご説明させていただきますと、
白の、ザ☆肌着のTシャツ、
首にはタオルを巻いて、そのタオルの両端は
Tシャツの首もとに、しまっている。
そして、頭にもタオルを
太く折って、ハチマキ状に巻き、
なんと言っても、ひげ。
ひげが、すごい。
なおかつ、外国人。
そんな人が、視界の奥の方で
往来してたら、気になるでしょう?
「あ、あの人、誰だっけー?」
「え?なんか、見たことあるかもね」
「タレントさんかね?」
なんて言ってたの。
そしたら、とつぜん上から、その彼が、
満面の笑みで手を振ってきてさ。

ええええええええええええ!
おどろきましたよ。
噂してるのが、聞こえちゃったかしら?
ちょっとあせりつつも、
もちろんこっちも満面の笑みでレスポンス。
そしたら、
彼「ワタシノコト、知ッテル?」
2人「え?」
彼「ワタシノコト、知ラナイ?」
私「なんか、知ってるんですけど、
  思い出せないの!」
彼「ワタシ、マルキューツーノ上」
私「わかったーーーー!
  高校生のときによく行ってた、
  キューツー
  (渋谷の109-2というファッションビル)
  の上のプリクラの店の、横の占いだ!」
彼「ソウソウ、ワタシ『渋谷ノパパ』
  ミンナ知ッテルヨ!」
私「そうだそうだ、思い出したー」
み「えー、ゆーなちゃん、よく思い出したね」
私「すごいね、あたし」
彼「今日、引ッ越シの片付ケシテルノ」
私「ああ、そうなんですかぁ〜」
彼「ア、ジュースイル?」
2人「え!?」
彼「ヨカッタラ、ジュース、飲ンデッテ!」

一瞬、毒を入れられたらどうしよう。
お母さんから、
知らない人からものをもらっちゃいけない。
って、教えられてるし・・・と、考えて、
みかんちゃんと、めくばせ、後、うなずき。

2人「ください!欲しいです!」
彼「ジャア、上ガッテオイデ〜」
2人「は〜い、おじゃましま〜す」
*よい子のみんなは、マネしちゃだめだよ。

階段を上がりながら、
「これで、見ちゃいけないものを見たりして、
 撃たれたらどうする?」
などと、ムダな妄想をしながら、
一応、心臓だけは守りながら、行ってみると・・・。
スーパーの袋から、ペットボトルのカフェオレを
差し出してくれた。
あ、ちょっと安心。
なぞの瓶とかから、コップに注がれちゃって、
それが、すごく口に合わなかったら、
どうしようかと思ったよね。

「ア、コレ、イル?コレ本、立テルヤツ。
 捨テチャウンダヨネ」

やばいでしょ、彼。

と、片付けの際に不要になった
ブックエンドをくれようとしたんだけど、
さすがに荷物になるから、丁重にお断りしました。
その建物は、古いからもう立て壊しなんだって。
だから、片付けてるんだって。
娘さんが結婚した話とか、
35年日本に住んでること、新居の話、
けっこうプライベートなおしゃべりを聞いてさ。
この出会いは、もう、なんなんでしょう。
ま、これも何かの縁ですから、
今度、渋谷のパパに占ってもらって、
遊びに行ってみるよ。
ふふふふのふ。
なんで、こんなに、色んな人に
出会ってしまうんでしょう・・・。
もはや、プロフィールに「特技」って書いてもいい?
特技:出会い。
でも、この好奇心でいつか、やけどをする日が、
来るかもしれないけど、やっぱり、
色々掘り下げていきたいものよ。
やっぱり、日常の中は、何が潜んでいるか、
わからないもんです。
ビーケアフル、日常の中。

ゆーないとさんへの激励や感想などは、
表題に「ゆーないとさん」と書いて、

postman@1101.comに送ろう。

2008-09-22-MON

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