<桜の見える釣り堀へ。>
新学期、いぇ~~~~い!!!
ほぼ日内でも、席替えがあったりして、
新学期っぽくなりましたよ。
家の小さい模様替えもしたし。
やっぱり、新学期って、ちょっとうれしいもんです。
なんか、何をしても、未来につながるような感じがして、
希望に満ちてるような気になるんだよね。
例え、いつもと同じことをしてたとしても。
桜も、新学期感に、いい演出してくれるのよ。
いいもんですなぁ。
桜と言えば、お花見をしたいなぁと思いながら、
あてもなく、電車に乗って、
電車から見えた釣り堀に、行ってみたですよ。
そう、場所は市ヶ谷。
電車から見える、あの、アレ。

「市ヶ谷フィッシュセンター」っていうらしい。
初めて知ったわ。
お花見シーズンということで、いつもより賑わってる風。
入り口では、金魚の釣り堀が行われてる。
え~、金魚はすくうものじゃないの!?
ちょっとショッキンギョ!
試しに1時間やってみよう。ということで、
えさのだんごをもらって、竿を借りて、
網を借りる。
網を借りるところで、さっそく、
みんなが使ってるため、
びしょびしょになってる網のせいで、
手が一気に、臭くなり、ちょっとショック。
ぜんぜん、そんなつもりで出かけてきてないからさ。
心構えが出来てないときに、
ああいう手の臭くなり方をすると、ショックを受ける。
ということが、判明しましたよ。
そんなことにショックを受けてる暇は、ない!
やるなら、ぜったいに釣ってやるぜ。っしゃ~っ!
気合いも、じゅうぶん。
とりあえず桜の見える席を確保して、
隣のおじさんの見よう見まねで、
針にだんごを小さく丸めてつけて、
ちょろっと投げてみる。
この、投げるのが、妙にむずかしい!
小さいころに、釣り堀って行ったことあるけど、
細かい記憶がまったくなくてさ。
釣れたか釣れてないかすら、わからにゃい・・・。
どんな感じだったっけな~?と考えてみつつ、
とにかく投げる。
失敗して、えさが針からポロリ。沈没。
むなしい。
何度かそういうことも混ざりながら、
チャレンジチャレンジ。すっかり戦闘態勢に。
ふと周りを見渡せば、ほぼ満席状態で、
常連さんっぽいおじさんも多いけど、
若いひともたくさんいて、
お酒を飲みながら、おしゃべりして
糸をたらしている。
のどかだねぇ。桜も咲いてるしねぇ。
でも、ぜったいに負けないぜ。
おれは、釣るぜ!
と、改めて気合いを入れていたところで、
となりのおじさんが、フィッシュ!
けっこう大きい魚が見えたぞ。
思わず、
「すげ~~~っ!わーがんばってくださいー」
なんて、言ってたら、
「おねえさん、やってみる?」
「え、いいんですか?」
「けっこう大変だけど、おもしろいよ」
「じゃ、いただきます」
遠慮なく、魚のかかってる竿を譲り受け、
引き上げることに。
思いのほか、魚もひきが強くて、
リールがないから、糸を巻きとるわけでもなく、
ひたすら、手前にひきよせる。
「さおを、立てて!」
「は、はいっ!」
網を魚に寄せながら格闘して、なんとか無事に、
網に入れることが出来たよ!
いい感触!!!
「ありがとうございました!たのしかったです!」
また改めて、がぜん、燃えて来たっ。
「浮きの動きをよく見て、あわせるんですよ」
「了解っす!」
浮きの動きを見てれば、いいのか。
わかったぞ。「どうぶつの森」と同じだな。メラメラ。
よそ見なんて、してる暇はない。
おしゃべりなんて、してる暇はない。
ひたすら、浮きに集中だ。メラメラ。
そして数分後。
ついに!
きたーーーーーーーっ!
へっへっへ。一匹ゲット。
「釣り堀の魚は、あんまり触りたくないなぁ」
と、内心思ってたんだけど、
釣り堀で使う針の先は、返しがないから、
スルッととれちゃうらしい。ほっ。
魚を触らずに、済んでよかった~。
と同時に、返しがないということは、
釣るのも、ちょっとむずかしいということじゃないか!?
う、うれしい~。
ってゆーか、魚を触りたくないと思っているようじゃ、
釣りする権利ないよね・・・。ま、いいか。
その後は、となりのおじさんと、おしゃべりをしながら、
釣り堀をたのしみましたわ。
釣果は、一匹のみ。
その後は当たりはあったんだけど、
うまく釣れなかったんだよな~。残念。
隣のおじさんは、やさしくって、
まだ一匹も釣れてない、友だちを見て、
「そちらの方も、どうですか?」
って、また魚のかかってる竿を一任してくれてさ。
なんでも、毎土日曜日に通ってて、その日も、
朝から3時間やって、休憩して、2時間やって、
なおかつ2時間延長してやってたらしい。
しかも、2年くらい通ってるんだって。
ど、ど、ど、どんだけ~~~?
竿など釣り具はもちろん、自前。
そこの釣り堀は、年中無休だから、
大晦日はもちろん、元旦に行くひともいるんですって。
すごいなぁ~。
同じ日本人でも、色々な人生があるもんなんだと、
カルチャーショック受けちゃったわ。
釣り堀、はんぱないっす。
でも、あのおじさんに、釣り堀のたのしさ、
教えてもらったっす。ごっつぁんでっす。
釣りをしたあとは、釣り堀の横にある、
観賞魚とかを売っているお店に行って、
魚とかカメとか、色々見てたんだけど、
小さいリクガメが、もうかわいくってかわいくって、
たまらない!
その中に、ひっくり返っちゃって、
ずっともがいてるカメが、いたのよ。
床も堅いし、甲羅も分厚いから、
友だちが助けてくれないと、
どうがんばっても、元に戻れないっぽい。
あまりにずっとあがいてるから、心配になっちゃって、
お店のひとに、通報して、戻してもらいましたよ。
余計なお世話だったかなぁ。
でも、あれじゃあ、
いつかは、力つきちゃいそうだったんだもの。
あのカメが、いつか竜宮城へ連れて行ってくれることを
夢見ようかと思うます。
行ってみたいね、竜宮城。
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