<レバ刺し争奪じゃんけんぽん。>
じゃあいきますかぁー、
さ〜いしょぉはぁグッ
じゃんけんポンっっっっっ!どぎゃーーっ!
近年、超真剣にじゃんけんしたことあります?
わたしは、しちゃいましたよ。
こんなに喉から手が出る気持ちになったのは、
いつぶりだろう?
または、はじめてかもしれない?
全米が泣いた(←嘘)
「レバ刺しは6月末まで」のニュース。
こりゃあ、最後に食べおさめねば!ということで、
5人で行くことに。
「予約ナシで入ったお店では、売り切れてた」
というひとの話とかも聞いていたから、
予約をしようと思ったら、
昼間はお店がしまってて、電話が不通。
まあ、夕方になったらまた電話しよう。
ということになって、いざ、夕方電話してみたらば・・・
「昨日で、もうなくなっちゃったんです」
ええええええええ!????
なにそれ!なにそれ!
やばい、やばい。あてがなくなってしまった。
別の店を探そう。
ということで、ネットで探しまくって、
徒歩圏内の焼肉屋さんに電話しまくる。
「あのー、レバ刺しを食べたいんですけど、
5人で予約入れられますか?」
という、かなりピンポイントの電話。
「今日は、レバ刺しはもう終わっちゃいました」(A駅)
「もう、ちょっと前からうちでは
レバ刺しは扱っていません」
(B駅1)
「21時半なら予約だいじょうぶです。残り2皿です」
(最寄りの駅1)
「21時半なら予約入れられます。あと2皿です」
(B駅2)
「今日は、もうないんですよ」(最寄りの駅2)
「21時すぎなら予約入れられます。残り1皿です」
(B駅3)
7軒に電話で猛烈に問い合わせ。
どうしようどうしよう!
2,3分会議をして、
最寄り駅1の、
「21時半なら予約だいじょうぶです。残り2皿です」
に電話をしたわけですよ。
そしたら、ほんの2,3分の会議だったのに、
「ごめんなさい、もうなくなっちゃいました」
えええええええええええ???
マジかい!
やばいやばい。もう、食べられないかもしれない。
どうしよう。
あわてて、B駅2の
「21時半なら予約入れられます。あと2皿です」
に再度電話。
すると、
「予約は入れられるんですけど、
レバ刺しのご予約は承れません」
なぁにぃいいいいいいいいいいいいいい!
先に言ってよ!ほんとに、やばいかもしれない。
また急いで、B駅3の
「21時すぎなら予約入れられます。残り1皿です」
に電話。
なんとか、予約も入れられて、レバ刺しも、キープ。
安心して、その時間がくるのを、静かに、待つ。
んだけども、みんなで昼が遅かったもんだから、
全員、けっこうおなかがいっぱい。
「レバ刺し以外は食べなくてもいいよね」
「そうだね。おなか、すかないよ、きっと」
「あたしは1枚食べれば、それでいいや〜」
「みんなで食べていいよ」
っていうテンションになっちゃってさ。
静かに、食べ納めをしよう、って感じ。
時間がきて、腹ごなしに歩いて移動しましたよ。
あくまでも、落ち着いたテンションで。
そして、まあ、一応、って感じで、
他のお肉も、ほんの少しだけ頼んで、
いざ、1皿のレバ刺しがきたら。
一同、テンション急上昇。みんな目が、狩人に。
5人で8枚の最後のレバ刺しを、
どう食べるか。
「じゃんけん、だな」
まず、じゃんけんをしてみたら、
今回の企画の言い出しっぺ妖怪猫吸い・坂本が、見事勝利。
全員で、順番を決めた。と思いきや・・・
ふつうに勝った順に食べるんじゃ、つまんなくない?
ということで、急遽ルール変更。
毎回じゃんけんをして、一番になったひとが、
1枚を食べられるということに。
それを、みんなでじーっと見守る。
てことはですよ、ずっと負けつづけるひとは、
1枚も食べられない可能性があるということ。
みんな、俄然テンションがおかしくあがり、
闘争心むきだしの戦闘態勢に。
さいしょはっグッ
じゃんけんポンっっっっっ!びゃー!
今度は、チー坊。
さ〜いしょぉはぁグッ
じゃんけんポンっっっっっ!
あいこでしょっ!あいこでしょっ!いぇーい!
次は、国ちゃんという友だち。
さ〜いしょぉはぁグッ
じゃんけんポンっっっっっ!っしゃ〜っ。
えんまちゃんが勝利。
わたしは毎回、はじめは勝つんだけど、
決勝戦で負けちゃって、
わたし以外のみんな、1枚食べてる状態に。
まあ、勝負の女神様は、やさしく、
順番に食べさせてくれるのね。
じゃあ、次はわたしが勝つ番、と思いきや、
まさかのえんまちゃんが2連勝。
ちょっと雲行きがあやしくなってきて、
えんまちゃんも、
「わたしが3枚食べちゃったら、悪いわ」
と遠慮し始めてしまった。
「じゃあ、わたし次は、
まだ食べてないゆーなちゃんに念を送る」
ひとの応援までしてくれちゃう。
2枚食べた心のゆとりってやつですよ。
わたしは喉から手が出るほど、
目の前のレバ刺しが、食べたい・・・。
素直にその応援を受け入れて、見事勝利!
やっと1枚ゲット。
これか〜これが、レバ刺しか〜〜〜!
なんだか、新鮮な気持ちで、
食べることができた。
やさしく、ていねいに、しっかり味わった。じ〜ん。
さあ残り、2枚。
またしても、えんまちゃんが勝ってしまい、
3枚目の快挙。
なんたる運の強さというか、念の強さ。
「強く念じれば、勝てるんだ」とか言い出す始末。
ちきしょー!わたしだって、心の底から、食べたいよ!
最後の1枚は、3枚食べたえんまちゃんは、
また遠慮してじゃんけんに参加せず、
ふたたびの、妖怪猫吸い・坂本の勝利で、終了。
ごちそうさまでした!
8枚のレバ刺しをめぐって、
ものすごく真剣なじゃんけんをする、
30代の5人組・・・。
おかげで、おいしさにも拍車がかかり、
他のお肉も、おいしく、パクパクと
いただくことができちゃいました。
おなかいっぱいだったはずなのにな?
おかげさまで、レバ刺しのフィナーレに、
非常にふさわしい会になったよ。
また、いつか、会えるよね、レバ刺し。
ありがとう、レバ刺し。
たのしませてもらったぜ。
まだ、食べ納めをしてない方は、
ぜひ、このルールでやってみて!
真剣に、手の指がつりそうなくらいに力むと、
たのしくて、おいしいぞ。
いっぽうそのころ、2匹のねこは、
静かにお留守番をしていたのでした。
ミッツ、目つき悪っ。
レバ刺し、バイバイっ!
|