ぼーっとしたミーハー通信。

「ほぼ日」創刊からいちども休まずに毎週連載されていた
『ぼーっとした女子高生通信』のゆーないとさんが、
大学生になってしまった時には、
『ぼーっとした青春』と改題しましたが、
学生を卒業したので、またまた改題いたしました。

人間には、ミーハー欲というものがあるような気もします。
大統領やら総理大臣でも、タレントと会ってる写真は、
完全にひとりのミーハーになってるもんねー。

いいのわるいのじゃなく、どうやらいつも
「ミーハーめがね」をかけてるらしいゆーないとさんが、
その視線で見える世界を、毎週報告してくれます。

はじめてのラン活。

数年前から、友人知人が「ラン活」というものを
しているのを主にSNSで横目で見ていたので、
なんとなくは知っていたけれど、
ついに自分の番が回ってきた。
そう、「ラン活」とは「ランドセル活動」の略。
(だと思う)
近年、なんにでも「活動」をつけることで、
部活っぽくなって、
仲間意識が芽生えたりするものだけども、
自分にも「ラン活」の時代が来るとは・・・!

クラスメイトが集うと

「ランドセル決まりました?」

年明けくらいからだったかな、
「ラン活」の話しがちらほら出るようになって。
みんな情報交換をしたそうだった。
わたしは、持っている唯一と言っていいほどの
情報を提供する。

「うちはまだなんですけど、ここのが軽くていいらしい」

ママ友でランドセル屋さんの
ショールームで働いている人がいるから、
それを伝えていた。
それで、その場ですぐ決めてくれちゃう人もいたり。
で、自分もそろそろ決めなくちゃなぁと思っていたら、
また別のクラスメイトが、

「あのランドセル、予約して試着しに行ってきましたよ!」

と声をかけてくれて。

おお、そうかそうか。
まずは、試着しに行かないとなりませんね。
安い買い物ではないし。ということに気づいた。
予約が埋まってる日とかもあって、あせる!
無事、週末の都合のいい時間に、予約を入れられた。

こういうステップのひとつひとつが、
ドキドキの「ラン活」。
他のメーカーのものもちょいちょいチェックして、
重さの比較したり、デザインをチェックしたり、
やろうと思えばどんどんやれちゃう、それが「ラン活」。

本当はおばの住む街の、
昔からあるシャッター商店街の鞄屋さんの
ランドセルをおばに買ってもらう。
というのをやりたかったのだけど、
そこのは、革でしっかりしているタイプ。
最近はちょっとずつ、
「ランドセルリュック」という
これまた聞き慣れない言葉の登場。
ランドセルなんだけど革じゃなくて、
リュックになっているものも増えてきているっぽい。
昭和は、ひたすら重い革のやつがかっこいいと
されていた。というか、それ以外なかった。
本革なのか合皮なのかのちがいくらい?
子どもだったので、よく知らないのだけどね。

でも、今はタブレットを持ち歩くとか、
昔とは環境も変わってきて、
できるだけ軽いとか、中が整理しやすいとか、
入っているものがよく見えるとか、
そういう機能、そして見た目で
各社切磋琢磨しているようだ。
まずは第一歩として、
知ってる人が働いているところへ
行ってみることにしたのでした。
たまたま予定も合って、前の保育園のクラスメイト
3キッズで行けることになり、さらにイベントに。
赤ちゃんだった子たちの、ランドセル試着姿を
見られるなんて!

色やデザインは、
本人の希望と、親の希望の折り合いをつけるのが
むずかしい。それが「ラン活」の醍醐味である。
と、思う。
とにかく、

「6年使うんだよ。6年っていうのは、
まるちゃんが生まれてから、今日くらいまでの時間だよ」

と伝えて、
飽きない色、飽きないデザインしか勝たん!
ということを教え込む。
キーホルダーとかで遊べばいいのだ!
うちはそういう方針でいきたい!

「え、なが!ながいねそれ」

と言いながら笑っていた。

「◯◯ちゃんは、ディズニーのにしたいんだって」

「△△ちゃんは、かわい〜むらさきだって〜〜」

本人も日々、保育園で情報交換してくるのがおもしろい。

「ママは、赤か、茶色かな〜。紺もいいよね」

とちょっとずつ刷り込んでみたのだけど、
当日、入店するやいなや、まずはピンクに一直線!
あわいピンクは、わたし的にはNO!ですが、
赤に近いピンクだったので、
よっぽどだったら譲る覚悟を決める。腹をくくる。

「赤も背負ってみたら?」

「これもいいんじゃない?」

いろいろ背負ってみるかと思いきや、早い段階で

「これがいい」

と決めたのが「イーブイ色だね」とみんなで言っていた、
キャメルっぽい色。
おお、そうきたか!
何を提案しても、ゆらがない。

「ピンクにしないの?」

おそるおそる聞いてみるが、

「これがいい」

とのこと。
あ、なんか拍子抜けするほど、うまくいったかもしれない。
よかった〜。あとは発売を待つのみで、
俺たちの「ラン活」これにて終了。
一生に一度の「ラン活」はあっけなく、終わりそうである。
でも今ふと思ったけど、
小学生になった後、他の子のランドセルを見たときに、

「あたしも、ああいうのがいい」

ってならないだろうか。
かわいい裏地のやつ、刺繍ゴテゴテのやつとか、
いろいろ出会うでしょう。
せっかく軽量のを選んだのに、
裏地をつけるはめになったりしないかしら。
とか、無駄に心配になってきたけど、
まあ、なんとかなるでしょう。
届くのは2月までに、なんだって。
まだ買ってないけどね。たのしみだ!
ピカピカの1年生か〜。
あいつら、ひとりで登校とかできるのか!?


▲ラン活の後はみんなで、公園でハッスル。
できなかった、うんていを自ら特訓。

ママチャリとグッバイする日も、
そう遠くはないのかもしれない。

今年はまだ桜が残ってくれていたりもする、
不思議な春だね。

さ、今週もがんばっていきまっしょ〜。

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