ぼーっとしたミーハー通信。

「ほぼ日」創刊からいちども休まずに毎週連載されていた
『ぼーっとした女子高生通信』のゆーないとさんが、
大学生になってしまった時には、
『ぼーっとした青春』と改題しましたが、
学生を卒業したので、またまた改題いたしました。

人間には、ミーハー欲というものがあるような気もします。
大統領やら総理大臣でも、タレントと会ってる写真は、
完全にひとりのミーハーになってるもんねー。

いいのわるいのじゃなく、どうやらいつも
「ミーハーめがね」をかけてるらしいゆーないとさんが、
その視線で見える世界を、毎週報告してくれます。

保育に参加!

寒くなってまいりましたのぉ。
これが、冬だよね。
今年はここ数年よりも、
冬感を、しかと感じているような気がしている。

うちの保育園では、今年は「保育参観」から
「保育参加」になりまして。
昔は親の姿が見えちゃうと、泣いちゃったり、
いつもの様子ではなくなるから。
ということで、
乳児さんのときには、
30分くらい、レースカーテン越しに見て。
もやもやした模様を通して、
ごきげんに過ごしている様子を見て、よろこび。
幼児になると、教室のうしろからちょっと見たり、
お散歩について行って、遠巻きに見て、
よろこび。
まあ、ほんとうにほんの〜りと、
かじるくらいのものだったのですよ。
ところが、今年は朝から昼ごはん前までの
「保育参加」になった!
つまりは、保育に参加するということ、
つまりつまりは、ガッツリ関わるということ!
家庭から1人だけ参加して良いというルール。
夫もやりたいだろうなぁと思ってたのだけど、
「あたしにやらせて!」とお願いをしてみた。
こんな機会ないものね。

先に体験したお母さんから、
「けっこうハードなので、
上履きがないと危ないと思います」
と、やや息切れ気味の共有があった。

わたしの日は、前半は教室の中で、
工作の時間。
後半は小さい学年の子たちと一緒に、
お散歩へ。

その日は、「まるちゃんママ」ではなく、
「◯◯せんせい」と呼ばれることに。
先生から細かく指示がくるわけでもないから、
なんとなく流れを察して、
先生のやってることを手伝ったり、
手分けしたりして、進める。
あまり干渉しすぎず、求められたら
手伝うくらいの距離感。
クリスマス会でそれぞれが着る、
衣装づくりの工作タイムでは、
みんなからのリクエストで、
それぞれに小さいリボンを作ってあげる係に。
これが、なかなか大変で。
意外と蝶々結びって、きれいにできないもので。
(あたしだけ?)
子ども、眼の前でめっちゃ待ってるし。
プレッシャーがすごい。
老眼がきてなくて、よかったぜぇ。
わたしもだんだんうまくなってきちゃって。
1時間くらい、みっちりやって。
途中途中で、娘は、
「ママ〜」と、甘えてくるけど、
たのしそうにやっている。よしよし。
この短い時間でも、それぞれの子の個性が
少し知れた気がする。

そして準備をして、近くの公園へ歩いて移動。
「年長さんは、年少さんと手をつないでー」
と言われる中、

「ママ、いっしょにてつなご」

と、工作中からずっと
娘の熱烈アプローチを受けていて、

「ママとでいいの?まずいんじゃない?」

と様子を見ていた。
自然とペアができていって、
「△△くんと手、つなぐひと〜」
と先生が言っても、かたくなに静かに立候補せずに、
どうにかして、わたしと手をつなごうとするのよ。
けっきょく、同じクラスの子がひとり余っちゃって、
その子と手をつなぎつつ、母とつなぐことに。
毎日つないでるだろうに・・・。
ありがたいことですけれど。

15分くらいかな、歩いて移動するために、
遊ぶ時間は20分くらいしかない。
また、帰りも15分かけて帰らないといけないからね。
「コンセント鬼」という、「氷鬼」のような
鬼ごっこに参加することになった。
クラス内でブームらしく、工作しながらも、
「コンセントおに、やろうねー」
と色んな子に言われていた。
「うん、仲間に入れてねー」
なんて軽く言っていた自分よ・・・。
ナメていた。
しかも鬼になっちゃって、こんなにもしんどいとは!
走ってタッチ、走ってタッチ。
どんなにタッチしても、仲間が助けに来るから、
鬼はずっと走ってることになるのよ。
つらぁ。
途中で見かねた先生が、
「鬼を2人にしよう」と提案してくれて、
少し楽になるも、終わりはなかなかこない。
どういう遊びやこりゃ・・・。
途中で、
「きゅうけ〜い」
と、出たり入ったり自由にしている様子。
わたしも休憩するわ!無理無理!
遊び時間、短いなぁと思ったけど、
もたないっす。

休憩中にも、娘のストーキングは止まらず、
いっしょに休憩してくる。
膝に座ってくる。
それを見ていて、お友だちが
「あたしもやりたい〜」
そう言って近づいてきたお友だち。
「まるちゃんばっかりずるいよ!」
え!ずるい?
だって、親子だよ?あなた、これやりたいの?
左右に分けて乗せようとしたけど、
どっちも譲らない。
娘の、娘としての意地も見た。がんこだった。
けっきょくは、わたしの膝に娘が乗り、
その上に乗ってもらうことで、
なんとかおさまった。
(重くてすぐつぶれて解散)
先生の取り合いならわかるけど、
わたしも取り合ってもらえるんだねぇ。
びっくりでしたよ。

行き帰りで誰かが転んだり、
ケンカしたり、泣いたり、泣かせたり、
ハプニングはつきものよね。

帰り道も、もちろんママと手をつなぐ。
保育園に着いたら、
手を洗って、お着替え。
女子は、自分の着る服や肌着がかわいいことを、
それぞれに自慢したりしていて、かわいい。
男子は、半裸でひっくり返ったり、
バタバタやっている。かわいい。

最後に、絵本を読み聞かせさせてもらうことに。
わたしはゆーな200%のパワーで、
ドッカンドッカンウケる読み聞かせをした。
ウケればウケるほど、娘の顔が曇る。

「ねぇ、へんなこえ、ださないで〜」
「ふつうによんでよー」

小さい声で、ご意見してくる。
わたしはちょっと調節しながらも、
ウケるのがうれしくて、がんばる。
なんとか最後まで読み終えることができた。
子どもたちのキラキラした目ったら!

日頃から、クラスのお友だちと集まるときは、
親と一緒なので、
本当に園でどんなかっていうのは、
見れないのよね。やっぱりちがうし。
さすがに年長さんともなると、先生の苦労は
またちょっと変わってくるんだなぁというのも、
見えてよかった。
なにはともあれ、成長を感じて、
今は、今しかない、尊いものだなぁ。
としみじみしてうれしい時間だった。
体はヘトヘトであった。
3時間がっつり、思いもよらず
デジタルデトックスにもなり、
充実した時間だったなぁ。
日常で、ここまで向き合うって
実はなかなか大変なことだったりする。
ちょいちょいケイタイ触ったり、
写真撮っちゃったりするし。

こちらも、12月恒例湯河原のみかん狩り。
これもある意味、デジタルデトックスである。

赤ちゃんの頃から来させてもらって。
やっとお手伝いもできるようになってきた?
光がきれいだわ〜。

しぼりたてみかんジュースが最高!
きれいだな〜。

こうやって、少しずつ12月が進んでいく。
手洗いうがいでどうぞよろしく!

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